【これは『趣味で量子力学2 オンデマンド (ペーパーバック) – 2017/6/7』へのレビューです】
>語り口に物理ヲタクに特有な癖みたいなものがある(
『趣味で相対論』
レビューより)
広江先生の著書シリーズ第3弾、第4弾
『趣味で量子力学第1巻』『趣味で量子力学第2巻』
に至っては『物理ヲタク』とは言わせない完成度の高さがある(というか EMAN さんには文才あるよ)。
『趣味で量子力学第1、2巻』は一気に読むのが良いと思う。分からないところは付箋を付けアンダーラインし(あるいは蛍光ペンでマークし)、ノートにコピーし、後でじっくりその難解さと格闘すれば良い(付箋&アンダーラインをするために『趣味で量子力学第2巻』はプリント・オン・デマンドつまり紙版を購入されたい)。私自身『趣味で量子力学第1、2巻』を一応読み終えたが、分からない部分は多かった。しかし、繰り返すが、まずは『趣味で量子力学第1、2巻』を読み通し「そもそも量子力学とは何?」を俯瞰し、そのあとで、分からなかったところをつぶしていけばいい。そういう読み方で問題ないと思う。
その際「第1巻」の山場は「フーリエ解析」。「第2巻」の山場は「摂動論」だと思う。
ちなみに私が「分からなかった箇所(あるいは読み飛ばした箇所)」は:
・第1巻
第1章第8節 原子の構造(著者曰く「私が量子力学の話の中で一番美しいと思っている景色」)、第1章第9節 ボーア半径、テイラー展開、オイラーの公式、複素数の極形式表示、波動関数の位相の変化、調和振動子、エルミート多項式、零点振動、零点エネルギー、周期的境界条件、波の干渉、エーレンフェストの定理、確率流密度、偶関数と奇関数、波束の崩壊、第6章 多粒子系
・第2巻
完全な関数系、ユニタリ変換、時間発展、ヒルベルト空間、第12章 遷移確率、第13章 摂動論の第4節 自由度の意味以降、第14章 周期的境界条件、第15章 周期的ポテンシャル
↑私にはこんなにいっぱい分からない箇所がある・・・そんな私に「レビューを書く資格はない」と言われそうだが:すなわち「よくもまあレビューを書けるな、この人は!」と私は言われそうだが、しかし量子力学初学者の私が『趣味で量子力学第1、2巻』をスラスラ読めるはずもない。それで良いのである。なぜなら:
広江先生は『趣味で量子力学第2巻 序文』にて
「前作(第1巻)で切り捨てざるを得なかった難易度が高い話題を集めたものなので、難しさについては覚悟して読んでもらいたい。全てが理解できなかったとしても恥じる必要はないだろう。少々読み飛ばしても問題ない。どこかでつまづいたらそれ以降は最後まで分からなくなるという書き方はしていないつもりである。」
とフォローして下さっている。
まずは私たちが量子力学を俯瞰するために・・・その目的のために、ココでも著者は、前作(趣味で相対論)・前前作(趣味で物理学)と同様優しく丁寧に親切に私たちを導く・・・素晴らしき案内人だ。
==
【補足(プリントオンデマンドについて)】
>【POD(プリントオンデマンド)とは】ご注文をお受けしてから一冊ごとにすぐに印刷製本し、ほとんどお待たせすることなく発送されます(アマゾンJPより)
「この POD(アマゾン・プリント・オン・デマンド)という本(趣味で量子力学第2巻)はホントに本なのか」という・・・一抹の不安があったが、実物を手に取ると、これは何の変哲もない本だ・・・と、言いたいところだが、この『趣味で量子力学(第2巻)(POD版)』は、広江克彦著『趣味で量子力学(第1巻)(普通の書籍)』に比べると製本は若干もろいと思った。すなわち私の経験上、それ(POD による本)は、洋書(のペーパーバック)の製本に似ていると思った。それ(POD による本)を無理に開くとページが取れるという心配は皆無ではないと思った。だが、それ(POD による本)は普通に読むのであればページが取れるということはない。
下の画像は上から見た『趣味で量子力学/第2巻/POD版(左)』と『趣味で量子力学/第1巻/普通の単行本(右)』
『趣味で量子力学/第1巻/普通の単行本(右)』のほうが複雑で丁寧な製本に見える。
一方『趣味で量子力学/第2巻/POD版(左)』は洋書のペーパーバックの製本のように見える(←しかしそれは普通に見かけられる製本である。それは普通に利用すれば破損しない)。
【2017年8月22日 追加】
私は『趣味で量子力学(第2巻)POD版』を、2017年6月8日に入手しその日から読み始めたが2017年8月22日現在、その本はページが取れたりしていないし、且つ破損していない。
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趣味で量子力学2 ペーパーバック – 2017/6/7
広江 克彦
(著)
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お待たせしました! 『趣味で量子力学』の続編です。
この巻では量子力学の体系を理論的に美しくまとめ直し、行列形式、ベクトル形式と呼ばれる形式で表現することを学べます。
ブラケット記法の使い方も学べます。
後半ではそれらの応用として、摂動論と呼ばれる近似計算の手法や、さらに固体物理やバンド理論の基礎までが説明されます。
・初級を脱した方はこの巻からでも読み始めることができます。
・前巻では波として記述していた理論を行列を使って表現し直します。
・あのディラックのブラケット記法の使い方が丁寧に説明されています。
・バンド理論の基礎を理解できるようになります。
「電子は粒ではなく、結晶全体に広がる波として存在しているのだ」
「粒や波のような実体は存在せず状態のみが存在する」
「そういう認識をそろそろ世間一般にも広めていい頃ではないだろうか」
【POD(プリントオンデマンド)とは】
ご注文をお受けしてから一冊ごとにすぐに印刷製本し、ほとんどお待たせすることなく発送されます。美しい光沢カラーのカバーは本と一体化しており外せません。
この巻では量子力学の体系を理論的に美しくまとめ直し、行列形式、ベクトル形式と呼ばれる形式で表現することを学べます。
ブラケット記法の使い方も学べます。
後半ではそれらの応用として、摂動論と呼ばれる近似計算の手法や、さらに固体物理やバンド理論の基礎までが説明されます。
・初級を脱した方はこの巻からでも読み始めることができます。
・前巻では波として記述していた理論を行列を使って表現し直します。
・あのディラックのブラケット記法の使い方が丁寧に説明されています。
・バンド理論の基礎を理解できるようになります。
「電子は粒ではなく、結晶全体に広がる波として存在しているのだ」
「粒や波のような実体は存在せず状態のみが存在する」
「そういう認識をそろそろ世間一般にも広めていい頃ではないだろうか」
【POD(プリントオンデマンド)とは】
ご注文をお受けしてから一冊ごとにすぐに印刷製本し、ほとんどお待たせすることなく発送されます。美しい光沢カラーのカバーは本と一体化しており外せません。
- 本の長さ198ページ
- 言語日本語
- 出版社NextPublishing Authors Press
- 発売日2017/6/7
- 寸法14.8 x 1.14 x 21 cm
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登録情報
- ASIN : B071Z7KLD7
- 出版社 : NextPublishing Authors Press (2017/6/7)
- 発売日 : 2017/6/7
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 198ページ
- 寸法 : 14.8 x 1.14 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 157,186位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 53位量子物理学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1972年生まれ。岐阜県出身。
静岡大学理学部物理学科卒。
同大学院修士課程修了。
'00年より、物理学を解説するウェブサイト「EMANの物理学」の運営を開始。
その内容が徐々に評価され、
'07年に『趣味で物理学』を
'08年に『趣味で相対論』を
'15年に『趣味で量子力学』を上梓。
EMAN(エマン)は中学の頃からのあだ名であり、ネットでも主にその名前で活動している。
イメージ付きのレビュー

5 星
まずは量子力学を俯瞰する
【これは『趣味で量子力学2 オンデマンド (ペーパーバック) – 2017/6/7』へのレビューです】>語り口に物理ヲタクに特有な癖みたいなものがある(『趣味で相対論』レビューより) 広江先生の著書シリーズ第3弾、第4弾『趣味で量子力学第1巻』『趣味で量子力学第2巻』に至っては『物理ヲタク』とは言わせない完成度の高さがある(というか EMAN さんには文才あるよ)。 『趣味で量子力学第1、2巻』は一気に読むのが良いと思う。分からないところは付箋を付けアンダーラインし(あるいは蛍光ペンでマークし)、ノートにコピーし、後でじっくりその難解さと格闘すれば良い(付箋&アンダーラインをするために『趣味で量子力学第2巻』はプリント・オン・デマンドつまり紙版を購入されたい)。私自身『趣味で量子力学第1、2巻』を一応読み終えたが、分からない部分は多かった。しかし、繰り返すが、まずは『趣味で量子力学第1、2巻』を読み通し「そもそも量子力学とは何?」を俯瞰し、そのあとで、分からなかったところをつぶしていけばいい。そういう読み方で問題ないと思う。 その際「第1巻」の山場は「フーリエ解析」。「第2巻」の山場は「摂動論」だと思う。 ちなみに私が「分からなかった箇所(あるいは読み飛ばした箇所)」は:・第1巻第1章第8節 原子の構造(著者曰く「私が量子力学の話の中で一番美しいと思っている景色」)、第1章第9節 ボーア半径、テイラー展開、オイラーの公式、複素数の極形式表示、波動関数の位相の変化、調和振動子、エルミート多項式、零点振動、零点エネルギー、周期的境界条件、波の干渉、エーレンフェストの定理、確率流密度、偶関数と奇関数、波束の崩壊、第6章 多粒子系・第2巻完全な関数系、ユニタリ変換、時間発展、ヒルベルト空間、第12章 遷移確率、第13章 摂動論の第4節 自由度の意味以降、第14章 周期的境界条件、第15章 周期的ポテンシャル↑私にはこんなにいっぱい分からない箇所がある・・・そんな私に「レビューを書く資格はない」と言われそうだが:すなわち「よくもまあレビューを書けるな、この人は!」と私は言われそうだが、しかし量子力学初学者の私が『趣味で量子力学第1、2巻』をスラスラ読めるはずもない。それで良いのである。なぜなら:広江先生は『趣味で量子力学第2巻 序文』にて「前作(第1巻)で切り捨てざるを得なかった難易度が高い話題を集めたものなので、難しさについては覚悟して読んでもらいたい。全てが理解できなかったとしても恥じる必要はないだろう。少々読み飛ばしても問題ない。どこかでつまづいたらそれ以降は最後まで分からなくなるという書き方はしていないつもりである。」とフォローして下さっている。 まずは私たちが量子力学を俯瞰するために・・・その目的のために、ココでも著者は、前作(趣味で相対論)・前前作(趣味で物理学)と同様優しく丁寧に親切に私たちを導く・・・素晴らしき案内人だ。==【補足(プリントオンデマンドについて)】>【POD(プリントオンデマンド)とは】ご注文をお受けしてから一冊ごとにすぐに印刷製本し、ほとんどお待たせすることなく発送されます(アマゾンJPより)「この POD(アマゾン・プリント・オン・デマンド)という本(趣味で量子力学第2巻)はホントに本なのか」という・・・一抹の不安があったが、実物を手に取ると、これは何の変哲もない本だ・・・と、言いたいところだが、この『趣味で量子力学(第2巻)(POD版)』は、広江克彦著『趣味で量子力学(第1巻)(普通の書籍)』に比べると製本は若干もろいと思った。すなわち私の経験上、それ(POD による本)は、洋書(のペーパーバック)の製本に似ていると思った。それ(POD による本)を無理に開くとページが取れるという心配は皆無ではないと思った。だが、それ(POD による本)は普通に読むのであればページが取れるということはない。下の画像は上から見た『趣味で量子力学/第2巻/POD版(左)』と『趣味で量子力学/第1巻/普通の単行本(右)』『趣味で量子力学/第1巻/普通の単行本(右)』のほうが複雑で丁寧な製本に見える。一方『趣味で量子力学/第2巻/POD版(左)』は洋書のペーパーバックの製本のように見える(←しかしそれは普通に見かけられる製本である。それは普通に利用すれば破損しない)。【2017年8月22日 追加】私は『趣味で量子力学(第2巻)POD版』を、2017年6月8日に入手しその日から読み始めたが2017年8月22日現在、その本はページが取れたりしていないし、且つ破損していない。
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2017年8月17日に日本でレビュー済み
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【これは『趣味で量子力学2 オンデマンド (ペーパーバック) – 2017/6/7』へのレビューです】
>語り口に物理ヲタクに特有な癖みたいなものがある([[ASIN:4844607308 『趣味で相対論』]]レビューより)
広江先生の著書シリーズ第3弾、第4弾[[ASIN:4844608371 『趣味で量子力学第1巻』]][[ASIN:B071Z7KLD7 『趣味で量子力学第2巻』]]に至っては『物理ヲタク』とは言わせない完成度の高さがある(というか EMAN さんには文才あるよ)。
『趣味で量子力学第1、2巻』は一気に読むのが良いと思う。分からないところは付箋を付けアンダーラインし(あるいは蛍光ペンでマークし)、ノートにコピーし、後でじっくりその難解さと格闘すれば良い(付箋&アンダーラインをするために『趣味で量子力学第2巻』はプリント・オン・デマンドつまり紙版を購入されたい)。私自身『趣味で量子力学第1、2巻』を一応読み終えたが、分からない部分は多かった。しかし、繰り返すが、まずは『趣味で量子力学第1、2巻』を読み通し「そもそも量子力学とは何?」を俯瞰し、そのあとで、分からなかったところをつぶしていけばいい。そういう読み方で問題ないと思う。
その際「第1巻」の山場は「フーリエ解析」。「第2巻」の山場は「摂動論」だと思う。
ちなみに私が「分からなかった箇所(あるいは読み飛ばした箇所)」は:
・第1巻
第1章第8節 原子の構造(著者曰く「私が量子力学の話の中で一番美しいと思っている景色」)、第1章第9節 ボーア半径、テイラー展開、オイラーの公式、複素数の極形式表示、波動関数の位相の変化、調和振動子、エルミート多項式、零点振動、零点エネルギー、周期的境界条件、波の干渉、エーレンフェストの定理、確率流密度、偶関数と奇関数、波束の崩壊、第6章 多粒子系
・第2巻
完全な関数系、ユニタリ変換、時間発展、ヒルベルト空間、第12章 遷移確率、第13章 摂動論の第4節 自由度の意味以降、第14章 周期的境界条件、第15章 周期的ポテンシャル
↑私にはこんなにいっぱい分からない箇所がある・・・そんな私に「レビューを書く資格はない」と言われそうだが:すなわち「よくもまあレビューを書けるな、この人は!」と私は言われそうだが、しかし量子力学初学者の私が『趣味で量子力学第1、2巻』をスラスラ読めるはずもない。それで良いのである。なぜなら:
広江先生は『趣味で量子力学第2巻 序文』にて
「前作(第1巻)で切り捨てざるを得なかった難易度が高い話題を集めたものなので、難しさについては覚悟して読んでもらいたい。全てが理解できなかったとしても恥じる必要はないだろう。少々読み飛ばしても問題ない。どこかでつまづいたらそれ以降は最後まで分からなくなるという書き方はしていないつもりである。」
とフォローして下さっている。
まずは私たちが量子力学を俯瞰するために・・・その目的のために、ココでも著者は、前作(趣味で相対論)・前前作(趣味で物理学)と同様優しく丁寧に親切に私たちを導く・・・素晴らしき案内人だ。
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【補足(プリントオンデマンドについて)】
>【POD(プリントオンデマンド)とは】ご注文をお受けしてから一冊ごとにすぐに印刷製本し、ほとんどお待たせすることなく発送されます(アマゾンJPより)
「この POD(アマゾン・プリント・オン・デマンド)という本(趣味で量子力学第2巻)はホントに本なのか」という・・・一抹の不安があったが、実物を手に取ると、これは何の変哲もない本だ・・・と、言いたいところだが、この『趣味で量子力学(第2巻)(POD版)』は、広江克彦著『趣味で量子力学(第1巻)(普通の書籍)』に比べると製本は若干もろいと思った。すなわち私の経験上、それ(POD による本)は、洋書(のペーパーバック)の製本に似ていると思った。それ(POD による本)を無理に開くとページが取れるという心配は皆無ではないと思った。だが、それ(POD による本)は普通に読むのであればページが取れるということはない。
下の画像は上から見た『趣味で量子力学/第2巻/POD版(左)』と『趣味で量子力学/第1巻/普通の単行本(右)』
『趣味で量子力学/第1巻/普通の単行本(右)』のほうが複雑で丁寧な製本に見える。
一方『趣味で量子力学/第2巻/POD版(左)』は洋書のペーパーバックの製本のように見える(←しかしそれは普通に見かけられる製本である。それは普通に利用すれば破損しない)。
【2017年8月22日 追加】
私は『趣味で量子力学(第2巻)POD版』を、2017年6月8日に入手しその日から読み始めたが2017年8月22日現在、その本はページが取れたりしていないし、且つ破損していない。
>語り口に物理ヲタクに特有な癖みたいなものがある([[ASIN:4844607308 『趣味で相対論』]]レビューより)
広江先生の著書シリーズ第3弾、第4弾[[ASIN:4844608371 『趣味で量子力学第1巻』]][[ASIN:B071Z7KLD7 『趣味で量子力学第2巻』]]に至っては『物理ヲタク』とは言わせない完成度の高さがある(というか EMAN さんには文才あるよ)。
『趣味で量子力学第1、2巻』は一気に読むのが良いと思う。分からないところは付箋を付けアンダーラインし(あるいは蛍光ペンでマークし)、ノートにコピーし、後でじっくりその難解さと格闘すれば良い(付箋&アンダーラインをするために『趣味で量子力学第2巻』はプリント・オン・デマンドつまり紙版を購入されたい)。私自身『趣味で量子力学第1、2巻』を一応読み終えたが、分からない部分は多かった。しかし、繰り返すが、まずは『趣味で量子力学第1、2巻』を読み通し「そもそも量子力学とは何?」を俯瞰し、そのあとで、分からなかったところをつぶしていけばいい。そういう読み方で問題ないと思う。
その際「第1巻」の山場は「フーリエ解析」。「第2巻」の山場は「摂動論」だと思う。
ちなみに私が「分からなかった箇所(あるいは読み飛ばした箇所)」は:
・第1巻
第1章第8節 原子の構造(著者曰く「私が量子力学の話の中で一番美しいと思っている景色」)、第1章第9節 ボーア半径、テイラー展開、オイラーの公式、複素数の極形式表示、波動関数の位相の変化、調和振動子、エルミート多項式、零点振動、零点エネルギー、周期的境界条件、波の干渉、エーレンフェストの定理、確率流密度、偶関数と奇関数、波束の崩壊、第6章 多粒子系
・第2巻
完全な関数系、ユニタリ変換、時間発展、ヒルベルト空間、第12章 遷移確率、第13章 摂動論の第4節 自由度の意味以降、第14章 周期的境界条件、第15章 周期的ポテンシャル
↑私にはこんなにいっぱい分からない箇所がある・・・そんな私に「レビューを書く資格はない」と言われそうだが:すなわち「よくもまあレビューを書けるな、この人は!」と私は言われそうだが、しかし量子力学初学者の私が『趣味で量子力学第1、2巻』をスラスラ読めるはずもない。それで良いのである。なぜなら:
広江先生は『趣味で量子力学第2巻 序文』にて
「前作(第1巻)で切り捨てざるを得なかった難易度が高い話題を集めたものなので、難しさについては覚悟して読んでもらいたい。全てが理解できなかったとしても恥じる必要はないだろう。少々読み飛ばしても問題ない。どこかでつまづいたらそれ以降は最後まで分からなくなるという書き方はしていないつもりである。」
とフォローして下さっている。
まずは私たちが量子力学を俯瞰するために・・・その目的のために、ココでも著者は、前作(趣味で相対論)・前前作(趣味で物理学)と同様優しく丁寧に親切に私たちを導く・・・素晴らしき案内人だ。
==
【補足(プリントオンデマンドについて)】
>【POD(プリントオンデマンド)とは】ご注文をお受けしてから一冊ごとにすぐに印刷製本し、ほとんどお待たせすることなく発送されます(アマゾンJPより)
「この POD(アマゾン・プリント・オン・デマンド)という本(趣味で量子力学第2巻)はホントに本なのか」という・・・一抹の不安があったが、実物を手に取ると、これは何の変哲もない本だ・・・と、言いたいところだが、この『趣味で量子力学(第2巻)(POD版)』は、広江克彦著『趣味で量子力学(第1巻)(普通の書籍)』に比べると製本は若干もろいと思った。すなわち私の経験上、それ(POD による本)は、洋書(のペーパーバック)の製本に似ていると思った。それ(POD による本)を無理に開くとページが取れるという心配は皆無ではないと思った。だが、それ(POD による本)は普通に読むのであればページが取れるということはない。
下の画像は上から見た『趣味で量子力学/第2巻/POD版(左)』と『趣味で量子力学/第1巻/普通の単行本(右)』
『趣味で量子力学/第1巻/普通の単行本(右)』のほうが複雑で丁寧な製本に見える。
一方『趣味で量子力学/第2巻/POD版(左)』は洋書のペーパーバックの製本のように見える(←しかしそれは普通に見かけられる製本である。それは普通に利用すれば破損しない)。
【2017年8月22日 追加】
私は『趣味で量子力学(第2巻)POD版』を、2017年6月8日に入手しその日から読み始めたが2017年8月22日現在、その本はページが取れたりしていないし、且つ破損していない。
このレビューの画像

2019年12月12日に日本でレビュー済み
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前巻(趣味で量子力学)よりは少し難解度が増すが、それでも昔到底理解できなかったところが「ああ、そういうことだったのか」とそれなりに理解できる。
2019年8月10日に日本でレビュー済み
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良いです。アカデミックからではなく一般の方から出版されるっていうのが面白いですね。
この本で完結するというより、他の本を読んでモヤモヤしてる人が読むと良いタイプの本かな。
この本で完結するというより、他の本を読んでモヤモヤしてる人が読むと良いタイプの本かな。
2017年6月26日に日本でレビュー済み
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速く、素粒子論もキンドル版出して下さい!楽しみにしています。
2017年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
基本的な数学のベースがあって、この分野に関心のある人にとっては、数式の意味や考え方を理解するのに、とても役に立つ本だと思います。
2019年11月9日に日本でレビュー済み
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損をしました
2018年8月18日に日本でレビュー済み
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実際に購入して読んでみましたが、内容が乏しく、お金の無駄になってしまい残念でした。
2017年11月15日に日本でレビュー済み
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著者のファンなので購入したが、Kindle Paperwhiteには対応しておらず読むことができない。購入される方は「対応端末」をご確認ください。