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核兵器の拡散: 終わりなき論争 単行本 – 2017/5/23
核兵器の拡散は「良いこと」なのか? 「悪いこと」なのか? 二大巨頭が理論と事例をめぐって激突。論争の火蓋が切って落とされる!
本書は、核兵器の拡散に主に勢力均衡論の観点から肯定的立場をとるウォルツと、組織論の観点から否定的立場をとるセーガンによる、それぞれの主張と相手への反論をまとめたものである。理論的な論争から最近の核拡散の事例、そしてオバマの「核なき世界」演説をめぐる議論まで、核兵器の本質に迫る白熱の論争を余すことなく収録する。
本書は、核兵器の拡散に主に勢力均衡論の観点から肯定的立場をとるウォルツと、組織論の観点から否定的立場をとるセーガンによる、それぞれの主張と相手への反論をまとめたものである。理論的な論争から最近の核拡散の事例、そしてオバマの「核なき世界」演説をめぐる議論まで、核兵器の本質に迫る白熱の論争を余すことなく収録する。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社勁草書房
- 発売日2017/5/23
- 寸法15.7 x 1.8 x 21.6 cm
- ISBN-104326302577
- ISBN-13978-4326302574
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商品の説明
著者について
スコット・セーガン(Scott D. Sagan)
1955年生まれ。ハーバード大学でPh.D.を取得, 同大学講師などを経て, 現在:スタンフォード大学教授, 同大学国際安全保障・協力センター副所長。専門は政治学。主著: Learning from a Disaster: Improving Nuclear Safety and Security after Fukushima (coedited. Stanford University Press. 2016), The Limits of Safety: Organizations, Accidents, and Nuclear Weapons (Princeton University Press, 1993), Moving Targets: Nuclear Strategy and National Security (Princeton University Press, 1990) など。
ケネス・ウォルツ(Kenneth N. Waltz)
1924年生まれ。コロンビア大学でPh.D.を取得。87~88年にはアメリカ政治学会会長。カルフォルニア大学バークレー校で長く教授を務めた。専門は国際政治学。2013年逝去。主著:『国際政治の理論』(勁草書房, 2010年), 『人間・国家・戦争――国際政治の3つのイメージ』(勁草書房, 2013年), Realism and International Politics (Routledge, 2008) など。
川上 高司(かわかみ たかし)
1955年生まれ。大阪大学で博士(国際公共政策)を取得。防衛研究所主任研究官, 北陸大学法学部教授などを経て, 現在:拓殖大学大学院教授, 同大学海外事情研究所長。専門は国際政治学。主著:『「新しい戦争」とは何か――方法と戦略』(編著, ミネルヴァ書房, 2015年), 『「無極化」時代の日米同盟――アメリカの対中宥和政策は日本の「危機の二〇年」の始まりか』(ミネルヴァ書房, 2015年), 『日米同盟とは何か』(共著, 中央公論新社, 2011年)など。
斎藤 剛(さいとう つよし)
1962年生まれ. 元陸上自衛官(陸将補). 戦略・防衛学修士. 防衛大学校卒業(応用物理学専攻). インド国防幕僚大学および英国国防情報学校に留学. 拓殖大学大学院博士後期課程単位取得退学(安全保障専攻). 在インド日本国大使館防衛駐在官, イラク復興業務支援隊長, 航空隊長, 地方協力本部長, 研究本部主任研究開発官などを歴任し2017年に退官. 現在, 佐川急便株式会社理事. 訳書にS. セーガン & K.ウォルツ『核兵器の拡散――終わりなき論争』 (川上高司監訳, 勁草書房, 2017年), S. コーエン & S. ダスグプタ『インドの軍事力近代化』 (原書房, 2015年).
1955年生まれ。ハーバード大学でPh.D.を取得, 同大学講師などを経て, 現在:スタンフォード大学教授, 同大学国際安全保障・協力センター副所長。専門は政治学。主著: Learning from a Disaster: Improving Nuclear Safety and Security after Fukushima (coedited. Stanford University Press. 2016), The Limits of Safety: Organizations, Accidents, and Nuclear Weapons (Princeton University Press, 1993), Moving Targets: Nuclear Strategy and National Security (Princeton University Press, 1990) など。
ケネス・ウォルツ(Kenneth N. Waltz)
1924年生まれ。コロンビア大学でPh.D.を取得。87~88年にはアメリカ政治学会会長。カルフォルニア大学バークレー校で長く教授を務めた。専門は国際政治学。2013年逝去。主著:『国際政治の理論』(勁草書房, 2010年), 『人間・国家・戦争――国際政治の3つのイメージ』(勁草書房, 2013年), Realism and International Politics (Routledge, 2008) など。
川上 高司(かわかみ たかし)
1955年生まれ。大阪大学で博士(国際公共政策)を取得。防衛研究所主任研究官, 北陸大学法学部教授などを経て, 現在:拓殖大学大学院教授, 同大学海外事情研究所長。専門は国際政治学。主著:『「新しい戦争」とは何か――方法と戦略』(編著, ミネルヴァ書房, 2015年), 『「無極化」時代の日米同盟――アメリカの対中宥和政策は日本の「危機の二〇年」の始まりか』(ミネルヴァ書房, 2015年), 『日米同盟とは何か』(共著, 中央公論新社, 2011年)など。
斎藤 剛(さいとう つよし)
1962年生まれ. 元陸上自衛官(陸将補). 戦略・防衛学修士. 防衛大学校卒業(応用物理学専攻). インド国防幕僚大学および英国国防情報学校に留学. 拓殖大学大学院博士後期課程単位取得退学(安全保障専攻). 在インド日本国大使館防衛駐在官, イラク復興業務支援隊長, 航空隊長, 地方協力本部長, 研究本部主任研究開発官などを歴任し2017年に退官. 現在, 佐川急便株式会社理事. 訳書にS. セーガン & K.ウォルツ『核兵器の拡散――終わりなき論争』 (川上高司監訳, 勁草書房, 2017年), S. コーエン & S. ダスグプタ『インドの軍事力近代化』 (原書房, 2015年).
登録情報
- 出版社 : 勁草書房 (2017/5/23)
- 発売日 : 2017/5/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 272ページ
- ISBN-10 : 4326302577
- ISBN-13 : 978-4326302574
- 寸法 : 15.7 x 1.8 x 21.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 692,644位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,798位国際政治情勢
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
監訳者があとがきで述べているように、核問題について米国の基本的な文献であり、北朝鮮の問題に直面しているこの時期に翻訳書を出していただいたことに心から感謝したい。北朝鮮の核開発を巡っては、先の衆議院選挙でも、「対話か」「圧力か」ということが言われた。少し考えれば分かることだが、それらは真の選択肢ではない。米国を判断主体に置き換えれば、選択肢は、「戦争か」それとも「平和か」である。ここに至った以上、論理的に考える限り、それ以外の選択肢はなく、そもそもわが国には、この問題についての選択肢など無い。そして、米国が「平和」を選択した場合には、それは、国際社会が北朝鮮の核保有を認めることに他ならず、結果的に、核を持った北朝鮮をいかに抑止していくのか、という問題につながっていく。セーガンとウォルツの論争には、この、今我々が直面している問題について、多くの答えが内包されていると思う。問題は、米国にとっての抑止と、日本にとっての抑止は、全く意味合いが異なることであり、読む人によっても答えが違ってくるだろう。また、個人的には、最も面白かった論争のテーマは、新たに核を持つ国家に対する予防戦争についてであり、論者二人の答えはここでも大きく異なる。少なくとも、「軍人出身のマティスやマクマスターは、北朝鮮に対する戦争には慎重なはずで、トランプを止めてくれるはずだ」とか、「核を持った国に対する予防戦争はあり得ない」という話には、100%の信憑性はないと思う。この点については、セーガンの主張とその根拠が勝っているように思える。仮に、北朝鮮に対する予防戦争が生起するとすれば、核兵器誕生以来の人類の歴史は塗り替えられる。戦争か、それとも平和か、いずれにしても、歴史の転換点に我々は置かれているのである。
2018年5月3日に日本でレビュー済み
ケネス・ウォルツはリアリストとされ、核兵器が拡散したほうがお互いに簡単に戦争に踏み切れなくなるから、平和状態が維持できると述べている。
確かにアメリカと北朝鮮の戦争が避けられたのは、北朝鮮が核開発を進めていたからだろう。
しかし、ウォルツは核テロについてはほとんど言及していない。テロリストも現実的に考えれば核を使用しないと考えているようだ。
これのいったいどこがリアリズムなのか。
リアリストとされる人が実は非現実的であるということがよくわかった。
確かにアメリカと北朝鮮の戦争が避けられたのは、北朝鮮が核開発を進めていたからだろう。
しかし、ウォルツは核テロについてはほとんど言及していない。テロリストも現実的に考えれば核を使用しないと考えているようだ。
これのいったいどこがリアリズムなのか。
リアリストとされる人が実は非現実的であるということがよくわかった。
2017年10月12日に日本でレビュー済み
核兵器の拡散は、世界の平和にとって良いか悪いかを、それぞれの学者が自らの論拠を元に議論し合う内容。
感情的な核兵器に対する嫌悪感は、日本人が持って然るべきであるということは、理解できなくもないが、それによって、新たな核兵器の脅威に晒されているかもしれないという現実に直面している日本人に、今必要な書籍。
感情的な核兵器に対する嫌悪感は、日本人が持って然るべきであるということは、理解できなくもないが、それによって、新たな核兵器の脅威に晒されているかもしれないという現実に直面している日本人に、今必要な書籍。