カンボジアの歴史には、残虐な事件があります。
漫画だからこそ、その事件をすらすらと学び、それに対して感じて考えられる部分があります。
これからカンボジアに向かわれる予定がある方は、読んでみると面白いと思います。

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密林少年-Jungle Boy 1 (ヤングジャンプコミックス) コミック – 2006/11/17
深谷 陽
(著)
- 本の長さ211ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2006/11/17
- ISBN-104088771818
- ISBN-13978-4088771816
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
7グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年1月10日に日本でレビュー済み
内戦の絶えないカンボジアで、
当たり前のように「戦争」の道に進んで行った
少年の目線から「戦争」が描かれた実話です。
悲惨さ、残酷さがクローズアップされがちな
戦争マンガにおいて、
日常である戦争が描かれている所が印象的です。
戦時に生まれ、
自分の目の見える世界しか知ることができない環境で、
少年は、世界しか戦争に身を投じざるを得ない自分を
不幸と感じることもなく、
当たり前な日常としての「戦争」に身を投じています。
そのような環境から、
次第に大人へと成長し変化する心情が丁寧に描かれています。
殺伐とした感じではなく、
かといってポップな感じでも無い画風は、
絶妙なさじ加減で、
重い内容にも関わらずストレスなく世界に入り込めます。
内戦の絶えないカンボジアで、
当たり前のように「戦争」の道に進んで行った
少年の目線から「戦争」が描かれた実話です。
悲惨さ、残酷さがクローズアップされがちな
戦争マンガにおいて、
日常である戦争が描かれている所が印象的です。
戦時に生まれ、
自分の目の見える世界しか知ることができない環境で、
少年は、世界しか戦争に身を投じざるを得ない自分を
不幸と感じることもなく、
当たり前な日常としての「戦争」に身を投じています。
そのような環境から、
次第に大人へと成長し変化する心情が丁寧に描かれています。
殺伐とした感じではなく、
かといってポップな感じでも無い画風は、
絶妙なさじ加減で、
重い内容にも関わらずストレスなく世界に入り込めます。
2007年7月24日に日本でレビュー済み
現在はマインスイーパとしてカンボジア、シェムリアプで働く主人公アキ・ラの少年時代。
『少年兵士アキ・ラ ― 彼がジャングルの外に戦いの無い国があることすら知らなかったあの頃、僕達日本人も彼らのことを知らなかった』
淡々としたタッチで描かれる戦争という日常。
私たちが当たり前のように過ごしている平和という日常の重みを静かに問いかけてくる。
『少年兵士アキ・ラ ― 彼がジャングルの外に戦いの無い国があることすら知らなかったあの頃、僕達日本人も彼らのことを知らなかった』
淡々としたタッチで描かれる戦争という日常。
私たちが当たり前のように過ごしている平和という日常の重みを静かに問いかけてくる。
2009年5月3日に日本でレビュー済み
漫画はとても生々しい。多くの人が死ぬ。しかし、現実には漫画の衝撃をはるかに超える悲しさがあったのだろう。ポル・ポト政権時代、都会の知識人のほとんどが殺された。
実は私も2002年頃カンボジアに行った。そして、アキ・ラー氏の地雷博物館に行き、アキ・ラー氏とも話した。アンコール・ワットを回る際に、近くのアンコール・トム、ベン・メリアなどの遺跡を見た。いたるところに、DANGER MINES(危険、地雷原)の看板があり。地雷でダメージを受けた子供たちを目にした。地雷のダメージは日本で想像していたものをはるかに上回っていた。単に足や手がなくなるわけではない。体の大部分が焼け爛れていたりする。これ以上は書けない。
戦争は悲しい。兵器である地雷はその影響が戦争終結後も続く戦争の災禍である。外国のことだから、と無関心でいることもできるかもしれないが、日本以外の国で行われていた悲劇を知り、問題意識を持つことで二度とこのようなことが起こらない下地を作ることが出来るかもしれない。その意味で、漫画という媒体はとても効果的だ。短い時間で強い印象を読者に残すことが出来る。
実は私も2002年頃カンボジアに行った。そして、アキ・ラー氏の地雷博物館に行き、アキ・ラー氏とも話した。アンコール・ワットを回る際に、近くのアンコール・トム、ベン・メリアなどの遺跡を見た。いたるところに、DANGER MINES(危険、地雷原)の看板があり。地雷でダメージを受けた子供たちを目にした。地雷のダメージは日本で想像していたものをはるかに上回っていた。単に足や手がなくなるわけではない。体の大部分が焼け爛れていたりする。これ以上は書けない。
戦争は悲しい。兵器である地雷はその影響が戦争終結後も続く戦争の災禍である。外国のことだから、と無関心でいることもできるかもしれないが、日本以外の国で行われていた悲劇を知り、問題意識を持つことで二度とこのようなことが起こらない下地を作ることが出来るかもしれない。その意味で、漫画という媒体はとても効果的だ。短い時間で強い印象を読者に残すことが出来る。
2006年11月21日に日本でレビュー済み
カンボジアの一番大変だった時に子ども時代を過ごし、少年兵もやったし地雷も埋めた、命はいつもギリギリだった、そんなカンボジア人・アキラさんの自伝をマンガにした作品。
元々アジアの風景と子どもたちへのまなざしがものすごく暖かい漫画家・深谷陽さんの絵が、悲惨な現実の中でも輝く子どもたちの一瞬一瞬を見事に捕えている。そして、そんな普通の子どもたちがものすごい戦場で当たり前に生きていたのだと言う事実にぞっとする。
アニメやゲームの中のフェイクの戦いと違って、これは現実。自分が読んで感銘を受けたら近くにいる子どもたちに読ませてあげて欲しい。日本の戦争は江戸と同じくらい昔話になりつつあるが、これはつい最近の話なのだ、子どもたちの眼には「リアル」に写り、自分のおかれている環境がどれほどはかないものなのか、少しは体感できると思う。
深谷陽さんは絵が上手過ぎてなかなかいいテーマと出会えなかったが、これこそ彼が描くべき、いや、彼にしか描けないすばらしい作品だ。ぜひ一読!!
元々アジアの風景と子どもたちへのまなざしがものすごく暖かい漫画家・深谷陽さんの絵が、悲惨な現実の中でも輝く子どもたちの一瞬一瞬を見事に捕えている。そして、そんな普通の子どもたちがものすごい戦場で当たり前に生きていたのだと言う事実にぞっとする。
アニメやゲームの中のフェイクの戦いと違って、これは現実。自分が読んで感銘を受けたら近くにいる子どもたちに読ませてあげて欲しい。日本の戦争は江戸と同じくらい昔話になりつつあるが、これはつい最近の話なのだ、子どもたちの眼には「リアル」に写り、自分のおかれている環境がどれほどはかないものなのか、少しは体感できると思う。
深谷陽さんは絵が上手過ぎてなかなかいいテーマと出会えなかったが、これこそ彼が描くべき、いや、彼にしか描けないすばらしい作品だ。ぜひ一読!!
2006年12月5日に日本でレビュー済み
主人公アキラは、カンボジアがポル・ポト政権の中、10歳で銃を持たされ、ポル・ポトの少年兵になった。もちろん、自ら志願したわけではない。戦争が日常の中、子供はそのまま、何の疑問も持たずに兵士になる。そして死んでいく。この作品は、アキラこと実在するアキ・ラーさんの著書「アキラの地雷博物館と子供たち」に基づき、ノンフィクションとフィクションが見事に融合され、生々しく、やり切れない戦争への様々な思いを見事に描ききっている。どんな状況のなかでも、いつもギリギリの線で、生と死が隣り合わせの世界を生き抜いていくアキラ。その力強い姿には、のほほんとぬるま湯に浸かっている私たちに、同じ地球の上に生まれたのに、こうも厳しい現実があるということを思い知らさせ、深い感動を与えてくれる。この作品が全国の図書館に収蔵され、課題指定図書になればいいのに、と願ってしまうほどに。自分の好きな作品が多くの人に支持されるのはそれだけでも喜ばしいことだが、この作品は、本当に、一人でも多くの人に読んでほしい。