本著はストラテジー選書の7作目だが、このシリーズは
必要な用語解説や背景説明が本文上部に記載されているため、
非常に便利である。
内容は、空軍・空自の創設というイノベーションの過程を
組織論の枠組みを使って説明するもので、
「イノベーションにおける組織合理性の重要性」
がキーワードとなっている。
著者は、イノベーションに必要な合理性として挙げられる
「戦略的合理性」「技術的合理性」にくわえて
極めて重要だが見落とされがちな「組織合理性」を軽視してはならない
と指摘する。
イノベーションにたずさわるリーダーにとって、組織合理性の確保という
着眼点は、日常的であるが故に無視しがちであり、著者の指摘は新鮮かつ
有益である。
ビジネスリーダーから「実に役立つ」という評価が高いことをみても、
本著は現在のビジネス界に求められていると感じる。
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空軍創設と組織のイノベ-ション: 旧軍ではなぜ独立できなかったのか (ストラテジー選書 7) 単行本 – 2008/12/1
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- 本の長さ180ページ
- 言語日本語
- 出版社芙蓉書房出版
- 発売日2008/12/1
- ISBN-104829504390
- ISBN-13978-4829504390
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登録情報
- 出版社 : 芙蓉書房出版 (2008/12/1)
- 発売日 : 2008/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 180ページ
- ISBN-10 : 4829504390
- ISBN-13 : 978-4829504390
- Amazon 売れ筋ランキング: - 838,993位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 311位旧日本軍
- - 542位その他の軍事関連書籍
- - 2,242位軍事入門
- カスタマーレビュー:
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2009年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一回限りの因果関係の検証になりがちな歴史的アプローチの限界を克服し、一般的な組織の革新に反映できそうな因果関係を探ろうと、政策決定論や組織論という視点で、旧軍では空軍が創設されなかった理由を考察した点は、ユニークでなかなか面白かった。結論は、経営学にも応用できそうで、戦史・戦略研究家や自衛官のみならず、ビジネスマンにも役立ちそうだ。
部分最適を追求しがちな組織内の抵抗勢力や派閥を、ともすれば否定的に捉えがちである。しかし、特に印象的であったのは、人の意志決定には置かれた立場が前提になるのは当然のことと現実を肯定し、あとがきで「組織のイノベーションのためには、長期的視点から目的と目標を見極め、戦略的合理性、技術的合理性に加え、組織的合理性の三つのバランスを図り、トルーマン大統領のように粘り強く弁証法的に問題を解消していくための戦略が必要とされる。」と締めくくっているように、組織的合理性という概念を提唱している点である。
ただ、継続性を前提に旧軍の失敗例と航空自衛隊の成功例を比較していたが、一般化して説明していたとはいえ、置かれた状況が違う類似組織を比較することにやや無理があるように思えた。比較しなくても、それぞれ十分に説明できるのではないだろうか。
その他、田母神事件でも話題になった旧軍の統帥権に関しても、その経緯、法的根拠、天皇の位置付け等もわかりやすく説明されている点も参考になった。また、経営学の用語や軍事用語を解説した頭注も勉強になった。
部分最適を追求しがちな組織内の抵抗勢力や派閥を、ともすれば否定的に捉えがちである。しかし、特に印象的であったのは、人の意志決定には置かれた立場が前提になるのは当然のことと現実を肯定し、あとがきで「組織のイノベーションのためには、長期的視点から目的と目標を見極め、戦略的合理性、技術的合理性に加え、組織的合理性の三つのバランスを図り、トルーマン大統領のように粘り強く弁証法的に問題を解消していくための戦略が必要とされる。」と締めくくっているように、組織的合理性という概念を提唱している点である。
ただ、継続性を前提に旧軍の失敗例と航空自衛隊の成功例を比較していたが、一般化して説明していたとはいえ、置かれた状況が違う類似組織を比較することにやや無理があるように思えた。比較しなくても、それぞれ十分に説明できるのではないだろうか。
その他、田母神事件でも話題になった旧軍の統帥権に関しても、その経緯、法的根拠、天皇の位置付け等もわかりやすく説明されている点も参考になった。また、経営学の用語や軍事用語を解説した頭注も勉強になった。
2021年8月1日に日本でレビュー済み
「組織の分離」の概念(p.8-10)
トレードオフ(p.10)
ドゥーエとは?(p.18)
ドゥーエ理論の概要(p.19-21)
ミッチェル理論の概要(p.22-23)
セバスキーとは?(p.23)
セバスキー理論の概要(p.23-26)
5リング理論(p.25)
なぜRAFは独立したのか?(p.28-31)
WW1における戦略爆撃の効果(p.31-32)
ドイツ空軍創設の経緯(p.35-37,39)
米空軍創設の経緯(p.40-48)
反対理由(p.60-62)
議論再燃(p.62-67)
自然消滅(p.67-68)
終始反対の海軍(p.69-75)
本土防空の一元化(p.75-85)
▼ 比較事例としての「空自創設の経緯」
NSC13-2(p.86)
検討された一軍制(p.87-90)
研究会(p.91-92)
協同案の巻き返し(p.93-94)
米軍側の構想(p.94-97)
トリガー(p.97)
保安庁の委員会(p.97)
野村(p.99-101)
▼ 4章以降は組織論中心
意思決定の研究(p.104-106)
強調点(p.106)
3つの特性(p.107-109)
流れ(p.109-112)
政策の窓が開放される時(p.112)
限界(p.113)
官僚機構が設立される4つの場合(p.115-117)
タスク環境(p.117-121)
メタファ(隠喩)(p.121-124)
トリガー欠落(p.128-)
明治憲法改正の困難性(p.131)
不一致(p.133-134)
政治を阻む統帥権(p.140-144)
先送りや自然消滅が起き易いシステム(p.142-145)
トリガーは日本本土空襲(p.146)
空自創設の必要条件だった旧海軍関係者の歩み寄り(p.147)
「政治の流れ」の発生=GHQ(p.148)
合理性(p.150-152)
帰納法・演繹法(p.153-154)
成否要因比較(p.158)
自己組織性(p.163)
「組織的合理性を軽視して,イノベーションは達成できない」(p.166)
軍事組織の特色と,将来の「分離」予想(p.168-170)
▼ 読者層がミリタリー・ファンに限られることのないよう,軍事関係の脚注多め.
読者層が組織工学関係者に限られることのないよう,組織論の脚注も多め.
また,本論とは直接関係のない,旧陸海軍航空の黎明期についても,わざわざ解説しているのは,そうした配慮の一環か.
▼ しかし,やはり全体としては組織論のほうに重点が置かれており,ストラテジー選書の中の一冊であるにも関わらず,ストラテジー(戦略)とも戦術とも,関連性薄し.
むしろ空軍創設という事例をメタファとして用い,組織論を展開している,そんな印象.
▼ ともあれ,こうした切り口は斬新.
読め.
【関心率64.44%:全ページ中,手元に残したいページがどれだけあるかの割合.当方の価値観基準】
トレードオフ(p.10)
ドゥーエとは?(p.18)
ドゥーエ理論の概要(p.19-21)
ミッチェル理論の概要(p.22-23)
セバスキーとは?(p.23)
セバスキー理論の概要(p.23-26)
5リング理論(p.25)
なぜRAFは独立したのか?(p.28-31)
WW1における戦略爆撃の効果(p.31-32)
ドイツ空軍創設の経緯(p.35-37,39)
米空軍創設の経緯(p.40-48)
反対理由(p.60-62)
議論再燃(p.62-67)
自然消滅(p.67-68)
終始反対の海軍(p.69-75)
本土防空の一元化(p.75-85)
▼ 比較事例としての「空自創設の経緯」
NSC13-2(p.86)
検討された一軍制(p.87-90)
研究会(p.91-92)
協同案の巻き返し(p.93-94)
米軍側の構想(p.94-97)
トリガー(p.97)
保安庁の委員会(p.97)
野村(p.99-101)
▼ 4章以降は組織論中心
意思決定の研究(p.104-106)
強調点(p.106)
3つの特性(p.107-109)
流れ(p.109-112)
政策の窓が開放される時(p.112)
限界(p.113)
官僚機構が設立される4つの場合(p.115-117)
タスク環境(p.117-121)
メタファ(隠喩)(p.121-124)
トリガー欠落(p.128-)
明治憲法改正の困難性(p.131)
不一致(p.133-134)
政治を阻む統帥権(p.140-144)
先送りや自然消滅が起き易いシステム(p.142-145)
トリガーは日本本土空襲(p.146)
空自創設の必要条件だった旧海軍関係者の歩み寄り(p.147)
「政治の流れ」の発生=GHQ(p.148)
合理性(p.150-152)
帰納法・演繹法(p.153-154)
成否要因比較(p.158)
自己組織性(p.163)
「組織的合理性を軽視して,イノベーションは達成できない」(p.166)
軍事組織の特色と,将来の「分離」予想(p.168-170)
▼ 読者層がミリタリー・ファンに限られることのないよう,軍事関係の脚注多め.
読者層が組織工学関係者に限られることのないよう,組織論の脚注も多め.
また,本論とは直接関係のない,旧陸海軍航空の黎明期についても,わざわざ解説しているのは,そうした配慮の一環か.
▼ しかし,やはり全体としては組織論のほうに重点が置かれており,ストラテジー選書の中の一冊であるにも関わらず,ストラテジー(戦略)とも戦術とも,関連性薄し.
むしろ空軍創設という事例をメタファとして用い,組織論を展開している,そんな印象.
▼ ともあれ,こうした切り口は斬新.
読め.
【関心率64.44%:全ページ中,手元に残したいページがどれだけあるかの割合.当方の価値観基準】