筆跡鑑定の本は今までにも何冊か読んできた。
一番、覚えているのが犯罪事件の犯人の文字から割り出した性格分析で、おどろくほど精度が高い。失礼な話しだが、人からいただいた手書き文字にも、それを当てはめると性格が見えてくる。自分の長所、欠点も見えてくる。
しかし、自分の書き方を変えてみようとあまり思わなかった。
この本はその意味において、「自分の文字を整えて人生を良くしませんか？」という温かいメッセージが伝わってくる。今まで、書き方の本でこういった問いかけはなかった。だから、『魔法』なのだと思った。
パソコン主流となっても、手紙を書くときに宛名の「様」を手書きすることは多いはず。その「様」の項目だけを読んでも、納得してしまう。
習字の時間に、先生がこんな文字に現れる意味の話をしてくれたらもっと熱心に勉強できたかもしれない。同じ、筆跡でも大人と幼少期における意味の違いも、たいへん納得できた。子供の字を見てあげるときに、ひとまず先にこの本を読んでおいた方が良いと思う。
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