1968年にブルガリアの Pirin-Macedonia (南西部), Rhodope (南部), Thrace (南東部), and Shope (中西部)において「Music Institute of the Bulgarian Academy of Sciences」と「Bulgarian Committee for Cultural Relations with Foreign Countries」の協力の下に録音された音源をマスターしてリリースされた2つのアルバムからの抜粋です。本CDの解説には「この2枚のCDから再収録した」ということ以外に具体的な情報はありませんし、解説に国立合唱団のことが少し書かれていますが、国立合唱団が歌っているわけではないことはCDの内容からも分かります。古い録音ですがマスタリングしてクリアな音質です。
どの曲も数名程度の小編成で歌っており、女声だけでなく男声の曲もあります。楽器は入っていません。それぞれの地域社会の中で実際に歌われているものと思われますが、非常に強い地声をベースとしながらマシンガンのような感じで裏声と高速転換を行なうヨーデル風の歌い方がとてもはっきりとしていて印象的です。まるで目の前に歌い手が迫ってくるような気迫を感じる曲もあります。