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忍者の末裔 江戸城に勤めた伊賀者たち 単行本 – 2017/1/28
高尾 善希
(著)
天下泰平の時代。忍者の末裔は、江戸城大奥で出納係になっていた!?
天下泰平の時代。忍者の末裔は、江戸城大奥で出納係になっていた!?
新発見の古文書には、江戸城大奥に勤める伊賀者の日常が細かに記されていた! 忍者の一家の末裔は、天下泰平の時代をどう生きたのか。江戸の下級武士の生活を細やかに記す、一級資料をとくと見よ!
【目次】
はじめに
第一章 伊賀者とは
(一)幕臣としての伊賀者
(二)武士の禄制度 ―足高上昇を目指した松下家―
(三)伊賀者の由緒
(四)松下家文書とは
(五)松下家の歴代
第二章 松下家、草創の時代
(一)家康に仕えた忍者、初代松下孫右衛門
(二)大奥に仕えた、二代目松下金左衛門
(三)別家を興した、三代目松下十郎右衛門
第三章 谷の中の伊賀者たち
(一)伊賀者の禄と生活
(二)鮫河橋谷町伊賀者屋敷の景観
(三)伊賀者拝領屋敷に住む町人たち
(四)拝借金とその返済
第四章 最初の養子、松下伊太夫
(一)松下伊太夫、養子に入る
(二)松下伊太夫の伊賀者勤務
(三)四代目松下伊太夫の子
第五章 伊賀者から大奥の事務官へ
(一)五代目松下菊蔵、家督相続
(二)若年当主、菊蔵の日々
(三)西之丸山里番
(四)西之丸大奥の事務官―西之丸大奥御広敷御用部屋書役―
(五)異動と昇進――本丸大奥御広敷御用部屋書役以降――
(六)五代目松下菊蔵の子――十次郎の生と死――
第六章 伊賀者の末裔
(一)松下家の家格上昇
(二)九代目金五郎と東禅寺事件
(三)明治時代の松下家
おわりに
参考文献
天下泰平の時代。忍者の末裔は、江戸城大奥で出納係になっていた!?
新発見の古文書には、江戸城大奥に勤める伊賀者の日常が細かに記されていた! 忍者の一家の末裔は、天下泰平の時代をどう生きたのか。江戸の下級武士の生活を細やかに記す、一級資料をとくと見よ!
【目次】
はじめに
第一章 伊賀者とは
(一)幕臣としての伊賀者
(二)武士の禄制度 ―足高上昇を目指した松下家―
(三)伊賀者の由緒
(四)松下家文書とは
(五)松下家の歴代
第二章 松下家、草創の時代
(一)家康に仕えた忍者、初代松下孫右衛門
(二)大奥に仕えた、二代目松下金左衛門
(三)別家を興した、三代目松下十郎右衛門
第三章 谷の中の伊賀者たち
(一)伊賀者の禄と生活
(二)鮫河橋谷町伊賀者屋敷の景観
(三)伊賀者拝領屋敷に住む町人たち
(四)拝借金とその返済
第四章 最初の養子、松下伊太夫
(一)松下伊太夫、養子に入る
(二)松下伊太夫の伊賀者勤務
(三)四代目松下伊太夫の子
第五章 伊賀者から大奥の事務官へ
(一)五代目松下菊蔵、家督相続
(二)若年当主、菊蔵の日々
(三)西之丸山里番
(四)西之丸大奥の事務官―西之丸大奥御広敷御用部屋書役―
(五)異動と昇進――本丸大奥御広敷御用部屋書役以降――
(六)五代目松下菊蔵の子――十次郎の生と死――
第六章 伊賀者の末裔
(一)松下家の家格上昇
(二)九代目金五郎と東禅寺事件
(三)明治時代の松下家
おわりに
参考文献
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2017/1/28
- 寸法13 x 2 x 18.8 cm
- ISBN-104044002088
- ISBN-13978-4044002084
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商品の説明
著者について
●高尾 善希:1974年生まれ。千葉県出身。歴史研究者。博士(文学)。現在、立正大学非常勤講師。江戸時代史専攻。研究テーマは、江戸・江戸近郊地域の民衆史。首都圏各地で古文書講座や歴史講座の講師も務め、江戸文化歴史検定の関連講座にも携わる。著書に『やさしい古文書の読み方』などがある。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2017/1/28)
- 発売日 : 2017/1/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4044002088
- ISBN-13 : 978-4044002084
- 寸法 : 13 x 2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 51,497位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,219位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸時代の忍者の子孫の現実を記したなかなかの名著です。
2017年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに面白い本に出会いました。「忍者の末裔」という、やや大衆受けを狙った題名ですが、中身はというと、伊賀者の子孫に受け継がれた超一級史料である『松下家文書』に基づいた、幕府御家人の知られざる実態を紹介する充実した内容です。
中でも注目すべきは、五代目当主・松下菊蔵(のち善佐右衛門)の手による、自分史ともいえる詳細な記録です。彼は、扶持を加えても家禄30俵余りという小禄の御家人でありながら、30年に及ぶ精勤と、「御広敷御用部屋書役」としての能力が高く評価されます。上司らは何度も、菊蔵の処遇を改善するよう幕閣に働きかけますが、なかなか役替え(昇給・昇格)がかないません。果たして菊蔵さんに、努力が報われる日は訪れるのでしょうか・・・? 結末はぜひ本文でお確かめください。
その後、跡を継いだのは三男・市三郎で、亡きお父上の功績もあって、譜代席の御家人としては最上位クラスである「富士見御宝蔵番」(役高100俵)に就任します。そして松下家は、幕末に「東禅寺事件」で活躍した9代目・金五郎を経て明治維新を迎えます。伊賀者・松下家は、幕府草創期より300年近くにわたり、徳川家への忠節を貫き通したのです。
本書は幕府下級役人の実態を知る貴重な文献であると同時に、今も昔もさほど変わらぬ、宮仕えの厳しさに共感を覚える一冊でもあります。
中でも注目すべきは、五代目当主・松下菊蔵(のち善佐右衛門)の手による、自分史ともいえる詳細な記録です。彼は、扶持を加えても家禄30俵余りという小禄の御家人でありながら、30年に及ぶ精勤と、「御広敷御用部屋書役」としての能力が高く評価されます。上司らは何度も、菊蔵の処遇を改善するよう幕閣に働きかけますが、なかなか役替え(昇給・昇格)がかないません。果たして菊蔵さんに、努力が報われる日は訪れるのでしょうか・・・? 結末はぜひ本文でお確かめください。
その後、跡を継いだのは三男・市三郎で、亡きお父上の功績もあって、譜代席の御家人としては最上位クラスである「富士見御宝蔵番」(役高100俵)に就任します。そして松下家は、幕末に「東禅寺事件」で活躍した9代目・金五郎を経て明治維新を迎えます。伊賀者・松下家は、幕府草創期より300年近くにわたり、徳川家への忠節を貫き通したのです。
本書は幕府下級役人の実態を知る貴重な文献であると同時に、今も昔もさほど変わらぬ、宮仕えの厳しさに共感を覚える一冊でもあります。
2017年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の書籍で、一行、又は、数行の情報が、一冊いっぱいになっていて、忍者を調べる上では、欠かせないものですね。中身は、松下家中心に載せてありますが、他の情報も、もっと、見たいところですね。
2017年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いや、もう頭が下がるお仕事です。色んな「色」がついてしまっている伊賀者の江戸における暮らしぶりをきちんと明確にしようという態度には、本当に脱帽です。
2017年8月30日に日本でレビュー済み
これは図書館で紹介されていたので入手。
タイトルから「忍者の話が一杯!」と思った人にはかなり残念な内容かもしれないです(苦笑)。戦国時代に活躍したであろうとある伊賀忍者の子孫が、平和な江戸時代にはどういう処遇を受けていたのか?と言う謎に、偶然見つかった伊賀忍者の子孫の文書を中心としてその実態に迫った研究です。
タイトルと表紙からかなり軽い本と思っていたのですが、読んでいくとかなり専門的かつ高度な内容でした。著者は一応一般向けに易しく説明してくれていると思うのですが、単に忍者が好きと言うだけの人にはかなり手強い内容かと思います。
著者の高尾氏は東京で大衆向けの古文書セミナーの講師をしているのですが、そこの生徒に偶然「私は伊賀者の末裔」という松下さんという人が居たことが、事の発端。松下さんは先祖伝来の古文書を自ら読むためにその講座に参加しており、実際にその古文書を持ってきてもらうと、殆ど残存していない江戸幕府の御家人の史料と言うことが判明。その文書を古文書セミナーの教材として、みんなで解読するところから話は始まります。
解読の結果分かったのは
・松下さんのご先祖は確かに徳川家康に仕えた「伊賀者」だった(2章)
・ところが、実際に忍者として活躍したご先祖には直接血が繋がらないためか、殆ど史料が残ってなかった(2章)
・3代目は今で言うところのニートっぽい(苦笑)(2章)
・無縁の所から養子入りした4代目は、金で御家人の身分を買ったようにも見える(4章)
・5代目(4代目の実子)は早くに父を亡くすなどの苦労を重ねるが、無遅刻無欠勤などの地味な努力により上司に認められ、家格を上げることに成功(5章)
・6代目以降は余り記録が残ってなかったが、2回も婿養子を迎えたり、幕府崩壊のために不慣れな静岡県への移住を強いられるなど、苦労の多い生活だったらしいことが偲ばれる(6章)
…ざっとこんな所でしょうか。
文章は5章の比重がかなり高いです。と言うのも、5代目・松下菊蔵(次郎吉、伝吉、善左衛門)が上記に述べたように努力家、かつなかなかの文章家だったようで、先祖の再調査、業務の記録などなど、松下家の古文書の大半はこの菊蔵が残したものだったからです。菊蔵が残した文書から、旗本に比べて実態がよく分からなかった幕府御家人の苦しい生活ぶり(但し著者によると、4代目が養子入りしたときに持参金を持ってきたことから、松下家は御家人でもまだマシな方だったと推測されるらしい)や、困難な出世、御家人の中でも「常裃格」と「羽織袴格」という”見えないカーテン”があったこと、大奥の繁雑な事務のやりとりなどがうかがえます。
時代劇などで大活躍したイメージを持たれがちな忍者ではありますが、平和な江戸時代では門番や大奥事務など地味な作業に従事していたこと、但し著者の高尾氏に寄ればこれらの業務も一応「忍者」という前歴を考慮して決められたらしいと言う事、薄給に喘ぎながらも「自分たちは神君の護衛をした忍者の末裔」という誇りを少なくとも江戸時代の中頃までは保ち続けていたと言うこと(但しこの本の1章によると、「神君伊賀越え」の護衛を伊賀者をしたというのは史実ではないらしい、ショック)など、忍者の子孫たちの切ない江戸時代ライフが描かれていて興味深いです。
上記で書いたように、忍者と言うよりは、江戸時代の御家人や大奥の仕組みなどに興味が持っている方が読んだ方が面白い内容かと思いました。著者の後書きは、不遇な忍者の末裔たちと自分の境遇が重なったのか、かなり同情的なのが興味深いです。
タイトルから「忍者の話が一杯!」と思った人にはかなり残念な内容かもしれないです(苦笑)。戦国時代に活躍したであろうとある伊賀忍者の子孫が、平和な江戸時代にはどういう処遇を受けていたのか?と言う謎に、偶然見つかった伊賀忍者の子孫の文書を中心としてその実態に迫った研究です。
タイトルと表紙からかなり軽い本と思っていたのですが、読んでいくとかなり専門的かつ高度な内容でした。著者は一応一般向けに易しく説明してくれていると思うのですが、単に忍者が好きと言うだけの人にはかなり手強い内容かと思います。
著者の高尾氏は東京で大衆向けの古文書セミナーの講師をしているのですが、そこの生徒に偶然「私は伊賀者の末裔」という松下さんという人が居たことが、事の発端。松下さんは先祖伝来の古文書を自ら読むためにその講座に参加しており、実際にその古文書を持ってきてもらうと、殆ど残存していない江戸幕府の御家人の史料と言うことが判明。その文書を古文書セミナーの教材として、みんなで解読するところから話は始まります。
解読の結果分かったのは
・松下さんのご先祖は確かに徳川家康に仕えた「伊賀者」だった(2章)
・ところが、実際に忍者として活躍したご先祖には直接血が繋がらないためか、殆ど史料が残ってなかった(2章)
・3代目は今で言うところのニートっぽい(苦笑)(2章)
・無縁の所から養子入りした4代目は、金で御家人の身分を買ったようにも見える(4章)
・5代目(4代目の実子)は早くに父を亡くすなどの苦労を重ねるが、無遅刻無欠勤などの地味な努力により上司に認められ、家格を上げることに成功(5章)
・6代目以降は余り記録が残ってなかったが、2回も婿養子を迎えたり、幕府崩壊のために不慣れな静岡県への移住を強いられるなど、苦労の多い生活だったらしいことが偲ばれる(6章)
…ざっとこんな所でしょうか。
文章は5章の比重がかなり高いです。と言うのも、5代目・松下菊蔵(次郎吉、伝吉、善左衛門)が上記に述べたように努力家、かつなかなかの文章家だったようで、先祖の再調査、業務の記録などなど、松下家の古文書の大半はこの菊蔵が残したものだったからです。菊蔵が残した文書から、旗本に比べて実態がよく分からなかった幕府御家人の苦しい生活ぶり(但し著者によると、4代目が養子入りしたときに持参金を持ってきたことから、松下家は御家人でもまだマシな方だったと推測されるらしい)や、困難な出世、御家人の中でも「常裃格」と「羽織袴格」という”見えないカーテン”があったこと、大奥の繁雑な事務のやりとりなどがうかがえます。
時代劇などで大活躍したイメージを持たれがちな忍者ではありますが、平和な江戸時代では門番や大奥事務など地味な作業に従事していたこと、但し著者の高尾氏に寄ればこれらの業務も一応「忍者」という前歴を考慮して決められたらしいと言う事、薄給に喘ぎながらも「自分たちは神君の護衛をした忍者の末裔」という誇りを少なくとも江戸時代の中頃までは保ち続けていたと言うこと(但しこの本の1章によると、「神君伊賀越え」の護衛を伊賀者をしたというのは史実ではないらしい、ショック)など、忍者の子孫たちの切ない江戸時代ライフが描かれていて興味深いです。
上記で書いたように、忍者と言うよりは、江戸時代の御家人や大奥の仕組みなどに興味が持っている方が読んだ方が面白い内容かと思いました。著者の後書きは、不遇な忍者の末裔たちと自分の境遇が重なったのか、かなり同情的なのが興味深いです。