詳細な資料探求に基づきながら、「オールドカマー」「ニューカマー」という、単純な2分法の発想を超え、「入管体制」の本質へと考察を深める名著である。
新たな局面を迎える「入管闘争」が、この研究者とともにあることの意味は、とても大きい。
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追放と抵抗のポリティクス 単行本 – 2017/4/6
髙谷 幸
(著)
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非正規移民とは誰か。
彼・彼女らを合法/不法に分割するものは何か。
非正規移民をめぐる追放と抵抗のポリティクスを描き出し、
戦後日本における主権の境界作用の論理と効果を明らかにする。
ヨーロッパや北米で、非正規移民や難民申請者への対応が、
ますます主要な政治的課題として認識されるようになっている。
その背景の一つには、内戦や政情不安から逃れ、中東やアフリカから
欧米にわたる移民・難民が増加していることがあるだろう。
同時に、彼・彼女らの受け入れと排除をめぐる攻防は、社会のメンバーの
境界が問い直されていることを示している。
つまり非正規移民や難民申請者のうち誰を「われわれ」のメンバーとして認め、
誰を排除するのか、その線引きが可視化され、政治化されているのである。(本書より)
彼・彼女らを合法/不法に分割するものは何か。
非正規移民をめぐる追放と抵抗のポリティクスを描き出し、
戦後日本における主権の境界作用の論理と効果を明らかにする。
ヨーロッパや北米で、非正規移民や難民申請者への対応が、
ますます主要な政治的課題として認識されるようになっている。
その背景の一つには、内戦や政情不安から逃れ、中東やアフリカから
欧米にわたる移民・難民が増加していることがあるだろう。
同時に、彼・彼女らの受け入れと排除をめぐる攻防は、社会のメンバーの
境界が問い直されていることを示している。
つまり非正規移民や難民申請者のうち誰を「われわれ」のメンバーとして認め、
誰を排除するのか、その線引きが可視化され、政治化されているのである。(本書より)
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社ナカニシヤ出版
- 発売日2017/4/6
- 寸法21 x 14.8 x 2.5 cm
- ISBN-104779511550
- ISBN-13978-4779511554
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商品の説明
著者について
●著者紹介
髙谷 幸(たかや さち)
神戸大学法学部卒業。
京都大学大学院人間・環境学研究科修了。
博士(人間・環境学)。
移住者支援NGO勤務、日本学術振興会特別研究員(PD)、
岡山大学大学院社会文化科学研究科准教授などを経て、
現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授。
専門は社会学・移民研究。
髙谷 幸(たかや さち)
神戸大学法学部卒業。
京都大学大学院人間・環境学研究科修了。
博士(人間・環境学)。
移住者支援NGO勤務、日本学術振興会特別研究員(PD)、
岡山大学大学院社会文化科学研究科准教授などを経て、
現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授。
専門は社会学・移民研究。
登録情報
- 出版社 : ナカニシヤ出版 (2017/4/6)
- 発売日 : 2017/4/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 272ページ
- ISBN-10 : 4779511550
- ISBN-13 : 978-4779511554
- 寸法 : 21 x 14.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 383,778位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 65位在日外国人・残留孤児
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月8日に日本でレビュー済み
移民や難民を扱う研究は、ややもすると書き手の感情や価値観が横溢してしまい、ウェットな筆致となりやすい。
氏のテキストに初めて触れた評者は、それとは逆の印象を持った。
「不法」移民の正規化を、現場にてサポートした経験のある筆者ゆえ、移民に同情的な書きぶりが続くのかなと懸念もした。
だがそれは杞憂だった。各章は、分量的にも筆温的にもよくバランスが取れ、誰か(or自分)のポジショナリティに囚われることもない。
境界を定める権力や、誰を「われわれ」の一員と定める権力。
こうした根源的な国家主権は、絶対的な形で上から下達されると思われがちだと著者はいう。
だが、「不法」移民の正規化については、むしろ世論や政治・行政の「情」「血縁」「道徳」「歴史」といった側面に大きく左右されるという。
つまり、日本(ならびにアジア地域)では、特に世論のこうした情緒をくすぐることで、彼らの正規化が進みやすい。
「不法」移民を支えるNGOや市民団体も、入管に関する法を批判するのでなくいったん飲み込んだ上で、世論の情緒に訴える戦略に出る。
かわいそう。母子を離すのはあんまりだ。夫が日本人なら日本にいさせてもいいじゃないか。
子どもに罪はないのだから日本の学校に就職させるべし。歴史的背景に鑑みれば永住するのが当然、など。
そのように訴えるほうが、「不法」移民の正規化の成果を得やすいからだ。
それはつまり、そもそも入管に関する法が常識にもとる、とか、人権を侵している、とかの原則論をめぐる抗争を避けるということ。
この結果、入管に関する法を司る国家主権とそれに異議申し立てをすべきNGOや市民団体は、どういったアウトサイダーが「われわれ」の仲間としてふさわしいか/ふさわしくないかの規準を、協働して作り、調整するという協働(共犯?)関係にある。
「不法」移民に対する著者のまなざしは温かいが、あくまで上記のようにドライな指摘をえぐり出すあたり、とても心憎い。
一つ一つの移民に関するエピソードは、胸に迫るものがあり、しばしば落涙必至。
しかし著者は、安易な情緒に流されず、彼ら移民を支える活動家たちの「限界」にも目を向けるあたり、すこぶるフェアなアカデミシャンだと思えた。
シンプルな言葉を用い、読みやすい論旨の展開。タイムリーなテーマ。
社会学の研究書ではあるが、一般の読者でも十分に興味深く読み進められる一冊。
※文字の校正はやや粗く、誤字脱字が目立つ。ただ、通読に際してイライラするほどではない
氏のテキストに初めて触れた評者は、それとは逆の印象を持った。
「不法」移民の正規化を、現場にてサポートした経験のある筆者ゆえ、移民に同情的な書きぶりが続くのかなと懸念もした。
だがそれは杞憂だった。各章は、分量的にも筆温的にもよくバランスが取れ、誰か(or自分)のポジショナリティに囚われることもない。
境界を定める権力や、誰を「われわれ」の一員と定める権力。
こうした根源的な国家主権は、絶対的な形で上から下達されると思われがちだと著者はいう。
だが、「不法」移民の正規化については、むしろ世論や政治・行政の「情」「血縁」「道徳」「歴史」といった側面に大きく左右されるという。
つまり、日本(ならびにアジア地域)では、特に世論のこうした情緒をくすぐることで、彼らの正規化が進みやすい。
「不法」移民を支えるNGOや市民団体も、入管に関する法を批判するのでなくいったん飲み込んだ上で、世論の情緒に訴える戦略に出る。
かわいそう。母子を離すのはあんまりだ。夫が日本人なら日本にいさせてもいいじゃないか。
子どもに罪はないのだから日本の学校に就職させるべし。歴史的背景に鑑みれば永住するのが当然、など。
そのように訴えるほうが、「不法」移民の正規化の成果を得やすいからだ。
それはつまり、そもそも入管に関する法が常識にもとる、とか、人権を侵している、とかの原則論をめぐる抗争を避けるということ。
この結果、入管に関する法を司る国家主権とそれに異議申し立てをすべきNGOや市民団体は、どういったアウトサイダーが「われわれ」の仲間としてふさわしいか/ふさわしくないかの規準を、協働して作り、調整するという協働(共犯?)関係にある。
「不法」移民に対する著者のまなざしは温かいが、あくまで上記のようにドライな指摘をえぐり出すあたり、とても心憎い。
一つ一つの移民に関するエピソードは、胸に迫るものがあり、しばしば落涙必至。
しかし著者は、安易な情緒に流されず、彼ら移民を支える活動家たちの「限界」にも目を向けるあたり、すこぶるフェアなアカデミシャンだと思えた。
シンプルな言葉を用い、読みやすい論旨の展開。タイムリーなテーマ。
社会学の研究書ではあるが、一般の読者でも十分に興味深く読み進められる一冊。
※文字の校正はやや粗く、誤字脱字が目立つ。ただ、通読に際してイライラするほどではない