ビッグヒストリーという言葉は見慣れないせいか当初どこか胡散臭げに映ったが、ビル・ゲイツ推薦のオビに釣られてぱらぱらめくって購入を決意。おおざっぱなイメージとしてビッグヒストリーとは、0年近くからはじまる国を単位としてフォーカスをあてた歴史ではなく、われわれの狩猟採集生活、農耕生活からはじまるおおよそ20数年万年前からの歩みの大まかな流れをつかもうといった意味合いだ。もちろん世紀単位、国単位で細かくみていくわけではないうえ、たったこれだけのページ数(約300)で収めるためには詳細はガンガン切り捨てる必要がある。しかし、そうして残る歴史のアウトラインこそ、各時代各国の歴史を詳細に勉強するときにこそ見通しをよくしてくれるものなのだ。
前置きとしてビッグバンからはじまる宇宙の歴史のみじかい要約があり、各人がその日暮らしの食料を調達して生きていた狩猟採集時代。定住、人口の増加を特徴とする農耕時代。またおおよそ産業革命以後の人口、技術革新の加速度的な増加とを特徴する近代以後の3つがそれぞれ扱われる。
その中でも、たとえば高等学校の歴史の教科書などではさらっと流される狩猟採集、農耕時代に多くのページを割いている。国や都市がどう統治されたか、あるいはその興亡のいきさつはどうかといった問題の前に、アフリカからでてきたサルの1種が食料を自力でまかなっていた狩猟採集時代から、どのように1箇所に集中した人口をまかなうことができるようになったのかという疑問がある。この経緯にはたしかに歴史が存在したし、また、説明が必要な疑問でもある。そうしたことを、ともすればてみじかに扱われがちな農耕のインパクトを絡めながらコンパクトにまとめてくれてわかりやすい。
このような説明を行った類書としてはダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」が読書中しきりに思い出されたが、著者あとがきで件の本の名前が挙がっていて面白かった。合わせて読めば理解が深まるように思う。
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ビッグヒストリー入門-科学の力で読み解く世界史- 単行本 – 2015/10/9
デヴィッド・クリスチャン
(著),
渡辺 政隆
(編集, 翻訳)
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ビッグヒストリー、それは、ビッグバンからインターネットまでの歴史を、今までの年号暗記や西洋、東洋などの地域分けではなく、「科学(=One Science)」を通して学ぶ世界史です。 今までの世界史の授業は、時間や地域を軸に分け、何が起こったかを暗記するスタイルが中心でした。ですがビッグヒストリーは、物理学、生物学、数学、天文学、農業、医学、経済学、政治学、気象学、人類学などの「科学(=One Science)」の力を結集し、138億年の歴史を読み解く授業です。 1989年にオーストラリアのマッコーリ大学、デヴィッド・クリスチャン教授がこの授業を始めました。2008年、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏はこの授業に感銘を受け、1千万ドル(約12億円)を提供し、同教授と「ビッグヒストリー・プロジェクト」を立ち上げました。 過去から未来へ──知識の断片を繋げ、あらゆる学問を一体化して学ぶ世界史の授業へようこそ!
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社WAVE出版
- 発売日2015/10/9
- ISBN-104872907655
- ISBN-13978-4872907650
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商品の説明
出版社からのコメント
「今までの世界史の授業は何だったんだ! ?」と、思わず快哉を叫びたくなる一冊が、ついに待望の初邦訳です。 日本の歴史教育は、年号や単語の暗記が中心な上に、時代や地域に分けて、断片的に学んでいく学習方法を取ってきました。しかし「ビッグヒストリー」は違います。あらゆる学問を横に繋げ、理系と文系の垣根を越え、縦横無尽に学ぶ、全く新しい世界史の授業です。 例えば農耕の歴史を語る際に、植物学だけでなく医学、人類学、社会学、気象学などを織り交ぜ、知識の断片をパズルのように繋ぎ合わせて世界史を学ぶことができます。 グローバル化が加速する今、私たちはどんな未来を作るべきなのか? そのために知っておくべき、「科学の力」が学べる一冊です。また、中学生・高校生向けに書かれているので、専門的な知識がなくても読める、まさに「ビッグヒストリーの入門書」です。
著者について
デビッド・クリスチャン……歴史学者。1946年、米国生まれ。68年、英オックスフォード大学卒業。74年、オックスフォード大学(ロシア史)で博士号を取得。75~00年、豪マッコーリ―大学(ロシア史)、01~09年、米サンディエゴ州立大学(ビッグヒストリー)で教える。
渡辺 政隆(わたなべ まさたか) サイエンスライター、筑波大学教授。日本大学芸術学部客員教授、文部科学省科学技術・学術政策研究所客員研究官。専門は科学史、サイエンスコミュニケーション、進化生物学。著書に『ダーウィンの夢』(光文社)、『一粒の柿の種』(岩波書店)、『ガラガラヘビの体温計』(河出書房新社)、『シーラカンスの打ちあけ話』(廣済堂出版)、『DNAの謎に挑む』(朝日新聞社)など、訳書に『種の起源』(チャールズ・ダーウィン著、光文社)、『「進化」大全』(、カール・ジンマー著、光文社)、『ワンダフル・ライフ』(スティーヴン・ジェイ・グールド著、早川書房)、『生命40億年全史』(リチャード・フォーティ著、草思社)など多数
渡辺 政隆(わたなべ まさたか) サイエンスライター、筑波大学教授。日本大学芸術学部客員教授、文部科学省科学技術・学術政策研究所客員研究官。専門は科学史、サイエンスコミュニケーション、進化生物学。著書に『ダーウィンの夢』(光文社)、『一粒の柿の種』(岩波書店)、『ガラガラヘビの体温計』(河出書房新社)、『シーラカンスの打ちあけ話』(廣済堂出版)、『DNAの謎に挑む』(朝日新聞社)など、訳書に『種の起源』(チャールズ・ダーウィン著、光文社)、『「進化」大全』(、カール・ジンマー著、光文社)、『ワンダフル・ライフ』(スティーヴン・ジェイ・グールド著、早川書房)、『生命40億年全史』(リチャード・フォーティ著、草思社)など多数
登録情報
- 出版社 : WAVE出版 (2015/10/9)
- 発売日 : 2015/10/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4872907655
- ISBN-13 : 978-4872907650
- Amazon 売れ筋ランキング: - 111,061位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 157位世界史一般の本
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月26日に日本でレビュー済み
2016年2月16日に日本でレビュー済み
ざっくり学ぶというのは、新たな知識を得るためには良いアプローチだと思います。
ただ断片的な情報を組み合わせてもそれは将来的なパズルは完成しません。
本書は、宇宙の誕生から現代までの長く深い歴史をざっくりかつ体系的に学べる良書だと思います。
購入のきっかけは、ビル・ゲイツ推薦の帯に釣られただけなのですが読んでみて歴史の新しい学び方を知りました。
年号や事柄の暗記のような点を追いかけるわけではなく、歴史のフロー、流れ、トレンドを掴むようなイメージです。
138億年の歴史をたった300ページに詰め込んだわけなので、当然ながら切り捨てられた歴史の断片は多々あります。
ただ、全体の流れを掴むには充分なわけです。
人類を大きく、狩猟採集時代ー農耕時代ー現代近代と分けて歴史のなかに生物学や植物学などを織り交ぜながら
それを俯瞰していく。歴史の教科書とは全く違うアプローチで、スラスラと読み進められます。
本書だけで歴史を語ることは出来ませんが、世界史や日本史といった国レベルで区切る本とは一線を画し、
まさに世界全体の歴史である意義はとても大きいです。
まずはこの本から歴史に触れて、その先に各国の歴史や教科書で詳細を知るというのがベストな読書だと感じました。
ただ断片的な情報を組み合わせてもそれは将来的なパズルは完成しません。
本書は、宇宙の誕生から現代までの長く深い歴史をざっくりかつ体系的に学べる良書だと思います。
購入のきっかけは、ビル・ゲイツ推薦の帯に釣られただけなのですが読んでみて歴史の新しい学び方を知りました。
年号や事柄の暗記のような点を追いかけるわけではなく、歴史のフロー、流れ、トレンドを掴むようなイメージです。
138億年の歴史をたった300ページに詰め込んだわけなので、当然ながら切り捨てられた歴史の断片は多々あります。
ただ、全体の流れを掴むには充分なわけです。
人類を大きく、狩猟採集時代ー農耕時代ー現代近代と分けて歴史のなかに生物学や植物学などを織り交ぜながら
それを俯瞰していく。歴史の教科書とは全く違うアプローチで、スラスラと読み進められます。
本書だけで歴史を語ることは出来ませんが、世界史や日本史といった国レベルで区切る本とは一線を画し、
まさに世界全体の歴史である意義はとても大きいです。
まずはこの本から歴史に触れて、その先に各国の歴史や教科書で詳細を知るというのがベストな読書だと感じました。
2022年2月1日に日本でレビュー済み
デヴィッド・クリスチャン(1946年~)は、英オックスフォード大学卒、豪マッコーリー大学(1975~2000年)、米カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(2001~08年)、豪マッコーリー大学(2009年~)で歴史を教える。
本書は、1989年より始めた講義「ビッグヒストリー」を書籍化して2004年に出版された『Maps of Time:An Introduction to Big History』(日本語版『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか~宇宙開闢から138億年の「人間」史』)のエッセンシャル版として、2007年に出版された『This Fleeting World:A short History of Humanity』(直訳すると「泡沫の世界:人類の短い歴史」)の全訳である。
また、本プロジェクトは、クリスチャンの授業のDVDを見たビル・ゲイツが感激して1,000万ドルを提供し、これを学ぶプログラムを世界中に配信する支援をしたプロジェクトとしても有名である。
人類史全体を俯瞰した歴史書としては、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』(原書は1997年出版)とユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』(原書は2011年出版)が有名で、私はいずれも読んでいるが、それらと比べると、本書には「ビッグヒストリーを子供たちに教える」という目的に則して、以下のような特徴がある。
◆ダイアモンドやノア・ハラリのような自説の提示はない。
◆人類の歴史よりも前に存在する、宇宙の始まりから、地球上に生物が生まれ、類人猿が誕生するまでの歴史に触れている。(頁数は僅かだが)
◆ディスカッションのための「思考実験」や「ディベートのテーマ」、教師用の指導書として使える補遺などが付いている。
本文230頁で語るにはテーマが壮大過ぎ、説明の偏りや不足が気になるところもあるが、「ビッグヒストリー」という世界観・歴史観を身に付けるという意味では、一定の価値のある本、プロジェクトということはできるだろう。(私の購入したものは初版で、誤訳と思われる記述、明らかな誤植があるのは残念だが)
我々人類はこうした歴史を踏まえて、どこへ行こうとしているのだろうか。。。?
本書は、「近代革命が抱える根本的なパラドックスは、生物圏に対する人類の支配力がすさまじいばかりに増大する一方で、その支配力を公正で持続可能なやり方で活用できることを、いまだ示していないということかもしれない。人類は種としての驚くべき創造性をうまくコントロールしているのだろうか。人類が達成した偉業の数々が、束の間のものなのか、それとも永続的なものなのかがわかるまでには、まだ時間がかかりそうだ。」と結ばれているのだが、本原書が出版されて僅か十数年の今、それがわかるまでには、それほど長い時間はかからないのかもしれない。
(2022年2月了)
本書は、1989年より始めた講義「ビッグヒストリー」を書籍化して2004年に出版された『Maps of Time:An Introduction to Big History』(日本語版『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか~宇宙開闢から138億年の「人間」史』)のエッセンシャル版として、2007年に出版された『This Fleeting World:A short History of Humanity』(直訳すると「泡沫の世界:人類の短い歴史」)の全訳である。
また、本プロジェクトは、クリスチャンの授業のDVDを見たビル・ゲイツが感激して1,000万ドルを提供し、これを学ぶプログラムを世界中に配信する支援をしたプロジェクトとしても有名である。
人類史全体を俯瞰した歴史書としては、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』(原書は1997年出版)とユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』(原書は2011年出版)が有名で、私はいずれも読んでいるが、それらと比べると、本書には「ビッグヒストリーを子供たちに教える」という目的に則して、以下のような特徴がある。
◆ダイアモンドやノア・ハラリのような自説の提示はない。
◆人類の歴史よりも前に存在する、宇宙の始まりから、地球上に生物が生まれ、類人猿が誕生するまでの歴史に触れている。(頁数は僅かだが)
◆ディスカッションのための「思考実験」や「ディベートのテーマ」、教師用の指導書として使える補遺などが付いている。
本文230頁で語るにはテーマが壮大過ぎ、説明の偏りや不足が気になるところもあるが、「ビッグヒストリー」という世界観・歴史観を身に付けるという意味では、一定の価値のある本、プロジェクトということはできるだろう。(私の購入したものは初版で、誤訳と思われる記述、明らかな誤植があるのは残念だが)
我々人類はこうした歴史を踏まえて、どこへ行こうとしているのだろうか。。。?
本書は、「近代革命が抱える根本的なパラドックスは、生物圏に対する人類の支配力がすさまじいばかりに増大する一方で、その支配力を公正で持続可能なやり方で活用できることを、いまだ示していないということかもしれない。人類は種としての驚くべき創造性をうまくコントロールしているのだろうか。人類が達成した偉業の数々が、束の間のものなのか、それとも永続的なものなのかがわかるまでには、まだ時間がかかりそうだ。」と結ばれているのだが、本原書が出版されて僅か十数年の今、それがわかるまでには、それほど長い時間はかからないのかもしれない。
(2022年2月了)
2015年12月13日に日本でレビュー済み
デカい事を考えることのメリットを享受するのに、これ以上ない程の教材だと思いました。
色々な歴史があって、自分が今、この時代にこうしていることに感謝しなきゃなと思わされました。
歴史への敬意をもつと、今の自由に感謝したくなります。
この時代にこの国に生きているってだけで、凄いことで、
前の世代がこんなに可能性を広げてくれた。と考えさせられます。
消費から再生産という変化は、進歩を考えた場合、圧倒的な違いであり、
狩猟採集という消費から、農耕という再生産の論理への移行。
そして、現在の資本主義の論理へと移るわけですが、
本当に「消費」の論理でなく「再生産」の論理で、現在は動いているのか?
と、現代に対する責任についても考えさせられます。
歴史を学ぶって事の本質は、現代への意識を深めることにあって、
その前提の上で、必要に応じてスケールを変える。つまり、年号、人物名について学ぶ。
という流れが正しい学びの流れであるべきだと思いました。
今の日本の歴史の授業では、そういう目的を果たすのは、無理なんだろうなぁ…と思い、
だからこそ、本書が歴史の授業の副読本になる事には、大きな意義を感じました。
色々な歴史があって、自分が今、この時代にこうしていることに感謝しなきゃなと思わされました。
歴史への敬意をもつと、今の自由に感謝したくなります。
この時代にこの国に生きているってだけで、凄いことで、
前の世代がこんなに可能性を広げてくれた。と考えさせられます。
消費から再生産という変化は、進歩を考えた場合、圧倒的な違いであり、
狩猟採集という消費から、農耕という再生産の論理への移行。
そして、現在の資本主義の論理へと移るわけですが、
本当に「消費」の論理でなく「再生産」の論理で、現在は動いているのか?
と、現代に対する責任についても考えさせられます。
歴史を学ぶって事の本質は、現代への意識を深めることにあって、
その前提の上で、必要に応じてスケールを変える。つまり、年号、人物名について学ぶ。
という流れが正しい学びの流れであるべきだと思いました。
今の日本の歴史の授業では、そういう目的を果たすのは、無理なんだろうなぁ…と思い、
だからこそ、本書が歴史の授業の副読本になる事には、大きな意義を感じました。
2016年2月23日に日本でレビュー済み
本書の翻訳上の副題〈科学の力で読み解く世界史〉に魅かれて読みだしたけど、肝心のこの「科学の力」っていうものがほとんど出てこない。最初のほうに、今や中学生でも知っている「炭素年代推定法」が書かれているくらいなモノ・・・・翻訳者がサイエンスライターっていうことで、勝手気ままにつけてみました!って感じい・・・・みたいな。
内容のお粗末さは他のレヴュワーが大いに指摘されているので、あえて言わないけど、著者はビル・ゲイツから1000万ドルもの大金(2016年2月23日午前の東京外国為替市場のレートによれば、11億2000万円也!)を提供されて「ビッグ・ヒストリー・プロジェクト」をたちあげたようだ。いくら世界一の大富豪とはいえ、ゲイツの無駄遣い。
世界史概観なら他に良書がいくらでもあるので、敢えて、こんな凡百本で時間を無駄にすることもあるまい・・・・かったるかったけど、一応全部読んだ感想ではあった。
内容のお粗末さは他のレヴュワーが大いに指摘されているので、あえて言わないけど、著者はビル・ゲイツから1000万ドルもの大金(2016年2月23日午前の東京外国為替市場のレートによれば、11億2000万円也!)を提供されて「ビッグ・ヒストリー・プロジェクト」をたちあげたようだ。いくら世界一の大富豪とはいえ、ゲイツの無駄遣い。
世界史概観なら他に良書がいくらでもあるので、敢えて、こんな凡百本で時間を無駄にすることもあるまい・・・・かったるかったけど、一応全部読んだ感想ではあった。