これまでに語られてきた世界大戦、戦後の歴史が、コミンテルンによる工作と謀略によって、いかに手繰られてきたのかが、明らかにされる。個々の事件が、なぜ、その時に発生、勃発したのかが、これまでの歴史書では納得出来なかったが、ようやく真実が明るみにされてきた。この解明は、アメリカに於いても、共和党らのメンバーによってもすすめられているようで、今後、なぜ歴史は現在に至るまで、かく動いてきたのかが、一層明らかにされていくであろう。著者の他の著作も読んでみたい。
国内の問題は、世界の動きと絡み合っており、著者が主張するインテリジェンスの開拓、構築は、今後の歴史、政治、社会に於いて、必須の要件であると思われる。
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コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書) 新書 – 2017/8/10
江崎 道朗
(著)
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★発売即重版!
★10刷4.1万部突破!
日米英を戦わせて、世界共産革命を起こせ――。
戦前の日本もスパイ天国だった……。
ロシア革命が成功したあと、レーニンは世界革命を遂行すべく、「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」をつくる。それは恐るべき思想と悪魔的手法に裏打ちされた組織であった。
そして大日本帝国は、やすやすとその謀略に乗せられ、第二次大戦に追い込まれていく。 なぜ、そうなってしまったのか?
実は、その背後には、日本の「自滅的」な大失敗があった。リヒャルト・ゾルゲ、尾崎秀実らが暗躍していたことは、よく知られたことだろうが、彼ら以外にも、軍や政府内部に入り込み、ソ連・コミンテルンの都合の良いように動く人々がいたのである。
どうして当時の日本のエリートたちは共産主義にシンパシーを覚えたのか? ソ連型の共産主義社会をめざす「左翼全体主義者」と、天皇を戴きながら社会主義的統制国家をめざす「右翼全体主義者」は、いかにして日本を席巻したのか? そして左右の全体主義の危険性に気づき、その勢力に敢然と立ち向かった保守自由主義者たちの姿とは――?
コミンテルンの戦略を詳述しつつ、日本国内の動きの謎を解き、隠された「歴史の真実」を明らかにする刮目の書。
◆はじめに コミンテルンの謀略をタブー視するな
◆第1章 ロシア革命とコミンテルンの謀略――戦前の日本もスパイ天国だった
◆第2章 「二つに断裂した日本」と無用な敵を作り出した言論弾圧
◆第3章 日本の軍部に対するコミンテルンの浸透工作
◆第4章 昭和の「国家革新」運動を背後から操ったコミンテルン
◆第5章 「保守自由主義」VS「右翼全体主義」「左翼全体主義」
◆第6章 尾崎・ゾルゲの対日工作と、政府への浸透
◆おわりに 近衛文麿という謎
★10刷4.1万部突破!
日米英を戦わせて、世界共産革命を起こせ――。
戦前の日本もスパイ天国だった……。
ロシア革命が成功したあと、レーニンは世界革命を遂行すべく、「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」をつくる。それは恐るべき思想と悪魔的手法に裏打ちされた組織であった。
そして大日本帝国は、やすやすとその謀略に乗せられ、第二次大戦に追い込まれていく。 なぜ、そうなってしまったのか?
実は、その背後には、日本の「自滅的」な大失敗があった。リヒャルト・ゾルゲ、尾崎秀実らが暗躍していたことは、よく知られたことだろうが、彼ら以外にも、軍や政府内部に入り込み、ソ連・コミンテルンの都合の良いように動く人々がいたのである。
どうして当時の日本のエリートたちは共産主義にシンパシーを覚えたのか? ソ連型の共産主義社会をめざす「左翼全体主義者」と、天皇を戴きながら社会主義的統制国家をめざす「右翼全体主義者」は、いかにして日本を席巻したのか? そして左右の全体主義の危険性に気づき、その勢力に敢然と立ち向かった保守自由主義者たちの姿とは――?
コミンテルンの戦略を詳述しつつ、日本国内の動きの謎を解き、隠された「歴史の真実」を明らかにする刮目の書。
◆はじめに コミンテルンの謀略をタブー視するな
◆第1章 ロシア革命とコミンテルンの謀略――戦前の日本もスパイ天国だった
◆第2章 「二つに断裂した日本」と無用な敵を作り出した言論弾圧
◆第3章 日本の軍部に対するコミンテルンの浸透工作
◆第4章 昭和の「国家革新」運動を背後から操ったコミンテルン
◆第5章 「保守自由主義」VS「右翼全体主義」「左翼全体主義」
◆第6章 尾崎・ゾルゲの対日工作と、政府への浸透
◆おわりに 近衛文麿という謎
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2017/8/10
- 寸法10.6 x 1.6 x 17.3 cm
- ISBN-104569836542
- ISBN-13978-4569836546
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出版社より
目次より抜粋
緒方竹虎と日本のインテリジェンス ――情報なき国家は敗北する | 朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作 | |
---|---|---|
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.5
161
|
5つ星のうち4.5
240
|
価格 | ¥1,199¥1,199 | ¥1,210¥1,210 |
発売日 | 2021年07月15日 | 2019年12月23日 |
内容紹介 | 占領直後、「日本版CIA」をつくろうとした政治家がいた。知られざる共産主義との戦い、「情報の独立」に向けた挑戦を描く。 | 朝鮮戦争の裏の狙いは日本の共産化だった! 韓国侵攻と時を同じくして起こる日本国内の暴動。保守は赤化の危機をどう乗り越えたのか? |
商品の説明
出版社からのコメント
はじめに --コミンテルンの謀略をタブー視するな
第一章 ロシア革命とコミンテルンの謀略--戦前の日本もスパイ天国だった
コミンテルンのスパイ工作に振り回された戦前の日本
日本は、インテリジェンスにおいて敗北した
「労働者の天国」という人類最大の悲劇
第二章 「二つに断裂した日本」と無用な敵を作り出した言論弾圧
独立を守るために「過去との断裂」を強いられた明治のエリート
「我々には歴史なんてありません」
明治天皇のご懸念
第三章 日本の軍部に対するコミンテルンの浸透工作
徳川義親、橋本欣五郎、永田鉄山は社会主義者だった?
「昭和維新クーデター」の真相とは
コミンテルンが利用したのは「党員」だけではない
第四章 昭和の「国家革新」運動を背後から操ったコミンテルン
議会制民主主義を破壊するコミンテルン、共産党
議会はあくまで都合よく「使う」べきもの
政治家不信、政治不信を徹底して煽れ
第五章 「保守自由主義」vs「右翼全体主義」「左翼全体主義」
戦前日本の構図をいかに見るべきか
天皇に政治責任を押し付けた「天皇主権説」の問題点
なぜ戦前日本の「保守の二分化」が見えづらいか
第六章 尾崎・ゾルゲの対日工作と、政治への浸透
支那事変を英米資本主義国打倒にすり替えた尾崎秀実
コミンテルンの世界観そのままの企画院文書
満洲事変に対する、あまりに恣意的な見方
おわりに--近衛文麿という謎
第一章 ロシア革命とコミンテルンの謀略--戦前の日本もスパイ天国だった
コミンテルンのスパイ工作に振り回された戦前の日本
日本は、インテリジェンスにおいて敗北した
「労働者の天国」という人類最大の悲劇
第二章 「二つに断裂した日本」と無用な敵を作り出した言論弾圧
独立を守るために「過去との断裂」を強いられた明治のエリート
「我々には歴史なんてありません」
明治天皇のご懸念
第三章 日本の軍部に対するコミンテルンの浸透工作
徳川義親、橋本欣五郎、永田鉄山は社会主義者だった?
「昭和維新クーデター」の真相とは
コミンテルンが利用したのは「党員」だけではない
第四章 昭和の「国家革新」運動を背後から操ったコミンテルン
議会制民主主義を破壊するコミンテルン、共産党
議会はあくまで都合よく「使う」べきもの
政治家不信、政治不信を徹底して煽れ
第五章 「保守自由主義」vs「右翼全体主義」「左翼全体主義」
戦前日本の構図をいかに見るべきか
天皇に政治責任を押し付けた「天皇主権説」の問題点
なぜ戦前日本の「保守の二分化」が見えづらいか
第六章 尾崎・ゾルゲの対日工作と、政治への浸透
支那事変を英米資本主義国打倒にすり替えた尾崎秀実
コミンテルンの世界観そのままの企画院文書
満洲事変に対する、あまりに恣意的な見方
おわりに--近衛文麿という謎
著者について
評論家
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2017/8/10)
- 発売日 : 2017/8/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 416ページ
- ISBN-10 : 4569836542
- ISBN-13 : 978-4569836546
- 寸法 : 10.6 x 1.6 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 140,182位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22位ロシア・ソビエトの政治
- - 32位旧日本軍
- - 65位明治・大正時代
- カスタマーレビュー:
著者について
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江崎道朗(えざき みちお)
1962年、東京都生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフを務め、安全保障、インテリジェンス、近現代史研究に従事。現在、評論家。
2014年5月号から『正論』に「SEIRON時評」を連載中。
著書に『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社新書)、『マスコミが報じないトランプ台頭の秘密』(青林堂)ほか多数。
公式サイト ezakimichio.info
チャンネルくらら で動画を配信中
https://www.youtube.com/channel/UCDrXxofz1CIOo9vqwHqfIyg
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月5日に日本でレビュー済み
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これからの日本の針路を考えるうえでこの本は大いに役に立つであろう。著者の三部作、この著作と『日本占領と「敗戦革命」の危機』と『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」の危機』を読むとなお一層共産党の恐ろしさを追求する著者の意図が明らかになるであろう。面白いことに、日本を敗戦に追い込み「敗戦革命」の危機にさらした、民主主義の覇権国家アメリカが常に国際的な外交戦に大失敗し、ソ連と中華人民共和国をそれぞれの時期にグロテスクな怪獣に育て、後から慌てて叩き潰そうとしていることもわかるだろう。
2020年10月31日に日本でレビュー済み
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共産主義者が目指したこと、それ以前にどうして島国日本と国民が共産主義に傾倒していったかが
良く描かれていると思う。
改めて真の保守とは何か考えさせられた。
一点気になるのは東条英機がデュープスであったのは理解したけれど肝心の戦争に導いた近衛文麿に
ついての記述が少ないと感じた。
近衛文麿と昭和研究会の関わりについてもう少し詳しく記して欲しかったと思う。
本当に近衛文麿は対米交渉を懸命にしたと言えるのだろうか?
したと言うのならその詳細が知りたかった。
良く描かれていると思う。
改めて真の保守とは何か考えさせられた。
一点気になるのは東条英機がデュープスであったのは理解したけれど肝心の戦争に導いた近衛文麿に
ついての記述が少ないと感じた。
近衛文麿と昭和研究会の関わりについてもう少し詳しく記して欲しかったと思う。
本当に近衛文麿は対米交渉を懸命にしたと言えるのだろうか?
したと言うのならその詳細が知りたかった。
2023年2月27日に日本でレビュー済み
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素晴らしい本です。
この本を読む事でコミンテルンの恐ろしさをハッキリと理解出来た。また、戦前戦中の日本が経済政策の間違いと当時の思想の流れの中でおかしな方向に向かっていった事。五箇条の御誓文の真の理解と実践の大切さを理解出来た事。
これら多くの事を学ばせて頂きました。
この本を読む事でコミンテルンの恐ろしさをハッキリと理解出来た。また、戦前戦中の日本が経済政策の間違いと当時の思想の流れの中でおかしな方向に向かっていった事。五箇条の御誓文の真の理解と実践の大切さを理解出来た事。
これら多くの事を学ばせて頂きました。
2020年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ大東亜戦争に踏み切るまでに至ってしまったとのかということを、
日本側で起こっていたことについて、シンプルに整理がすっきりとされた。
東京裁判史観についての疑問が多くあったことから、
[書籍_アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄]を読み、
日本側にだけ、開戦の要素がなかったことを知り、
[書籍_コミンテルンの謀略と日本の敗戦]を読み、
コミンテルン工作によってだけ、日本国内が混乱に陥り、開戦へと進んでしまったわけではないこと、
公文書として、企画院の文書も一因となって、日本が全体主義国家とみなされてしまったことを理解することが出来た。
その中で、日本国内が
・保守自由主義
・右翼全体主義
・左翼全体主義
この3つがとても明確に整理された。
その3つの政治思想の対立の中で、コミンテルン工作があったという構図や、
その3つともに共通して、
もともとの考え方の背景には、"日本を想っていた"という共通点があったことが大きな気づきであった。
そして"経済オンチであった"という大きな痛手
もまた、共通点であったということは、
現代をも思わせるものがある。
産業成長に伴って、労働者が不足していき、労働環境は劣悪になり、格差が広がっていく中で、
政府は、明確な答えを示すことが出来なかった。
そうして経済が困窮していくことで、
人々は自力で解決策を見出そうと学問に励み、自分たちで答えを出していったことが、こうした政治思想の起点になっていることが、とても重要なことだと感じた。
簡単に、ソ連・コミンテルンの工作によって日本が分断され、
開戦・敗戦という一途を辿ってしまったわけではないということ。
そのベースには、国を想う気持ちと経済政策の失策による、日本経済不況はあっという点を、決して見落としてはいけないと感じる。
戦前の右翼全体主義者と保守自由主義者の区別を、
明確にして近現代史を語っている書籍や著者が少ない中では、
格別に貴重な1冊だと思う。
近現代史を改めて見直す作業を丁寧に行うことは、
なぜ今、こうした事柄が起こっているのかということを、
整理し、紐づけて考えることが出来るようになる重要な手法で、
その人物や思想の対立や批判を簡単に発信出来る現代だからこそ、
著書のように、生い立ちや発生した背景も含めて、公文書などを引用した上で時系列で丁寧に振り返る作業をすることが出来るきっかけとなった。
こうして歴史を深く、丁寧に(相手国についても)理解した上で初めて、
海外諸国との"議論"を出来るようなっていくのだと感じた。
日本側で起こっていたことについて、シンプルに整理がすっきりとされた。
東京裁判史観についての疑問が多くあったことから、
[書籍_アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄]を読み、
日本側にだけ、開戦の要素がなかったことを知り、
[書籍_コミンテルンの謀略と日本の敗戦]を読み、
コミンテルン工作によってだけ、日本国内が混乱に陥り、開戦へと進んでしまったわけではないこと、
公文書として、企画院の文書も一因となって、日本が全体主義国家とみなされてしまったことを理解することが出来た。
その中で、日本国内が
・保守自由主義
・右翼全体主義
・左翼全体主義
この3つがとても明確に整理された。
その3つの政治思想の対立の中で、コミンテルン工作があったという構図や、
その3つともに共通して、
もともとの考え方の背景には、"日本を想っていた"という共通点があったことが大きな気づきであった。
そして"経済オンチであった"という大きな痛手
もまた、共通点であったということは、
現代をも思わせるものがある。
産業成長に伴って、労働者が不足していき、労働環境は劣悪になり、格差が広がっていく中で、
政府は、明確な答えを示すことが出来なかった。
そうして経済が困窮していくことで、
人々は自力で解決策を見出そうと学問に励み、自分たちで答えを出していったことが、こうした政治思想の起点になっていることが、とても重要なことだと感じた。
簡単に、ソ連・コミンテルンの工作によって日本が分断され、
開戦・敗戦という一途を辿ってしまったわけではないということ。
そのベースには、国を想う気持ちと経済政策の失策による、日本経済不況はあっという点を、決して見落としてはいけないと感じる。
戦前の右翼全体主義者と保守自由主義者の区別を、
明確にして近現代史を語っている書籍や著者が少ない中では、
格別に貴重な1冊だと思う。
近現代史を改めて見直す作業を丁寧に行うことは、
なぜ今、こうした事柄が起こっているのかということを、
整理し、紐づけて考えることが出来るようになる重要な手法で、
その人物や思想の対立や批判を簡単に発信出来る現代だからこそ、
著書のように、生い立ちや発生した背景も含めて、公文書などを引用した上で時系列で丁寧に振り返る作業をすることが出来るきっかけとなった。
こうして歴史を深く、丁寧に(相手国についても)理解した上で初めて、
海外諸国との"議論"を出来るようなっていくのだと感じた。
2020年11月6日に日本でレビュー済み
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今、読んでいます。