「京都全域で、禁煙のお寿司屋さんは、たった7軒」
というビックリの独自の調査結果を含む「禁煙vs.喫煙」の章は、正味 54/189頁。
なので、一応は看板に偽りなしでした。
論理的・かつサービスたっぷりの検討から、
言われてみればそうだ・かつ、何で誰も言わなかったのだ・・・な
禁煙派・喫煙派も納得の提案まで、
お話が広がる時に、ちょっとだけ右脳を使う感じが楽しい読み物です。
この楽しさは、後半の一般的な話題のコラムにも共通していて、
姫野カオルコさんの貴重な資質だと思いました。
単に感性や共感のみに頼っていないところが、興味深いです。
例えば、姫野さんは
「市川実日子プロデュース!と銘打った洋服など、とてもじゃないが買えない」と言うのだ。
ファンなのに。なんでか。
いわく、
スタイルの良いタレントが自分を基準にデザインしたものなど、もう恐ろしくて、恐ろしくて・・・。
あー。 論理的にも感情的にも納得(w
読後感を例えると、
「癖のある親友と1年ぶりに話した。
2杯目の"山崎12年”を舐めながら。」524円(税別)。おすすめです。
Kindle 価格: | ¥576 (税込) |
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ああ、禁煙vs.喫煙 (講談社文庫) Kindle版
店内の喫煙。嫌がる禁煙者。しかし喫煙者は悪者ではなかった? なんでもかんでも「いただく」ってのは丁寧な表現なのか? 「無差別殺人」って実は「差別殺人」ではないか?なんとなく「あたりまえ」とされる事も、大きな勘違いってこともある! 超然的な記憶力を保持する著者による、クリアで笑えるエッセイ。頑固な思い込みで凝り固まった頭を柔らかくする! (講談社文庫)
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2013/4/12
- ファイルサイズ1498 KB
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登録情報
- ASIN : B00CRZPWCC
- 出版社 : 講談社 (2013/4/12)
- 発売日 : 2013/4/12
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1498 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 142ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 247,063位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 4,790位エッセー・随筆 (Kindleストア)
- - 6,200位講談社文庫
- - 6,748位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
著者について
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姫野/カオルコ
姫野嘉兵衛。1958年滋賀県出身。97年『受難』(文春文庫)が第一一七回直木賞候補、04年『ツ、イ、ラ、ク』(角川文庫)が第一三〇回直木賞候補、06年『ハルカ・エイティ』(文春文庫)が第一三四回直木賞候補、10年『リアル・シンデレラ』(光文社文庫)が第一四三回直木賞候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
8グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私も、喫煙者なのですが、この小説、題名と中身が違いました?もっと(たばこ)の事について、書かれているのかな?と思って購入しました!著者は喫煙者vs禁煙者?男性&女性?期待していたのですが、あんまり面白くないです。それと、この著者は、自分に正直、我が道を行く。そんな風にお見受けしました。
2013年4月24日に日本でレビュー済み
新聞に発表したコラムを集めた文庫オリジナルです。
五つの章立てで読みやすくなっています。
第一章「喫煙(吸う人)vs.禁煙(吸わない人)」
第二章「耳……聞く・聞こえる」
第三章「見る&見かけ」
第四章「ヒメノ式歳時記+マギーさん」
終章「聖ヴェロニカの花に祈る」
第三章までは、著者のライフワークである、世間の誤解への取り組みです。冷静な視点から問題点を整理し、無駄な対立を解消すべく、あれこれ考え、提案されています。
特に印象に残ったのは、第三章のV「頑固な便秘、頑固な「思い込み」」です。
僕は、かつて頻繁に僕が愛読しているブログを、職場の同僚や、友人に勧めていたことがあったのですが、かなりの割合で僕が勧めたブログを批判する人がいました。自分が好きで読んでいるものにけちを付けられたような気がして不愉快でしたので、最近は、愛読ブログを人に勧めないことにしました。「的はずれな批判はなんでかな?」とずっと思っていたのですが、このV「頑固な便秘、頑固な「思い込み」」を読み、「なるほど。」と腑に落ちました。
第四章からは、対立や誤解の考察を離れて、エッセーになっています。夏の暑さのしのぎ方を綴った「扇風機」や「年賀状」「クリスマスの過ごし方」など。
そして、終章を読んで、僕は感動しました。
「春はたくさんの花が咲く。」と、春の賞賛から始まり、「おぉ、小林秀雄が世阿弥の美意識を論じた「当麻」ばりだな。」と思ったのですが、
読み進むと、春を愛でる人間の側の状況に言及しており「おぉ、小林秀雄を批判した坂口安吾の「教祖の文学」ばりだな。」と思い直しました。
しかし、最後まで読むと、そんな文学的な工夫に留まっているのではなく、読者へ向けた、生きる事の愛しみの表現になっている事に気付きました。
夕飯を食べながら読み終えたのですが、読み終えた瞬間に食事を中断し、しばらく感慨に耽ってしまいました。
文学は、一応芸術の分野に分類されると思うのですが本を読んで「芸術だなぁ。」と思ったのは、これが、まだ二作目です。(一作目は、別の作家の小説でした。)
まさか、エッセーを読んで感激し、芸術を感じることなど期待していなかったので、不意打ちを喰らったように、食事を中断し、しばし感慨に耽ってしまった次第です。外で食事をしていたので堪えましたが、自宅で一人でいるときだったら、感涙を抑えられなかったかも知れません。大げさなようですが。
この段の初出は日経新聞の2011年3月30日と記されています。つまり、震災で被災された方へのお見舞い&励ましとして書かれたものと推測されます。
でも、僕が、今(2013年4月25日)読んでも、
「このまま、ただ歳を取って、老いていくだけの人生で良いのかな?」
と漠然とした不安を感じていたこと、それを日々の雑事で紛らわせていた自分に気付く一方、
「うん。これでも良いのだ。季節を感じながら生きていこう」
と励まされ、生きる勇気を与えられたように感じます。
なんとなく「疲れたなぁ。」と感じている人や、
「空しいな。」と不安に思っている方には、
是非お勧めしたい一冊です。
五つの章立てで読みやすくなっています。
第一章「喫煙(吸う人)vs.禁煙(吸わない人)」
第二章「耳……聞く・聞こえる」
第三章「見る&見かけ」
第四章「ヒメノ式歳時記+マギーさん」
終章「聖ヴェロニカの花に祈る」
第三章までは、著者のライフワークである、世間の誤解への取り組みです。冷静な視点から問題点を整理し、無駄な対立を解消すべく、あれこれ考え、提案されています。
特に印象に残ったのは、第三章のV「頑固な便秘、頑固な「思い込み」」です。
僕は、かつて頻繁に僕が愛読しているブログを、職場の同僚や、友人に勧めていたことがあったのですが、かなりの割合で僕が勧めたブログを批判する人がいました。自分が好きで読んでいるものにけちを付けられたような気がして不愉快でしたので、最近は、愛読ブログを人に勧めないことにしました。「的はずれな批判はなんでかな?」とずっと思っていたのですが、このV「頑固な便秘、頑固な「思い込み」」を読み、「なるほど。」と腑に落ちました。
第四章からは、対立や誤解の考察を離れて、エッセーになっています。夏の暑さのしのぎ方を綴った「扇風機」や「年賀状」「クリスマスの過ごし方」など。
そして、終章を読んで、僕は感動しました。
「春はたくさんの花が咲く。」と、春の賞賛から始まり、「おぉ、小林秀雄が世阿弥の美意識を論じた「当麻」ばりだな。」と思ったのですが、
読み進むと、春を愛でる人間の側の状況に言及しており「おぉ、小林秀雄を批判した坂口安吾の「教祖の文学」ばりだな。」と思い直しました。
しかし、最後まで読むと、そんな文学的な工夫に留まっているのではなく、読者へ向けた、生きる事の愛しみの表現になっている事に気付きました。
夕飯を食べながら読み終えたのですが、読み終えた瞬間に食事を中断し、しばらく感慨に耽ってしまいました。
文学は、一応芸術の分野に分類されると思うのですが本を読んで「芸術だなぁ。」と思ったのは、これが、まだ二作目です。(一作目は、別の作家の小説でした。)
まさか、エッセーを読んで感激し、芸術を感じることなど期待していなかったので、不意打ちを喰らったように、食事を中断し、しばし感慨に耽ってしまった次第です。外で食事をしていたので堪えましたが、自宅で一人でいるときだったら、感涙を抑えられなかったかも知れません。大げさなようですが。
この段の初出は日経新聞の2011年3月30日と記されています。つまり、震災で被災された方へのお見舞い&励ましとして書かれたものと推測されます。
でも、僕が、今(2013年4月25日)読んでも、
「このまま、ただ歳を取って、老いていくだけの人生で良いのかな?」
と漠然とした不安を感じていたこと、それを日々の雑事で紛らわせていた自分に気付く一方、
「うん。これでも良いのだ。季節を感じながら生きていこう」
と励まされ、生きる勇気を与えられたように感じます。
なんとなく「疲れたなぁ。」と感じている人や、
「空しいな。」と不安に思っている方には、
是非お勧めしたい一冊です。
2014年7月24日に日本でレビュー済み
ここがカオルコさんのいいところ。結構辛らつに喫煙族を批評しているけど非難ではないのです。
そしてかなり文も硬質・・でも時々ユーモアを交え、そして世相を交え書いている。
暖かな「禁煙の助言本」それがいいところ!
エッセイでも「これだけ文体を変えることができるのだ」と感心しました。
そして奥には姫野さんの暖かさが出ています。痛快だけど、あとくされない
気持ちのいい文でした。
そしてかなり文も硬質・・でも時々ユーモアを交え、そして世相を交え書いている。
暖かな「禁煙の助言本」それがいいところ!
エッセイでも「これだけ文体を変えることができるのだ」と感心しました。
そして奥には姫野さんの暖かさが出ています。痛快だけど、あとくされない
気持ちのいい文でした。
2016年6月11日に日本でレビュー済み
何冊かよみました。いずれもさりげない表現なのだけれどけっこう痛烈なのです。それでいてあたたかい。喫煙と禁煙のテーマだけでなくそのほかのものもとてもおもしろい。姫野氏の人柄を感じます。同じ世代だからというわけではないと思います。爽やかな気持ちが残ります。お薦めします。
2016年8月19日に日本でレビュー済み
雑誌などに書かれたコラム集。
同じような内容が多いが、まあ作者の言っていることの大半は理路整然として感情的ではなく、納得がいく。
社会に対してな意見をしたい!って感じで、現代社会をぼやく。
同じような内容が多いが、まあ作者の言っていることの大半は理路整然として感情的ではなく、納得がいく。
社会に対してな意見をしたい!って感じで、現代社会をぼやく。