たしかにCTIの代表的なチューン構成ではあるけれども、ダンサンブルでファンキーの究極との謳い文句は、ちと違うかな、、、。
小生が本CDをAmazonポンした理由は、聞きたい曲目がそろっていたからです。 Make Up Your Mind(シーウインド)これCTIだったんですね(忘れてた)。 ポーリン・ウイルソンのキュートなボーカルとバンド特有のノリが懐かしい。 そして Blue Montreaux。 アートファーマーというよりマイクマイニエリっぽさ炸裂って感じかな。 じつをいうとBlue Montreauxにかんしては、アリスタ・オールスターズのライブ、その名も「ブルーモントルー」の方が好きです。 ドラムがスティーブ・ジョーダンで、ラッパがランディーブレッカー、サックスがマイク・ブレッカー、って聞けばなんとなく想像つく方もおられるのでは? ライブの方がややゆったり気味ってのもおもしろいですね。 もちろんこちらのアートファーマー版も名作と言って過言ではないと思いますが。 なにしろオリジナルのCD「YAMA」はアートファーマー後期の名作と言われてます。
あとはガボールサボの曲。 これ、透き通ったエレキギターの音をハービーメイソンのドラムが小気味よく盛り立てます。 そしてベースはルイスジョンソンですよ。 元祖チョッパーです。 あと最後12曲目のエスターフィリップス「恋は異なもの」。 これはジャズボーカルでもあり、ダンサンブルでファンキーの形容が似合います。 ちょっとアクの強い歌い方ですが、そこがまた魅力でなんども聴きたくなる一曲です。 そうそう、ラロシフリンのことを書き忘れた、、、8曲目の「ドラゴンフライ」、、、いいですね~、ボブジェームス、ドンセベスキー、とならんでサウンドクリエイターと当時はいわれてましたっけ。 透明感のある典型的なフュージョンですね。 当時のLPでは”ベース音の帯域の広さと抜けがスバラシイ”、とサウンド評価されていましたが、今聴くと、さほどでもないような、、、時代が違いますね。
一時代を築いたCTIの一面を知る上でも評価できるCDだと思います。