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二百十日・野分 (新潮文庫) 文庫 – 2004/1/1
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俗な世相を痛烈に批判し、非人情の世界から人情の世界への転機を示す「二百十日」、その思想をさらに深く発展させた「野分」を収録。
〝豆腐屋主義〟の圭さんと奔放な性格の碌さん。江戸っ子二人の軽妙な会話を通じて、金持が幅をきかす社会を痛烈に批判する『二百十日』。理想主義が高じて失職した元中学教師の文筆家・白井道也と二人の青年・高橋と中野。学問、金、恋、人生の葛藤を描く『野分』。漱石の思想や哲学をもっとも鮮やかに体現する二作品。
用語、時代背景などについての詳細な注解、解説を付す。
本書収録「野分」より
酔興を三たび重ねて、東京へ出て来た道也は、もう田舎へは行かぬと言い出した。教師ももうやらぬと妻君に打ち明けた。学校に愛想をつかした彼は、愛想をつかした社会状態を矯正するには筆の力によらねばならぬと悟ったのである。今まではいずこの果(はて)で、どんな職業をしようとも、己(おの)れさえ真直(まっすぐ)であれば曲がったものは苧殻(おがら)の様に向うで折れべきものと心得ていた。盛名はわが望む所ではない。威望もわが欲する所ではない。……(本書99ページ)
夏目漱石(1867-1916)
1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる。翌年には『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。
- ISBN-104101010161
- ISBN-13978-4101010168
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日2004/1/1
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ320ページ
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出版社より
吾輩は猫である | 倫敦塔・幻影の盾 | 坊っちゃん | 三四郎 | それから | 門 | |
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【新潮文庫】夏目漱石 作品 | 明治の俗物紳士たちの語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた漱石最初の長編小説。 | 謎に満ちた塔の歴史に取材し、妖しい幻想を繰りひろげる「倫敦塔」、英国留学中の紀行文「カーライル博物館」など、初期の7編を収録。 | 四国の中学に数学教師として赴任した直情径行の青年が巻きおこす珍騒動。ユーモアと人情の機微にあふれ、広範な愛読者をもつ傑作。 | 熊本から東京の大学に入学した三四郎は、心を寄せる都会育ちの女性美禰子の態度に翻弄されてしまう。青春の不安や戸惑いを描く。 | 定職も持たず思索の毎日を送る代助と友人の妻との不倫の愛。激変する運命の中で自己を凝視し、愛の真実を貫く知識人の苦悩を描く。 | 親友を裏切り、彼の妻であった御米と結ばれた宗助は、その罪意識に苦しみ宗教の門を叩くが……。「三四郎」「それから」に続く三部作。 |
草枕 | 虞美人草 | 彼岸過迄 | 行人 | こころ | 道草 | |
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智に働けば角が立つ──思索にかられつつ山路を登りつめた青年画家の前に現われる謎の美女。絢爛たる文章で綴る漱石初期の名作。 | 我執と虚栄に心おごる美女が、ついに一切を失って破局に向う悽愴な姿を描き、偽りの生き方が生む人間の堕落と悲劇を追う問題作。 | 自意識が強く内向的な須永と、感情のままに行動して悪びれない従妹との恋愛を中心に、エゴイズムに苦悩する近代知識人の姿を描く。 | 余りに理知的であるが故に周囲と齟齬をきたす主人公の一郎。孤独に苦しみながらも、我を棄てることができない男に救いはあるか? | 親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、みずからも死を選ぶ、孤独な明治の知識人の内面を抉る秀作。 | 健三は、愛に飢えていながら率直に表現できず、妻のお住は、そんな夫を理解できない。近代知識人の矛盾にみちた生活と苦悩を描く。 |
硝子戸の中 | 二百十日・野分 | 坑夫 | 文鳥・夢十夜 | 明暗 | |
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漱石山房から眺めた外界の様子は?終日書斎の硝子戸の中に坐し、頭の動くまま気分の変るままに、静かに人生と社会を語る随想集。 | 俗な世相を痛烈に批判し、非人情の世界から人情の世界への転機を示す「二百十日」、その思想をさらに深く発展させた「野分」を収録。 | 恋愛事件のために出奔し、自棄になって坑夫になる決心をした青年が実際に銅山で見たものは……漱石文学のルポルタージュ的異色作。 | 文鳥の死に、著者の孤独な心象をにじませた名作「文鳥」、夢に現われた無意識の世界を綴り、暗く無気味な雰囲気の漂う、「夢十夜」等。 | 妻と平凡な生活を送る津田は、かつて将来を誓い合った人妻清子を追って、温泉場を訪れた──。近代小説を代表する漱石未完の絶筆。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (2004/1/1)
- 発売日 : 2004/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4101010161
- ISBN-13 : 978-4101010168
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 277,099位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
(1867-1916)1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。
帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる。
翌年には『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。
カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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反骨精神旺盛で曲がったことだっ嫌い、世の中の矛盾やいい加減さを徹底的にぼやく。
一応小説の形をとってはいるがなんか随筆のようだ。
生きていくうえで重要なことを切々と説いているし、まあ漱石の人生訓を聴いているかのようでもある。
この時漱石は40歳、当時としては新しい画期的な小説だったんではないだろうか。
文章も素晴らしく、まさしく天才をまざまざと見せつけられた感じだ。
旅行記的な遊びのある「二百十日」で示唆された、戦い、革命というモチーフを、深化させた作品が「野分」ということになるだろう。
教職を辞して、借金生活をしながら、若者への提言を書いたり、講演したりする道也先生、彼を慕う貧しい学士である高柳成年、彼の同級生だった富豪の息子、中野青年を主な登場人物として展開する物語は、漢文調を多く含み、今となっては読みにくさも感じられるが、発表当時は調子の高い清新なものだったのではと思う。理想のために勤王の志士以上の覚悟をもって戦えと若者たちに檄を飛ばす道也先生の主張は漱石さん本人の考えに近いと言えるようだが、ブルジョワの中野青年もまったく否定される存在として書かれているわけではない。その辺りが漱石さんの後期の作品のふくらみにつながっていくのだろう。
高柳青年の「一人坊っち」ぶりは胸にこたえた。
子供の頃では理解できなかったことを今は、なるほどと人生に重ねてみることができるからである。
言葉の表現が面白く、名言が多い。
登場人物の会話の中から、自分に当てはめて考えられる点が良かった。
「二百十日」は豆腐屋出の圭さんと高等遊民らしい碌さんが弥次喜多よろしく阿蘇見物をする様をユーモラスに綴ったもの。圭さんが行なう華族や金持ちに対する痛烈な批判は漱石の心情そのものだろう。結末の「我々が世の中に生活している第一の目的は、こう云う文明の怪獣を打ち殺して、金も力もない、平民に幾分でも安慰を与えるのにあるだろう」の言葉は感動的である。そして、こうした思想を単に述べるのではなく、二人の会話を中心に、ストーリー全体をユーモアで包んでいる点が漱石の文豪たる所以である。人口に膾炙している「ビールは御座りませんばってん、恵比寿なら御座います」と言う旅館の女中のセリフは何度読んでも抱腹絶倒。阿蘇近辺の風景描写も秀逸。「野分」は一転して格調高い文章で、漱石の日頃の鬱積を吐き出したもの。富貴が尊ばれ、公正な精神が軽んじられる矛盾に満ちた社会に対する義憤に溢れている。「白井先生=漱石」と考えて良いだろう。周囲の人間に自身の理念が受容されない塗炭の苦しみが文章から滲み出ている。「解脱して一人ぼっちになるしかない」と言う白石先生(漱石)の諦観の念は深い。高柳君はそこまで悟れずに煩悶する。恋にたゆたう金満家の中野君と三人三様の描き分けが巧みである。それにしても、真理を追究する論説の中で、美文調の比喩が次から次へと泉の如く湧いてくる漱石の筆力・教養は圧倒的である。また、登場人物の心象風景に合わせた自然描写も木目細やかだ。結末の白井先生の演説内容は漱石自身の主張と考えて良いだろう。現代にも通じる見識の高さと時代の予見性に感服する。
硬軟に別れた二作だが、いずれも漱石の率直な心情・理念に触れられる貴重な作品。