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賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか (幻冬舎新書) 新書 – 2016/10/28
購入オプションとあわせ買い
卵の賞味期限は通常、産卵日から3週間だが、
実は冬場なら57日間は生で食べることができる。
卵に限らず、ほとんどの食品の賞味期限は
実際より2割以上短く設定されている。
だが消費者の多くは期限を1日でも過ぎた食品は捨て、
店では棚の奥の期限が先の商品を選ぶ。
小売店も期限よりかなり前に商品を撤去。
その結果、日本は、まだ食べられる食品を大量に廃棄する「食品ロス」大国に。
しかも消費者は知らずに、廃棄のコストを負担させられているのだ。
食品をめぐる、この「もったいない」構造に
初めてメスを入れた衝撃の書!
◇なぜ食品企業は賞味期限をこんなに短く設定するのか
◇賞味期限が切れた頃が一番おいしい食品もある
◇毎日大量にパンを捨てているデパ地下パン屋
◇日本は、世界全体で支援に使われる食料の約2倍もの量を捨てている
◇食品ロスの半分は家庭から出ている
◇メーカー泣かせ、食品業界の「3分の1」ルールとは?
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2016/10/28
- ISBN-104344984331
- ISBN-13978-4344984332
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2016/10/28)
- 発売日 : 2016/10/28
- 言語 : 日本語
- 新書 : 220ページ
- ISBN-10 : 4344984331
- ISBN-13 : 978-4344984332
- Amazon 売れ筋ランキング: - 76,035位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

株式会社office3.11代表取締役。奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。311食料支援で廃棄に衝撃を受け誕生日を冠した(株)office3.11設立。「食品ロス削減推進法」成立に協力した。政府・企業・国際機関・研究機関のリーダーによる世界的連合Champions12.3メンバー。著書に『食べものが足りない!』『SDGs時代の食べ方』『捨てないパン屋の挑戦』『食料危機』『あるものでまかなう生活』(2刷)『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(5刷)『捨てられる食べものたち 食品ロス問題がわかる本』(5刷)『食品ロスをなくしたら1か月5000円の得!』他、監修書に『食品ロスの大研究』(6刷)他。食品ロスを全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして第二回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/食品ロス削減推進大賞 消費者庁長官賞受賞。
http://www.office311.jp/profile.html
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
先日、読んだ「魚が食べられなくなる日」の中で、<日本が生き残るには、成長を前提としたこれまでの枠組みから、縮小を前提としたより効率的で生産性の高い枠組みに社会を変革していく必要があります。>という箇所がありました。
日本は、過剰な漁獲によって魚が全国で獲れなくなっていて、輸出より輸入が多い水産物輸入超過国だそうです。
参考: 魚が食べられなくなる日 (小学館新書) 勝川 俊雄(著)小学館新書(P204)
年間の水産物輸入が250万トンですが、本来食べられたはずの「食品ロス」は、約632万トンだということが本書を読んでわかりました。
本書は、「食品ロス」と向き合ってきた著者が、食べ物との付き合い方を教えてくれる本です。本書によると、「3分の1ルール」や「日付後退品(日付逆転)問題」といった食品業界のルールが「食品ロス」を生む一因となっているようです。
「賞味期間全体の3分の2のところに『販売期限』を設定し、そこに達すると棚から撤去するという『3分の1ルール』があるからです。(P24)」
話はそれますが、フィリピン、ベトナムから日本に帰ってくると、日本の食べ物はなんて安全なんだろう、と思うことがありました。しかし、東南アジアに住む人たちは、自分たちの国の水を飲んでもお腹を壊しません。食べ物の安全性を追求した結果、失ってしまったものがあるのかもしれません。
例えば、食品業界のルールの一つである「3分の1ルール」は、世界と比較しても短い日本特有のルールで、年間1000億円以上の損失を生んでいるそうです。
「賞味期間6ヵ月の場合、さらに製造から4ヵ月過ぎると、今度は販売期限が切れるので、賞味期間があと2ヵ月残っていても、商品棚から撤去されます。
グラフのように、諸外国では納品期限が日本より長く設定されています。アメリカでは賞味期間全体の2分の1、イタリア・フランス・ベルギーなどでは4分の3となっており(P42)」
しかし、業界を非難することはできません。
本書が勧める<賞味期限が近づいている食べ物を買う>という考えに私は抵抗感があります。なぜなら、同じ値段であれば、賞味期限の長い食材を持っておきたいからです。できれば賞味期限ギリギリの商品を買いたくないというのは、大勢の消費者の考えだと思いますし(私はそうです)、「食品ロス」の半分は一般家庭だから出たものだからです。
個人的な話で恐縮ですが、祖母は「食品ロス」していなかった、思います。祖母は、食事の残り物を飼っている犬にあげ、さらに残ったものは畑の肥料にしていました。
「食品ロス」は、個人の意識や生活スタイルが大きく影響しています。本書によると、フランスでは残った食べ物をシェアするという動きが広まっているそうです。本書をきっかけに食べ物との付き合い方が変わり、一人ひとりの意識や業界のルールを変えることができ、「食品ロス」が減ったら素敵ですね。
以下は、本書の抜粋です。ためになった箇所を一部、抜粋しご紹介します。
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P95
「物流コストや仕入れ価格が割高になることなどが背景にあります。それに加えて、コンビニでは『捨てる前提』で『捨てる費用』があらかじめ商品価格に織り込まれていることも理由の一つです。」
P99
「食品業界にはヒエラルキー(上下関係)が存在します。すなわち、製造者(食品メーカー)と販売者(スーパー、コンビニなど)では、製造者が下、販売者のほうが上の立場にいます。なぜなら、販売者は、数ある競合商品を取捨選択できる立場にあるからです。」
P109
「日本の食品ロス632万トンのうち、約半数(302万トン)は消費者由来、残り(330万トン)が、飲食店や食品メーカー、販売店など事業者由来です。」
P118
「食品ロスなどを含む生ゴミの処分には、焼却施設が必要です。ゴミと食品ロスを半分に減らす『ごみ半減プラン』に取り組む京都市では、ピーク時に5工場あった清掃工場を3工場に縮小し、年間で106億円もの大幅なコスト削減を実現させました。」
P126
「ハンバーガー1個を作るのに必要な水は、なんと、2400リットルにも及ぶそうです。ハンバーガーの原材料となるパン(=小麦)、レタス、トマト、牛肉などが生産される過程で使われた水をすべて足した合計です。(出典:『信じられない「原価」買い物で世界を変えるための本3 食べ物』ケイティ・ディッカー 稲葉茂勝訳、講談社)」
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◆目次◆
第1章 賞味期限のウソ
第2章 「これ食べられる?」を自分で判断する8つのポイント
第3章 捨てるコストはあなたが払っている
第4章 あなたは、あなたが「買うもの」でできている
第5章 食べ物をシェアする生き方
今日から家庭でできる、食品ロスを減らすための10箇条
あとがき
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さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
ページをめくるたびに、知らなかった事実、自分の無意識の商品知識、日本の食品ロスのただらなる量に無知な生き方をしてきたと反省。
食品業界の裏も知り、自分の食に対する生活を改めています。
「みなさんに行動に移していただきたいのは、『賞味期限が近づいている食べ物を買う』そのことに尽きます。(p.207)」
とあり、またその後に
「今日から家庭でできる、食品ロスを減らすための10カ条(pp.210-215)」
が置かれている。このことからも分かる通り、本書は基本的に、消費者を対象に、食品ロスを減らすべく意識・選択・行動を変えろと呼びかける啓蒙書である。
思うに、食品ロスのような社会的課題を考える際には、①(消費者を中心とする)人々の意識 ②社会的なシステム の両方からアプローチする必要があろうと思うのだが、本書では、②の視点が弱い(①を通じて、②に至るということはもちろん想定しているのだろうけれど、迂遠である)。
②については、「日付後退品問題」「3分の1ルール」など食品業界の悪しき制度・慣行を指摘したり、フランスの「食品廃棄禁止法」を紹介したりはするけれど、それらの制度・慣行を変えるためにこう政策提言しようとか、日本でも同様な法律を作るべく国会や官庁に働きかけようという方向には議論を進めない。意地悪く言えば、そこからは引いてしまっている。
もうひとつ、もったいないと思った箇所。①に関連して、著者は、中学校家庭科の教科書の
「必要なもの(ニーズNeeds)とほしいもの(ウォンツWants)に分けて購入順位を考えることが大切です(p.158)」 という、とても重要な(この問題を考えるうえで鍵となりうる)文を引用しながら、コメントは「これはとてもいい話です」だけである。
それでも、食品に関する実用的なアドバイスは多々あったのでよしとしよう。
食品関連のパートに出ていたこともあり 自分では食品の在庫管理や前取り 使い切り料理等に務めています
この本を読んだ夜に まるで映画のシーンのような夢を見ました:
無人島にたどり着いた一行が 徐々に食糧が尽きて飢えに苦しむようになり
最後にある部屋に入ると 値札のついた廃棄食品の山が...
この無人島に着いた時にはうきうきと楽しく みんなで手当たり次第に値札をつけていたのが まるで夢のようで
こんなことになるならもっと早くから手を打っておくべきだったと 食糧が日々尽きて死に瀕する中で悔やむ...というリアルな夢でした
ちょうどこの時期に読んだ「コンビニオーナーぎりぎり日記」にも 食品廃棄があまりにも多く いつか我々はそのしっぺ返しで飢えて死ぬのではないか...とあり そんなリアルな夢を見たのかもしれません
食品廃棄を減らして国産自給率を上げてゆくための たゆまぬ努力を願います
「日本の食品ロス量は、632万トン(2013年度、農林水産省調べ)。これは東京都民が1年間に食べている量とほぼ同等だそうです。日本全体の1年間の魚介類の消費量(622万トン)とも拮抗します。/世界の食料援助量は約322万トン(2014年)なので、日本は、世界全体で支援される食料の約2倍もの量を、日本国内だけで捨てているのです。」(本書p.108)
大変良い書物である。ただ、内容に入る前に触れておきたいのは出版元の件である。本書を刊行したのは幻冬舎であるけれども、ご承知のように同社の代表取締役は見城徹だ。この男と安倍晋三の関係については「見城徹 安倍晋三」でググったりすれば一目瞭然、ワサワサと記事が出てくるので、多言を要すまでもない。だから、私は基本、出版メディアとして、国家を私物化する安倍に異常な程肩入れする見城のところの出版物を忌避している訳だが、当書だけは取り上げておきたい。それだけ注目に値する節理を具えた著述であると考える。
さて、本書は「賞味期限」の問題からスタートする。そこで冒頭、卵の「賞味期限」の話題が出てくるのだが、著者の井出留美さん(食品ロス問題専門家、消費生活アドバイザー、栄養学博士)もごく最近まで知らなかったという事実が「気温が低い(10度ぐらい)冬場であれば、産卵から57日間、つまり2ヵ月近くも生で食べられます」(p.10)というものだ。まず、このあたりから私たちの“常識”といったものが覆させられる。妻帯の私の場合、自ら食品類を購入する機会がほとんどないため、「賞味期限(best-before date)」と「消費期限(use-by date)」の厳密な区別を考慮せず、つい最近まで「期限が過ぎたらアウト」ということで、両者をほぼ同じ意味で解釈していた気がする。
そもそも、本書に従えば、そこからして「アウト」なのだが、参考までに「賞味期限」と「消費期限」の違いをおさらいしておきたい。まず、「消費期限」とは「食品を摂取する際の安全性の判断に資する期限」(食品表示法)をいい、「賞味期限」とは、端的に言って「おいしく食べられる期限」を指す。そして、ここが大事なポイントであるけれども、「海外と比べると、日本は賞味期限を短めに設定する傾向にある」(p.23)という現実だ。さらに、そこに「3分の1ルール」や「日付後退品(日付逆転)」の問題が絡まってくる。この点は前段の核心でもあるので、この程度に留めたいが、要は「消費期限は過ぎたら食べない、賞味期限は食べられる」ということを肝に銘じておこう。
当書は、上述した「賞味期限」の問題などをとば口に本論の「食品ロス」のそれに入っていく。ここでは「食品ロス」を最小化するメソッドなどが紹介されており、主婦(主夫)の皆さん方も参考となるものが多いと考える。そして、後半は井出さんも関わった「食品ロス」を「支援」に変える「フードバンク」の活動等の外、国内外における「食品ロス」削減と余剰食品をシェアする取組などが示されている。その中では、例えば2016年2月に世界初の「食品廃棄禁止法」を制定したフランスや、国内における「おてらおやつクラブ」などの事例も紹介されている。本書では、節目節目に「今日からできること」を掲示している。「食品ロス大国・日本」という汚名を返上しようではないか!