Bahcoの大きい斧 FGS810と、この小さいHGPS360を試している。
どちらも薄刃で刃のベベル面が鋭角についているから、 Chopping Axe, Chopping Hatchetに分類されると思う。
だから、太い玉切りを薪割するには不足がある。刃が玉の上面に食い込んでから左右にパカッと割裂くのは苦手。小さいも玉なら割切れる。
まず、大きいFGS810で、電信柱を長めの玉切りにしておいたのを縦割りしてみた;写真①。
刃が薄刃だし、縦割りにするには長さがあったから、これら大小2つの斧を同一線上に並べて、赤松の太い枝をハンマーの代わりにして、叩き込んで割れた。
そのあとで、割った面を平らにするのに小さい方のHGPS360で粗削りした;写真②。
届いたものは刃がついていない。
マキタ純正の緑色オフセット・グラインダーディスクで軽く研いでやって、ベルトグラインダーで仕上げた。見違えるほど切れるようになって満足。
割合楽に研げた。炭素鋼では硬い工具に使う、例えば「S45C」とかなのかも。
材料コストが下がる、、、代わりに焼き入れをしっかりしてくれないと硬度が下がる。
ツボサンの硬度チェックで確認して、ロックウェル硬度の60少し下だった。
HRC58程度かと思う。
仮にS45Cを使っているとすれば、HRC58程度なら満足の硬さだ。
工具屋Bahcoらしい作りと思う。
チャイナ製のもっと廉価版になると、硬さがHRC52〜53を下回るものだってゴロゴロある。
そういうのは、刃が欠けない代わりに、刃が曲がったりする。
人気の高い銘柄の斧だって、硬さを調べると大体HRC57〜58程度になっている。
それ以上固く作ると、作りによっては脆さが出くるし、そうすると、節などに当たったときに欠けやすくなる。
欠けたら研がなきゃならないのに、硬く作ってあると研ぐのがひと苦労だ。
そういう意味でも、ちょうど良い硬さというのがあるのだろうと思う。
粗削りの最中に電信柱に釘が入っていて、それを打ってしまった。刃が少し欠けた。
たいていの釘は焼入れしてあるから、これは仕方がなかったと思う。
これもベルトグラインダーで研ぎ直して作業再開;写真③。
いま縦割りした電信柱を枕に、冬選定しておいた梅の枝をこまかく切った。
梅の枝は半年も放置するとめちゃ硬くなる。
それでも、この刃の重みで苦労なく切れた。
厚い刃の薪割り用斧(Splitting Axe)ではない、薄刃の切斧(Chopping Axe)ところが気にいっている。
さらにcheek面をhollow(凹んだ面)に研削して、10度の薄刃にした(写真)。
ますます切れ味が良くなって気持ちが良い。
切れるようになったら、柄が長いChopping Axeとして使ってみたくなった。
そこでもともとの短い柄を外して、自分で作った63センチの柄を入れた。
全体が900グラムに仕上がった。
軽いので振りやすくて使いやすい。
ブランド | BAHCO |
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製品型番 | BAHHGPS06360 |
製品サイズ | 28 x 23 x 18 cm; 795 g |
色 | ブラック |
表札の名字 | 手斧 |
材質 | 工具鋼 |
入数 | 1 |
電池付属 | いいえ |
商品の重量 | 795 g |