超統一理論を夢見ていた学生時代、竹内外史先生『ゲーデル』とブラウン『科学論序説』は、「自然科学の範囲での」真理の探究において決定的な敗北として深く受けとめて打ちのめされました...
その後しばらくして不死鳥の様相で読んだこの教科書は、長岡亮介先生直系の隈部正博先生が書き下された放送大学の教科書で、数学基礎論についての理解が深まったと思います。
数学基礎論は恐ろしい学問ですが、自然真理の探究における取り組みについての哲学を教えてくれると思います。弦理論を学んでの感想ですが、ゲーデルの不完全性定理では、ある理論的枠組みの範囲内では理論の無矛盾性の証明はできませんが、それより大きな枠組みでは証明ができることを証明したのだと思います。弦理論では理論的枠組みが「無数」にありますが、その「無数」がゲーデルの不完全性定理を解決できる「数」であるかが問題になるのでしょうか。自然の真理の探究は深遠です。
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