こんな難しいはなしを噛み砕いてお話ししてくれるヘーゲル関係では屈指のテキスト。
お得な点は、ヘーゲルの中心モチーフ「自由」を軸に、『精神現象学』と『法の哲学』そして『歴史哲学』まで入れて語ってくれている。この3著は、ヘーゲルの得意とする分野の傑作だ。
もう一つお得な点は、「自由と必然」「因果論」という哲学上の大問題をこの小著で語ってくれている点だ。このテーマは、著者の大テーマでもあり、長年研究されているので、学ぶところが多い。ヘーゲルについて言えば、この部分は、「偶然性」と共に、最も苦心した独創的な部分だとは思うが、何分、これは難解で大部な『大論理学』に書かれていて、難儀するてんだが、ここでわかりやすく説明してくれるから、助かる。
この小著で無理なく哲学上メジャーなテーマが学べてしまうから、こんなお得なことはないと思う。
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ヘーゲルを読む 自由に生きるために (放送大学叢書) 単行本(ソフトカバー) – 2016/9/28
髙山 守
(著)
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ヘーゲル哲学は、いまこそ、私たちに必要な哲学だった!
カントの二元論を乗り越え、ヘーゲルが追求したのは、
私たちが自由に生きる、その哲学的根拠だった。
『精神現象学』をはじめ、
難解で知られるヘーゲル哲学の全体像を「自由」の哲学として読みなおす。
カントの二元論を乗り越え、ヘーゲルが追求したのは、
私たちが自由に生きる、その哲学的根拠だった。
『精神現象学』をはじめ、
難解で知られるヘーゲル哲学の全体像を「自由」の哲学として読みなおす。
- 本の長さ268ページ
- 言語日本語
- 出版社左右社
- 発売日2016/9/28
- ISBN-10486528155X
- ISBN-13978-4865281552
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商品の説明
著者について
髙山守(たかやま・まもる)
ドイツ哲学。東京大学名誉教授。
主な著書に『ヘーゲル哲学と無の論理』『因果論の超克』『自由論の構築』(ともに東京大学出版会)『ヘーゲル事典』(共編、弘文堂)などがある。
ドイツ哲学。東京大学名誉教授。
主な著書に『ヘーゲル哲学と無の論理』『因果論の超克』『自由論の構築』(ともに東京大学出版会)『ヘーゲル事典』(共編、弘文堂)などがある。
登録情報
- 出版社 : 左右社 (2016/9/28)
- 発売日 : 2016/9/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 268ページ
- ISBN-10 : 486528155X
- ISBN-13 : 978-4865281552
- Amazon 売れ筋ランキング: - 179,613位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年8月12日に日本でレビュー済み
流れるもの・生成変化するものを言葉でどう扱えばよいのか、という問題意識がボクにはあって、その観点からヘーゲルにずっと関心があったのだが、どう読み解いたらよいのかわからずに困っていました。
んー、いい参考書に出会った。
ヘーゲル、面白いっす。
読んで思うのは、ヘーゲルの言う「矛盾」って、「色即是空/空即是色」っていうことなんやろーなー、ということ。
(ボクなりに理解した内容の説明>>>
①見えている世界[感性界](=色)は人間が色メガネを通して構成的に見ているんであって(→その結果「A=A」という像を結ぶ)、ホントの世界[知性界]はその裏に隠れてて人間には見えない。
②だけど色メガネの限界に人間が気づいて色メガネをかけかえようとする。(→「A=A」の否定/色メガネを外した時に見えているのが「空」?)
③かけかえはしたけれど、やっぱそれはまた別の色メガネ(=「空即是色)であって、もうこれはどこまでも不断に色メガネをかけかえ続けていくしかない(=科学的知識・世界観の不断の更新)
以上①〜③を「矛盾」という言葉と絡めて整理し直すなら、
①:「A=A」として見えている世界はホントの世界じゃないという意味でこれは「小矛盾」。
②: この段階で、①の「小矛盾」をいったん解消しようと努力する。
③: そうやって「A’=A’」という新しい世界像を得るんだけど、これはこれで、「A=A」よりはマシかもしれないけれどそれでも新しい色メガネに制約された世界像であることには違いない。だから次のサイクルとして①に戻り(=①’)、次の②(=②’)を通って③(=③’)に至り、またまた新しい世界像(→「A’’=A’’」)を得る。もう、それの繰り返し。そいでもって世界像がどんどん更新されていく。人間はこのサイクルから逃れられず、どこまでいってもホントの世界そのものはとらえきれない。とらえようという試みをしていながらとらえきれないんでこれも矛盾ではあるんだけれど、でも「小矛盾」のままノホホンと過ごしているのに比べたら、②(②’、②’’、②’’’、、、)の過程においてホントの世界(=空)に触れている分まだマシなんで、こういうサイクルを回す試みを「大矛盾」と考えてドンドン進めていこう!
その歩みは人間が独断のまどろみから解放される「自由」の道なんだぁ!!
、、みたいな話?)
あー、おもしろいゾォ?😁
あぁ、この本、よくわかる。
かみ砕いて書かれていて、でもごまかしてはいない。
ヘーゲル理解の大前提として必要な、カントの「二世界論」(「感性界」/「知性界」)についてのまとめも秀逸。
そこにヘーゲルがどう取り組んでいったのかが、丁寧に説明されている。
うーん、中学生くらいの頃に、この本に、出会っておきたかった。そしたらその後、ここまで苦労しなくて済んだんだろーになぁ。(自分の大学院生の頃の苦労がアホみたい、、)
この本の著者は京都大学出身なんで、彼のヘーゲル理解には京大の「西田哲学」のバイアスが若干入っているかもですが、その「西田哲学」を作った西田幾多郎自身が当時ヘーゲルから多大な影響を受けたのは間違いないから、まぁ卵が先かニワトリが先か、という問題みたいなもんなんで、この際気にしないでおこう、、
あー、ヘーゲル、面白い🤣
追記1
上に「京大出身」と書いたのはボクの早トチリ。
高山氏は東大出身で東大の教授だった。
だけど博士号は京大でとってるみたい。
ナゼ?
追記2
そっか、ヘーゲルの用語「即自」「対自」というの、それぞれ「色即是空」「空即是色」と似た発想なんやね、っていうことが読み進めてわかった。
それが、ヘーゲルによれば「告白」において遂行される(①欲望にまみれた自己が欲望を追求する、②欲望が実現できないとわかり絶望する、③絶望における「告白」において欲望を持っているこの身そのままで救われる)、と?
ただ、ヘーゲルの場合は キリスト教的な「告白」を念頭に置いているようで、仏教で「空」というところを「神」と言う。仏教の方が突き抜けてる気がするなぁ?
いずれにせよ、このヘーゲルの考え方がヨーロッパ近代社会の法体系に影響を与えているんだろうから、近代社会を理解するのにキリスト教理解を深めておいた方がよいみたい。
その上で仏教的な発見を加えてアレンジして日本の憲法とか更新してもいいんじゃないか、なんて思いました。
追記3
「因果律を解体した」っていうのもオモシロイ。
ヘーゲルの論議によれば、
①現実に起こることには、別の起こり方の可能性が裏にくっついてる
②それがそこにそう起こったのは偶然
③しかし起こったことを取り出してその範囲の内を見ると、その範囲の中には必然性が見てとれる
④上記①〜③[現実性=可能性=偶然性=必然性]の一体的な把握において、偶然と必然の二者択一は解消され、全てを必然と捉えようとする因果律(*因果律を採用すると人間に自由の余地がなくなる)は解体される(→偶然と必然を受け入れつつ行為するところに、人間の自由の道が開かれる)。
うーん、オモシロイ、、
(なお、この自由の道を歩むところに法が成立し、その法が支配する国家が自由を展開する空間として成立し、そういう国家の変遷において歴史が成立する、と考えた、そうな、、)
んー、いい参考書に出会った。
ヘーゲル、面白いっす。
読んで思うのは、ヘーゲルの言う「矛盾」って、「色即是空/空即是色」っていうことなんやろーなー、ということ。
(ボクなりに理解した内容の説明>>>
①見えている世界[感性界](=色)は人間が色メガネを通して構成的に見ているんであって(→その結果「A=A」という像を結ぶ)、ホントの世界[知性界]はその裏に隠れてて人間には見えない。
②だけど色メガネの限界に人間が気づいて色メガネをかけかえようとする。(→「A=A」の否定/色メガネを外した時に見えているのが「空」?)
③かけかえはしたけれど、やっぱそれはまた別の色メガネ(=「空即是色)であって、もうこれはどこまでも不断に色メガネをかけかえ続けていくしかない(=科学的知識・世界観の不断の更新)
以上①〜③を「矛盾」という言葉と絡めて整理し直すなら、
①:「A=A」として見えている世界はホントの世界じゃないという意味でこれは「小矛盾」。
②: この段階で、①の「小矛盾」をいったん解消しようと努力する。
③: そうやって「A’=A’」という新しい世界像を得るんだけど、これはこれで、「A=A」よりはマシかもしれないけれどそれでも新しい色メガネに制約された世界像であることには違いない。だから次のサイクルとして①に戻り(=①’)、次の②(=②’)を通って③(=③’)に至り、またまた新しい世界像(→「A’’=A’’」)を得る。もう、それの繰り返し。そいでもって世界像がどんどん更新されていく。人間はこのサイクルから逃れられず、どこまでいってもホントの世界そのものはとらえきれない。とらえようという試みをしていながらとらえきれないんでこれも矛盾ではあるんだけれど、でも「小矛盾」のままノホホンと過ごしているのに比べたら、②(②’、②’’、②’’’、、、)の過程においてホントの世界(=空)に触れている分まだマシなんで、こういうサイクルを回す試みを「大矛盾」と考えてドンドン進めていこう!
その歩みは人間が独断のまどろみから解放される「自由」の道なんだぁ!!
、、みたいな話?)
あー、おもしろいゾォ?😁
あぁ、この本、よくわかる。
かみ砕いて書かれていて、でもごまかしてはいない。
ヘーゲル理解の大前提として必要な、カントの「二世界論」(「感性界」/「知性界」)についてのまとめも秀逸。
そこにヘーゲルがどう取り組んでいったのかが、丁寧に説明されている。
うーん、中学生くらいの頃に、この本に、出会っておきたかった。そしたらその後、ここまで苦労しなくて済んだんだろーになぁ。(自分の大学院生の頃の苦労がアホみたい、、)
この本の著者は京都大学出身なんで、彼のヘーゲル理解には京大の「西田哲学」のバイアスが若干入っているかもですが、その「西田哲学」を作った西田幾多郎自身が当時ヘーゲルから多大な影響を受けたのは間違いないから、まぁ卵が先かニワトリが先か、という問題みたいなもんなんで、この際気にしないでおこう、、
あー、ヘーゲル、面白い🤣
追記1
上に「京大出身」と書いたのはボクの早トチリ。
高山氏は東大出身で東大の教授だった。
だけど博士号は京大でとってるみたい。
ナゼ?
追記2
そっか、ヘーゲルの用語「即自」「対自」というの、それぞれ「色即是空」「空即是色」と似た発想なんやね、っていうことが読み進めてわかった。
それが、ヘーゲルによれば「告白」において遂行される(①欲望にまみれた自己が欲望を追求する、②欲望が実現できないとわかり絶望する、③絶望における「告白」において欲望を持っているこの身そのままで救われる)、と?
ただ、ヘーゲルの場合は キリスト教的な「告白」を念頭に置いているようで、仏教で「空」というところを「神」と言う。仏教の方が突き抜けてる気がするなぁ?
いずれにせよ、このヘーゲルの考え方がヨーロッパ近代社会の法体系に影響を与えているんだろうから、近代社会を理解するのにキリスト教理解を深めておいた方がよいみたい。
その上で仏教的な発見を加えてアレンジして日本の憲法とか更新してもいいんじゃないか、なんて思いました。
追記3
「因果律を解体した」っていうのもオモシロイ。
ヘーゲルの論議によれば、
①現実に起こることには、別の起こり方の可能性が裏にくっついてる
②それがそこにそう起こったのは偶然
③しかし起こったことを取り出してその範囲の内を見ると、その範囲の中には必然性が見てとれる
④上記①〜③[現実性=可能性=偶然性=必然性]の一体的な把握において、偶然と必然の二者択一は解消され、全てを必然と捉えようとする因果律(*因果律を採用すると人間に自由の余地がなくなる)は解体される(→偶然と必然を受け入れつつ行為するところに、人間の自由の道が開かれる)。
うーん、オモシロイ、、
(なお、この自由の道を歩むところに法が成立し、その法が支配する国家が自由を展開する空間として成立し、そういう国家の変遷において歴史が成立する、と考えた、そうな、、)