論旨が明快で読みやすく、スラスラと読了できた。
(それに、この本自体の改行の使い方も非常に上手いと思った。疲れている時でも読める)
内容に関しては、とにかくユーザーの観察が素晴らしい。
本書で示されるユーザー像は、私自身がユーザビリティの悪いサイトに苛立った経験がそのまま書かれているのかと思うほどで、とても納得できた。
全編を通して(表現は直接的でも間接的でも)ユーザーが中心の話で、自然とユーザーの感覚になって読んでしまった。
読みながら共感できるので、非常に読みやすい。
枝葉の技術的なことに立ち入らず、ショッピングセンターの店内表示等、WEB以外の例も使って、より本質的なことが語られているが、これも分かりやすい。
(そのこと自体、読者に負担をかけず役に立つ、ユーザビリティの好例だと思う)
そしてワンポイントの挿絵やキャプチャも、ユーザーの心理を追うのを非常に分かりやすくしている。
ユーザー目線でサイトのユーザビリティを作ることが、この本で伝えたいテーマなのだから、その目的は100%成功していると思った。
ユーザー目線というだけなら当たり前のようにも聞こえることだが、それを実現するための具体的な手法として、コンパクトなユーザビリティテストの手順も説明されている。
要点が明快で、すぐにでも実行できそうな点が、一番人に勧められるポイントだと思った。
(ちなみに、この本の内容は企画やマーケティングの話ではないし、高度な技巧でもなく、あくまでもユーザビリティの原則の話。
どちらかと言えば、7:3くらいの割合でセールスよりもカスタマーサポート的なマインドで読むと非常にしっくりくる内容)

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超明快 Webユーザビリティ ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則 単行本(ソフトカバー) – 2016/6/24
スティーブ・クルーグ
(著),
福田篤人
(翻訳)
明白で使いやすいサイトを実現するには?
↓
ユーザーに考えさせちゃダメ!
Apple、Bloomberg、Lexus などを顧客としてきた、ユーザビリティコンサルタントの第一人者にして激安ユーザーテストの伝道師 スティーブ・クルーグが説く、
ユーザーに「考えさせない」サイトの作り方。
20か国で翻訳、累計45万部超の世界的ベストセラー、ウェブ&モバイルユーザビリティの定番書『Don't Make Me Think』の日本語版です。
ちゃんと使ってもらえるサイトにしたいWeb担当者、コンバージョン率を上げたいEC担当者におすすめの一冊。
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ユーザーに考えさせちゃダメ!
Apple、Bloomberg、Lexus などを顧客としてきた、ユーザビリティコンサルタントの第一人者にして激安ユーザーテストの伝道師 スティーブ・クルーグが説く、
ユーザーに「考えさせない」サイトの作り方。
20か国で翻訳、累計45万部超の世界的ベストセラー、ウェブ&モバイルユーザビリティの定番書『Don't Make Me Think』の日本語版です。
ちゃんと使ってもらえるサイトにしたいWeb担当者、コンバージョン率を上げたいEC担当者におすすめの一冊。
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日2016/6/24
- 寸法15 x 1.8 x 21 cm
- ISBN-104802510314
- ISBN-13978-4802510318
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商品の説明
出版社からのコメント
《本書より》
これが、あなたの取り組んでいる分野である。
だから、誰かが「私はUXをやっています」とか「ユーザビリティなんてまるで2002年ですね。今どきはUXですよ」と言ってきたら、愛想よく微笑んでいくつか質問をしてみよう。
ユーザーのことをどんな方法で調べているのか、作っているものを人々が使えるかどうかをどんな手段でテストしているのか、どんなやり方で実際に変更を加えるのか、といったことを。
相手がそうしたことをまったくやっていないなら、あなたの助けが必要になる。
やっているなら、その相手から学ぼう。
重要なのは自分をどう呼ぶかではなく、どんな態度で取り組み、どんなスキルを提供できるかだ。
これが、あなたの取り組んでいる分野である。
だから、誰かが「私はUXをやっています」とか「ユーザビリティなんてまるで2002年ですね。今どきはUXですよ」と言ってきたら、愛想よく微笑んでいくつか質問をしてみよう。
ユーザーのことをどんな方法で調べているのか、作っているものを人々が使えるかどうかをどんな手段でテストしているのか、どんなやり方で実際に変更を加えるのか、といったことを。
相手がそうしたことをまったくやっていないなら、あなたの助けが必要になる。
やっているなら、その相手から学ぼう。
重要なのは自分をどう呼ぶかではなく、どんな態度で取り組み、どんなスキルを提供できるかだ。
登録情報
- 出版社 : ビー・エヌ・エヌ新社 (2016/6/24)
- 発売日 : 2016/6/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 244ページ
- ISBN-10 : 4802510314
- ISBN-13 : 978-4802510318
- 寸法 : 15 x 1.8 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 309,228位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 297位Webデザイン
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月12日に日本でレビュー済み
書いてあることは、その通りだな、という内容なのですが、
プロダクト製作時によくおざなりにされる大事な部分に関して守るべきポイントを記載しています。
ディレクターはもちろん、デザイナー、開発者も読んでおいてほしい。
プロダクト製作時によくおざなりにされる大事な部分に関して守るべきポイントを記載しています。
ディレクターはもちろん、デザイナー、開発者も読んでおいてほしい。
2023年7月25日に日本でレビュー済み
Web制作について勉強していた頃に、ユーザビリティについてざっくり学んでみたくて読んでみました。
結果、個人的には以下の学びがありました。
・使いやすいWebサイトには絶対的な法則は無く、ユーザーテストが大事。
・知りたい情報にたどり着けない、どこに何があるかわからないという状態は、ユーザーをイライラさせる。そのため、情報設計が大切。
他にはエンジニア、デザイナーなど立場が異なると「良い」と思うデザインの基準に違いがありなかなか方向性がまとまらない、という話は現実にかなり起き得ると感じました。
結果、個人的には以下の学びがありました。
・使いやすいWebサイトには絶対的な法則は無く、ユーザーテストが大事。
・知りたい情報にたどり着けない、どこに何があるかわからないという状態は、ユーザーをイライラさせる。そのため、情報設計が大切。
他にはエンジニア、デザイナーなど立場が異なると「良い」と思うデザインの基準に違いがありなかなか方向性がまとまらない、という話は現実にかなり起き得ると感じました。
2017年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は役に立つ。教えられた。
しかし、文書の表現が分かりづらい。
これはアメリカ人の性格のせいだと思う。
アメリカ人の書いた本を日本語で読むと、なにしろ回りくどい。
いらいらしてくる。
でも、内容は本当にやくにたつ。
しかし、文書の表現が分かりづらい。
これはアメリカ人の性格のせいだと思う。
アメリカ人の書いた本を日本語で読むと、なにしろ回りくどい。
いらいらしてくる。
でも、内容は本当にやくにたつ。
2016年12月14日に日本でレビュー済み
目新しい事は1つも書いてない。
しかし、基本事項を振り返る+チームの目線を揃える、という意味合いで良書だと思う。
しかし、基本事項を振り返る+チームの目線を揃える、という意味合いで良書だと思う。
2016年9月5日に日本でレビュー済み
初版はだいぶ前に出版された。
Web黎明期から劇的に変化しているこの状況下で、
名著とはいえ、正直、内容は錆びれてしまっているのでは、と心配しつつ購入。
しかし、これは杞憂で、書いてある内容は普遍的なことであり、
基礎的ながらも、現在でも通用するポリシーであり、原理原則であった。
ただし、私には、読むのに非常に労力が必要だった。
目次や説明すべてにおいて、表現が直接的でないからだ。
比喩的というか、茶化しているというか、
たとえば目次タイトルを見てほしいのだが、それだけでその章の中身はさっぱりわからない。
文章そのものも、よくあるジョーク口調ではあるが、その量は通常の技術書よりも多めだ。
この部分が気になる方には、通読が相当厳しいものになると思う。
コンテンツの良し悪しを指南する本ではなく、その伝え方の本であり
『ユーザに「考えさせない」』という副題なので、
もう少しこのテイストを抑えてくれると良かったのに、と思ってしまう。
内容は良いので、
そのあたりの耐性を確かめてから購入することをお勧めする。
Web黎明期から劇的に変化しているこの状況下で、
名著とはいえ、正直、内容は錆びれてしまっているのでは、と心配しつつ購入。
しかし、これは杞憂で、書いてある内容は普遍的なことであり、
基礎的ながらも、現在でも通用するポリシーであり、原理原則であった。
ただし、私には、読むのに非常に労力が必要だった。
目次や説明すべてにおいて、表現が直接的でないからだ。
比喩的というか、茶化しているというか、
たとえば目次タイトルを見てほしいのだが、それだけでその章の中身はさっぱりわからない。
文章そのものも、よくあるジョーク口調ではあるが、その量は通常の技術書よりも多めだ。
この部分が気になる方には、通読が相当厳しいものになると思う。
コンテンツの良し悪しを指南する本ではなく、その伝え方の本であり
『ユーザに「考えさせない」』という副題なので、
もう少しこのテイストを抑えてくれると良かったのに、と思ってしまう。
内容は良いので、
そのあたりの耐性を確かめてから購入することをお勧めする。