ここで多重人格の話を持ってくる確信犯的作者には腹が立つ。イクタへの救済の答えは簡単だ。誰にでも思い付く。イクタの中にヤトリという人格を作りだしまえばいい。そうすべきだ、ヤトリの生無くては彼は生きることが出来ないのだから。もしそんな救いを示していたならば、それは逃避で幻想だと自分は言い切っていただろうとしても。
しかし「集団が別人格を作りあげている」というのはあってはならない事だろうか?全く以って非科学的だ、そんなことはあり得ない、そう叫びたい。
だがイクタがヤトリを演じずとも騎士団はその存在を認識し共有しているのだ。刀として身体がそこにあって対話できるというのは生きていると言えるのではないか?いや欺瞞だ。成長も出来ない存在が生きているなんて呼べるものか。
今でも結論は出ず、頭の中で肯定と否定が入り乱れている。
しかし胸奥では認めてしまっているのだろう。自分にも騎士団の中にヤトリの姿が見えてしまうのだから。
ただひたすらに騎士団というものを感じさせる一巻であった。
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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンX (電撃文庫) Kindle版
帝国から亡命を図るアルデラ教徒に、捕虜収容所から脱走したエルルファイ少将をはじめとするキオカ海軍が加わることで、一気に力を増す敵を目の前に、出征しきていた女帝シャミーユは安全のために東へと移動する。一方、〈不眠の輝将〉ことジャン率いるキオカ陸軍&アルデラ神軍に東から追撃されて、マシュー少佐らは西に向かって撤退していた。やがてシャミーユとマシューたちは合流する。しかしそれは、彼らが東西から敵に挟まれることを意味していた。シャミーユ、トルウェイ、マシューたちカトヴァーナ軍が陣取ったのは、垂直を越える角度で切り立つ峻険な崖が南北に数キロにもわたって続いている卓状台地の上。地形を利用して、なんとかキオカ軍の攻撃を防ごうとするのだが、ジャンの意外な策略によって、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。もはやこれまで……と思ったとき、そこに現れたのは――! 胸の熱くなる展開に涙する第10巻!
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2016/8/10
- ファイルサイズ19000 KB
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- 販売: Amazon Services International LLC
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商品の説明
著者について
2010年に「神と奴隷の誕生構文」(電撃文庫)でデビュー。「スメラギガタリ」シリーズ(メディアワークス文庫)、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」シリーズ(電撃文庫)を刊行。
登録情報
- ASIN : B01JHP6OXK
- 出版社 : KADOKAWA (2016/8/10)
- 発売日 : 2016/8/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 19000 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 287ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 128,406位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,182位電撃文庫
- - 15,691位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うん、イクタくんが戻ってからペースが戻った。結局のところ9巻における諸作戦の歯切れの悪さは、イクタが考えるよりも劣った作戦を相手側が考えつき、それを帝国軍が防ぎきれないという残念な流れがあった。2年間の間に人の心がどう変化するかについて作者自身が想像しきれてない感じがあったのが、イクタくんだけかそれをやってのけちゃっているのが非常に残念である。結局のところ、捕虜生活がどのようなものであったかの描写が省かれていたにもかかわらず、穴だらけの作戦に軍がまんまと引っかかって2000人の捕虜が脱出できた茶番は覆りようもないのだが。人数はそれ自体が武器となる。これを間違う軍隊はない。武装していない100人を近代兵器で制圧する最低人員が五人。刀がまだまだ主体のこうした世界では20人。ここには最低限500近い兵隊がいたはずであり、人数に武器をもたせたら終わりである捕虜監督に置いて、最も重要なのは武器を牢獄から近いところから徹底的に排除することだ。
戦争時にこれらの法則がまもられてなかった時点であそこのプロットは破綻しているのだが、これはもう置いておこう。
みなさんが疑問に思っている件の256ページ、僕もみなさんの意見に完全に賛成である。許す許さないの問題はどうに超えており、ここでハロが退場することはなんの問題もなかった。ただ、恐怖したのだとも思う。見せかけのプロットとして一時的に退場しているヤトリの扱いに対して、これだけマイナスの評価が降っていることに。
彼女が亡くなってからすでに3巻経過したにもかかわらず彼女の名前をヒロインのいちからは外してないことは、彼女をなんらかの形で復活させる明確な意思なのだが、それ以前にこれほどまでの命が失われることによってそれが是とされない読者の感情の渦がコメントに現れてしまっている。
恐らく、彼女の死体は保管されている。だって、葬送の描写がなかったんだもの。問題はそこではなく、今後次から次に出てくるであろうオーバーテクノロジーと、死者の復活などという現代医学でも全く無理な話、これまでの人々の死と照らし合わせて荒唐無稽と取られてしまわないか、ということだ。
神話ではポルックスはカストルの命が復活するようにゼウスに嘆願する。この作品は神を否定している。しかしヤトリの席は作品中残されたまま。
精霊が人工的な存在であることは読者にはもはや疑いようがないこの状況でさらなるオーバーテクノロジーの出現が、ファンタジーとしてこの作品を飲み込んできた人々にどのような反応をもたらすか、非常に興味深い。
そういう期待値を込めての星四つです。
科学は神を超えていく。わからんでもないが、細菌の存在すら確認されず、水素の原理も、正確に把握されているとは言い難いこの世界において、とらの巻きの発見によって死者が復活するだろうこの展開、正直どうこちらを裏切ってくれるのかがもはやよくわからない。プロメテウスの火の方が双子の話より近いような気もする。こちらは神話と割り切ってる部分がある。きっちりとこちらの想像を超えてほしい。
戦争時にこれらの法則がまもられてなかった時点であそこのプロットは破綻しているのだが、これはもう置いておこう。
みなさんが疑問に思っている件の256ページ、僕もみなさんの意見に完全に賛成である。許す許さないの問題はどうに超えており、ここでハロが退場することはなんの問題もなかった。ただ、恐怖したのだとも思う。見せかけのプロットとして一時的に退場しているヤトリの扱いに対して、これだけマイナスの評価が降っていることに。
彼女が亡くなってからすでに3巻経過したにもかかわらず彼女の名前をヒロインのいちからは外してないことは、彼女をなんらかの形で復活させる明確な意思なのだが、それ以前にこれほどまでの命が失われることによってそれが是とされない読者の感情の渦がコメントに現れてしまっている。
恐らく、彼女の死体は保管されている。だって、葬送の描写がなかったんだもの。問題はそこではなく、今後次から次に出てくるであろうオーバーテクノロジーと、死者の復活などという現代医学でも全く無理な話、これまでの人々の死と照らし合わせて荒唐無稽と取られてしまわないか、ということだ。
神話ではポルックスはカストルの命が復活するようにゼウスに嘆願する。この作品は神を否定している。しかしヤトリの席は作品中残されたまま。
精霊が人工的な存在であることは読者にはもはや疑いようがないこの状況でさらなるオーバーテクノロジーの出現が、ファンタジーとしてこの作品を飲み込んできた人々にどのような反応をもたらすか、非常に興味深い。
そういう期待値を込めての星四つです。
科学は神を超えていく。わからんでもないが、細菌の存在すら確認されず、水素の原理も、正確に把握されているとは言い難いこの世界において、とらの巻きの発見によって死者が復活するだろうこの展開、正直どうこちらを裏切ってくれるのかがもはやよくわからない。プロメテウスの火の方が双子の話より近いような気もする。こちらは神話と割り切ってる部分がある。きっちりとこちらの想像を超えてほしい。
2017年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は気に入りましたが、痛快な展開を期待してる人には合わないと思います。
2016年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アルデラミンとっても大好きです。
ヤトリの死は本当に本当に悲しくて、あまりにもあっけなく命を奪われてしまったのでしばらくその死が信じられず何度もその部分を読み返してしまいました。
キャラクターが絶体絶命でも誰も死なないハッピーな物語じゃないと!という人間ではないので、その後の展開でヤトリの死はとてもとても悲しいけど納得していたのですが…
しかししかし、前巻から暗躍しだした裏切り者であったハロがあまりにもあっさり許されてしまうのは納得できません。
感情的にヤトリじゃなくてハロが死ねばよかったんだ!とまでは言い立てません、ハロは結構好きなキャラでした。しかしいくら悲劇的な生い立ちのせいであろうとあれだけの裏切りをしていたハロがああもあっさり許されるのは……
せめて別人格が消えたならともかくそのままだし……。
イクタたちにはつらすぎるだろうからハロはどうにか上手いこと元通りになってくれたらいいのに、と思っていたのですがあっさり過ぎて喜ぶより納得いかない気持ちのほうが大きいです。
しかし物語の中のキャラクター達は生きていて彼らがそう思ったのだから傍観者であるわたし達が口を挟める問題では無いのかもしれません。
次の巻までには気持ちに折り合いを付けて今後の展開を楽しみたいと思います。
ヤトリの死は本当に本当に悲しくて、あまりにもあっけなく命を奪われてしまったのでしばらくその死が信じられず何度もその部分を読み返してしまいました。
キャラクターが絶体絶命でも誰も死なないハッピーな物語じゃないと!という人間ではないので、その後の展開でヤトリの死はとてもとても悲しいけど納得していたのですが…
しかししかし、前巻から暗躍しだした裏切り者であったハロがあまりにもあっさり許されてしまうのは納得できません。
感情的にヤトリじゃなくてハロが死ねばよかったんだ!とまでは言い立てません、ハロは結構好きなキャラでした。しかしいくら悲劇的な生い立ちのせいであろうとあれだけの裏切りをしていたハロがああもあっさり許されるのは……
せめて別人格が消えたならともかくそのままだし……。
イクタたちにはつらすぎるだろうからハロはどうにか上手いこと元通りになってくれたらいいのに、と思っていたのですがあっさり過ぎて喜ぶより納得いかない気持ちのほうが大きいです。
しかし物語の中のキャラクター達は生きていて彼らがそう思ったのだから傍観者であるわたし達が口を挟める問題では無いのかもしれません。
次の巻までには気持ちに折り合いを付けて今後の展開を楽しみたいと思います。
2016年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヤトリは死んだのにハロが生きてるのはおかしいって流れ自体が僕はおかしいと思う。まあ普通であれば処刑されたりしてもおかしくはないでしょうけどそんなありきたりの話を作っておもしろいと思いますか?個人的には騎士団の仲間が欠けてボロボロになるのは見たくないしハロには幸せになって貰いたいので今回の結末は良かったと思います。
2016年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イクタが復活したおかげでようやく話が進み始めました(復活もあっさりしてましたけど)
長かった…
正直ハロの件については今回のノリで解決するならもっと前から伏線張っといてもらわないとって感じでした
覚醒したと思ったらイクタにあっさり負けるってのはちょっと…
でもまぁ戦闘に関してはやはり面白く、これから先のアナライの弟子たちにも期待したいところです
長かった…
正直ハロの件については今回のノリで解決するならもっと前から伏線張っといてもらわないとって感じでした
覚醒したと思ったらイクタにあっさり負けるってのはちょっと…
でもまぁ戦闘に関してはやはり面白く、これから先のアナライの弟子たちにも期待したいところです
2016年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心理的な描写の在り方や作品そのもののアプローチの方向性を思い切って切り替えているのが作品として非常に興味深いです。個人的には、よくやったと、作者の意欲や勇気を称えたいです。イグセムが失脚したことによる、作中での喪失感(ヤトリ・ロス)は避けられず、読者(イグセム派?)の反発もある意味で必然です。作品自体の評価も賛否両論になるのは当然かと思われますが、外野の意見に惑わされず、このまま作者様には我が道を大切に突き進んで頂けることを切にねがいます。
2016年10月16日に日本でレビュー済み
10巻まで面白く読ませて頂きました。
何度も目頭が熱くなりました。
イクタの行動原理は仲間家族を守る事。
母からヤトリを幸せにしてあげてとお願いされて、十分な活躍。ヤトリは幸せだったと噛み締めて逝ったので、物語としては綺麗な展開。
ヤトリからはシャミーユを女の子として幸せにしてあげてとお願いされて、再降臨w
ハロは騎士団にとってもシャミーユにとっても大切な仲間であり家族。
ハロ抜きではシャミーユの幸せも覚束無くなる。10巻の展開に不満は無い。
戦争している世界では、自分の大切な仲間家族以外の人間の命なんて安いもの。
イクタの行動原理は、北域戦の時から一貫している。
ヒロイン二人並び立たずで、ヤトリ教徒wの言うヤトリの復活なんて有り得ない。
有るとしたら、世紀末戦争後の世界を護国する為に、人型精霊になって降臨ぐらいか。
ヤトリよりもシャミーユの方が好きなので、今後の展開にも期待。
何度も目頭が熱くなりました。
イクタの行動原理は仲間家族を守る事。
母からヤトリを幸せにしてあげてとお願いされて、十分な活躍。ヤトリは幸せだったと噛み締めて逝ったので、物語としては綺麗な展開。
ヤトリからはシャミーユを女の子として幸せにしてあげてとお願いされて、再降臨w
ハロは騎士団にとってもシャミーユにとっても大切な仲間であり家族。
ハロ抜きではシャミーユの幸せも覚束無くなる。10巻の展開に不満は無い。
戦争している世界では、自分の大切な仲間家族以外の人間の命なんて安いもの。
イクタの行動原理は、北域戦の時から一貫している。
ヒロイン二人並び立たずで、ヤトリ教徒wの言うヤトリの復活なんて有り得ない。
有るとしたら、世紀末戦争後の世界を護国する為に、人型精霊になって降臨ぐらいか。
ヤトリよりもシャミーユの方が好きなので、今後の展開にも期待。