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ネットで生保を売ろう! 単行本 – 2011/3/24
岩瀬 大輔
(著)
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購入オプションとあわせ買い
ハーバードビジネススクールを卒業した30歳と、日本生命の出世争いに敗れた58歳が出会い、誰も考えたことのない会社を作るまで
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2011/3/24
- ISBN-104163738908
- ISBN-13978-4163738901
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2011/3/24)
- 発売日 : 2011/3/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4163738908
- ISBN-13 : 978-4163738901
- Amazon 売れ筋ランキング: - 286,238位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1976年埼玉県生まれ。東京大学法学部卒業。大学在学中に司法試験に合格。その後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ホールディ ングスを経て、ハーバード経営大学院に留学。卒業時に、日本人では4人目となり、上位5%に入る成績最優秀称号(ベイカー・スカラー)を受ける。帰国後、 ライフネット生命保険設立に参画。現在、代表取締役副社長(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『132億円集めたビジネスプラン』(ISBN-10:4569771904)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
創業者の志、創業時の苦悩、創業後の苦労を知ることができた。とても面白かった。
2012年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イノベーションと言ってしまうとなんかすごく大層なことに思うが、本当は
もっと身近なもので、日常生活で誰しもが感じている事のなかに潜んでいる
ということを改めて感じさせてくれた。
文中でも引用されていた、セブン&アイホールディングCEOの鈴木敏文さん
の「素人こそ革新者」(セブンイレブンを創業した際に集まった社員のほとんど
が流通業の経験がない素人ばかりだった。だからこそ玄人達からは「流通かくあるべし」
とされてきた既存の常識や観光を打破し、コンビニチェーンという新しい仕組みを
作り上げる事ができた。)の下りも共感を憶えた。戦後大きく成長したソニーなども
誰もやらなかった事に挑戦しつづけることで革新的な製品、サービスを
提供して来たいわゆる素人集団だった筈だ。
業界、企業がもつ常識、そして自分自身が持つ思い込みこそがイノベーションの
敵。へんに肩に力を入れすぎず消費者目線で考え、アプローチすることこそが
革新に繋がるのだろうと改めて考えさせられたそんな本だった。
また全文を通じて、著者の岩瀬さんがパートナーであり大先輩である出口治明社長を
心の底から尊敬している。様子が感じ取れて凄く好感がもてた。
もっと身近なもので、日常生活で誰しもが感じている事のなかに潜んでいる
ということを改めて感じさせてくれた。
文中でも引用されていた、セブン&アイホールディングCEOの鈴木敏文さん
の「素人こそ革新者」(セブンイレブンを創業した際に集まった社員のほとんど
が流通業の経験がない素人ばかりだった。だからこそ玄人達からは「流通かくあるべし」
とされてきた既存の常識や観光を打破し、コンビニチェーンという新しい仕組みを
作り上げる事ができた。)の下りも共感を憶えた。戦後大きく成長したソニーなども
誰もやらなかった事に挑戦しつづけることで革新的な製品、サービスを
提供して来たいわゆる素人集団だった筈だ。
業界、企業がもつ常識、そして自分自身が持つ思い込みこそがイノベーションの
敵。へんに肩に力を入れすぎず消費者目線で考え、アプローチすることこそが
革新に繋がるのだろうと改めて考えさせられたそんな本だった。
また全文を通じて、著者の岩瀬さんがパートナーであり大先輩である出口治明社長を
心の底から尊敬している。様子が感じ取れて凄く好感がもてた。
2016年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もっと失敗とか、会社で働いてる人のことについて書いてほしかったです。
2019年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ライフネット生命の立ち上げから軌道にのるまでを、著者の体験を追うかのように読み進められます。とても読みやすく、また自分もチャレンジしたくなるような、力を分けてもらえる本でした。
保険業界にかかわる人には特におすすめです。逆に、保険業界と関わりのない人は、専門用語などは難しいかもしれないので、適当に読みながすところもあるかもしれません。
保険業界にかかわる人には特におすすめです。逆に、保険業界と関わりのない人は、専門用語などは難しいかもしれないので、適当に読みながすところもあるかもしれません。
2011年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きっとこの本をまず読む人は、ライフネット生命の応援団であろうと思います。私もその一人です。だから読んでいて懐かしい物語が多かったです。そういえばこんな事もあったな・・社員プログであんな突っ込みどころ一杯な楽しい事を書いている方の経歴はこうだったのかなど楽しめました。
この本からライフネット生命を知り、起業物語を楽しもうとされる方にとって・・結果的にあまりにうまくいった話しばかりと感じる事があるかもしれません。大企業のエリートサラリーマンと米国のMBAという憧れる経歴を持つ二人ですが、そんなにうまくばかりは進んでいないです。根っこのやるべき事と、周囲にいる仲間には支えられていますが、小さな船はいつ大波に飲まれてしまう可能性を持っており・・当人とお会いして話をすると気楽さの裏に物凄い危機感を持っており、本当に「必死」なのです。
この「必死」さを、共感できると・・物語を自分のモノにできると思います。出口社長も、著者の岩瀬副社長も・・小さな勉強会があれば、手弁当で伺うと宣言しております。読んでもう一歩知りたいと思ったらぜひ直接連絡をとり、その「必死」さを目の当たりにすると、物凄い価値があります。
若き秀才のリーダーシップの旅をぜひ共感してください。
この本からライフネット生命を知り、起業物語を楽しもうとされる方にとって・・結果的にあまりにうまくいった話しばかりと感じる事があるかもしれません。大企業のエリートサラリーマンと米国のMBAという憧れる経歴を持つ二人ですが、そんなにうまくばかりは進んでいないです。根っこのやるべき事と、周囲にいる仲間には支えられていますが、小さな船はいつ大波に飲まれてしまう可能性を持っており・・当人とお会いして話をすると気楽さの裏に物凄い危機感を持っており、本当に「必死」なのです。
この「必死」さを、共感できると・・物語を自分のモノにできると思います。出口社長も、著者の岩瀬副社長も・・小さな勉強会があれば、手弁当で伺うと宣言しております。読んでもう一歩知りたいと思ったらぜひ直接連絡をとり、その「必死」さを目の当たりにすると、物凄い価値があります。
若き秀才のリーダーシップの旅をぜひ共感してください。
2022年11月5日に日本でレビュー済み
内容としては面白かった。
ただ、現実世界の結果としてどこまで日本人の生命保険のあり方に影響があったのかは良く分からない。
何故もっとインパクトを残せなかったのかという観点でいくつか得るものはあった気はする: 許認可のところで、金融庁の担当者の指摘どおりに契約者と被保険者を同一人物にする必要性があったのか。膨大な資金調達をする際にディストリビューション戦略はあまり議論しなかったのか。応援団はクローズドなコミュニティーを形成していなかったか。sbi保険との価格競争を演出することでメディアジャックは出来なかったか。保険料の運用方針は既存プレーヤーと同じだったのか。「一流」という言葉の頻度が多い気がするのは気のせいか。
岩瀬さんの構想段階では損害保険の案もあったようだが、そのまま突っ走っても良かったのかもしれない。
ただ、現実世界の結果としてどこまで日本人の生命保険のあり方に影響があったのかは良く分からない。
何故もっとインパクトを残せなかったのかという観点でいくつか得るものはあった気はする: 許認可のところで、金融庁の担当者の指摘どおりに契約者と被保険者を同一人物にする必要性があったのか。膨大な資金調達をする際にディストリビューション戦略はあまり議論しなかったのか。応援団はクローズドなコミュニティーを形成していなかったか。sbi保険との価格競争を演出することでメディアジャックは出来なかったか。保険料の運用方針は既存プレーヤーと同じだったのか。「一流」という言葉の頻度が多い気がするのは気のせいか。
岩瀬さんの構想段階では損害保険の案もあったようだが、そのまま突っ走っても良かったのかもしれない。
2014年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夢に向かって、幾多の困難を乗り越え最終的には奇跡的なことが起こるという
まるでドラマのような展開にワクワクしながら読ませていただきました。
まるでドラマのような展開にワクワクしながら読ませていただきました。
2011年11月20日に日本でレビュー済み
【日本初のネット生命保険会社】
ライフネット生命保険という日本初のネット生命保険会社を立ち上げた岩瀬大輔の『ネットで生保を売ろう!――’76生まれ、ライフネット生命を立ち上げる』(岩瀬大輔著、文藝春秋)は、どの業種のビジネスパースンにとっても実に多くのヒントが詰まっている。
2006年当時、生命保険業界の誰もが成功するはずがないと断言したネット生命保険。この途方もない難題に取り組んだのは、傍流に飛ばされた58歳の元・日本生命エリートの出口治明と、東大法学部在学中に司法試験に合格したがその道には進まず、卒後、ハーヴァード大経営大学院を成績上位5%に入る好成績で修了したものの、保険にはずぶの素人の岩瀬大輔、30歳。
【免許交付までの日々】
第1の関門は、投資ファンドの百戦錬磨の金融のプロたちに新事業のビジネス・プランをプレゼンテーションして、出資を決定してもらうことであった。この時の基本メッセージは、「●我々のビジネスモデルは絶対に正しい、●他方で、現実のカベは、途方もなく厚くて高い、●我々には、このカベを乗り越えて『飛躍』を実現するために必要な、天の時、地の利、人の和がそろっている。我々なら、必ずや『飛躍』が実現できる」。
第2の関門は、金融庁の長期間に亘る、詳細かつ厳しい審査をクリアして、新会社設立の認可を取得することであった。既存の保険会社の後ろ盾もなく、独立系生命保険会社として74年ぶりの認可を得ること、しかもネット生命保険という、これまで存在したことのない形態の生命保険会社として認可を得ることが、どのくらい大変なことか。その苦闘の日々がヴィヴィッドに描かれている。何しろ、金融庁に免許申請をするには、1000ページを超える膨大な書類を作成しなければならないといわれているほどなのだ。
第3の関門は、新会社に投資してくれる企業、すなわち株主となってくれる企業を増やすことであった。各社の担当者はプロ中のプロなので、ミーティングではいくつもの厳しい質問が千本ノックのように飛んでくる。宿題として持ち帰っては報告する、という作業が繰り返される。この資金調達のための交渉は、金融庁との折衝と並行して続けられたのである。
第4の関門は、人材の確保であった。紆余曲折を経験しながら、それぞれの得意技を有する人材を採用していく。
そして、遂に2008年3月、金融庁からの予備免許を手にすることができたのである。
【さらなる飛躍を目指して】
2008年5月の開業後も、苦戦の日々が続く。マスコミへの露出や広告に積極的に取り組むが、保険契約増加にはなかなか結びつかない。その上、ライヴァル企業が値下げ攻勢をかけてくる。ネットからの撤退も考えるべきと主張する幹部まで現れる始末だ。ここで、岩瀬はどういう手を打ったのか。
先ず、ネット生命保険の顧客にとってのメリット――流通コストを省くことで安い保険料を実現していること――をシンプルに訴求する。次に、全社員が一丸となってのチラシ配り大作戦を展開する。さらに、山手線等の車内に4枚並びのパネル広告を思い切って出稿する。
そして、決定打となったのが、自社の生命保険の「原価」開示という業界のタブーへの挑戦であった。業界から怨嗟の声が上がったが、「原価」という機密情報から遮断されていた消費者からは歓迎され、ライフネット生命保険の知名度・認知度が大きく向上したのである。
岩瀬は、この後も、お金をかけずにすむマーケティング施策を次々と繰り出す。その1つが、「調査PR」で、旬な話題についてアンケート調査を実施し、その結果をマスコミに配布すると、「ライフネット生命調べ」という形で社名の露出に繋がるというもの。本の出版にも精を出した。有力ブロガー20名を集めて質疑応答を行い、それぞれのブログでライフネット生命を取り上げてもらうことも試みた。これらのさまざまな努力が、2009年3月の週刊ダイヤモンドの生命保険ランキング1位に結実するのである。
ライフネット生命保険という日本初のネット生命保険会社を立ち上げた岩瀬大輔の『ネットで生保を売ろう!――’76生まれ、ライフネット生命を立ち上げる』(岩瀬大輔著、文藝春秋)は、どの業種のビジネスパースンにとっても実に多くのヒントが詰まっている。
2006年当時、生命保険業界の誰もが成功するはずがないと断言したネット生命保険。この途方もない難題に取り組んだのは、傍流に飛ばされた58歳の元・日本生命エリートの出口治明と、東大法学部在学中に司法試験に合格したがその道には進まず、卒後、ハーヴァード大経営大学院を成績上位5%に入る好成績で修了したものの、保険にはずぶの素人の岩瀬大輔、30歳。
【免許交付までの日々】
第1の関門は、投資ファンドの百戦錬磨の金融のプロたちに新事業のビジネス・プランをプレゼンテーションして、出資を決定してもらうことであった。この時の基本メッセージは、「●我々のビジネスモデルは絶対に正しい、●他方で、現実のカベは、途方もなく厚くて高い、●我々には、このカベを乗り越えて『飛躍』を実現するために必要な、天の時、地の利、人の和がそろっている。我々なら、必ずや『飛躍』が実現できる」。
第2の関門は、金融庁の長期間に亘る、詳細かつ厳しい審査をクリアして、新会社設立の認可を取得することであった。既存の保険会社の後ろ盾もなく、独立系生命保険会社として74年ぶりの認可を得ること、しかもネット生命保険という、これまで存在したことのない形態の生命保険会社として認可を得ることが、どのくらい大変なことか。その苦闘の日々がヴィヴィッドに描かれている。何しろ、金融庁に免許申請をするには、1000ページを超える膨大な書類を作成しなければならないといわれているほどなのだ。
第3の関門は、新会社に投資してくれる企業、すなわち株主となってくれる企業を増やすことであった。各社の担当者はプロ中のプロなので、ミーティングではいくつもの厳しい質問が千本ノックのように飛んでくる。宿題として持ち帰っては報告する、という作業が繰り返される。この資金調達のための交渉は、金融庁との折衝と並行して続けられたのである。
第4の関門は、人材の確保であった。紆余曲折を経験しながら、それぞれの得意技を有する人材を採用していく。
そして、遂に2008年3月、金融庁からの予備免許を手にすることができたのである。
【さらなる飛躍を目指して】
2008年5月の開業後も、苦戦の日々が続く。マスコミへの露出や広告に積極的に取り組むが、保険契約増加にはなかなか結びつかない。その上、ライヴァル企業が値下げ攻勢をかけてくる。ネットからの撤退も考えるべきと主張する幹部まで現れる始末だ。ここで、岩瀬はどういう手を打ったのか。
先ず、ネット生命保険の顧客にとってのメリット――流通コストを省くことで安い保険料を実現していること――をシンプルに訴求する。次に、全社員が一丸となってのチラシ配り大作戦を展開する。さらに、山手線等の車内に4枚並びのパネル広告を思い切って出稿する。
そして、決定打となったのが、自社の生命保険の「原価」開示という業界のタブーへの挑戦であった。業界から怨嗟の声が上がったが、「原価」という機密情報から遮断されていた消費者からは歓迎され、ライフネット生命保険の知名度・認知度が大きく向上したのである。
岩瀬は、この後も、お金をかけずにすむマーケティング施策を次々と繰り出す。その1つが、「調査PR」で、旬な話題についてアンケート調査を実施し、その結果をマスコミに配布すると、「ライフネット生命調べ」という形で社名の露出に繋がるというもの。本の出版にも精を出した。有力ブロガー20名を集めて質疑応答を行い、それぞれのブログでライフネット生命を取り上げてもらうことも試みた。これらのさまざまな努力が、2009年3月の週刊ダイヤモンドの生命保険ランキング1位に結実するのである。