第4回河合隼雄物語賞受賞作。
「世界を読み解き、人々を支える生き生きとした物語を創出した著作」を顕彰する河合隼雄賞。
選考委員は上橋菜穂子さん、小川洋子さん、宮部みゆきさん。
作者の創り出した世界に同調するまでに読み進めていく体力、気力が必要だった。
安易には、物語の中に入り込むことができない。
声、音、うたを中心に展開する不思議で難解な世界観の大作。
読み終わるのには、多大な忍耐と想像力を要するのだが、途中で放り出す気にはなれなかった。
読み終えた達成感。
不可思議な万華鏡の中に放り込まれたような気がする。
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悪声 単行本 – 2015/6/20
いしい しんじ
(著)
物語の名手の最高到達点
「ええ声」を持つ「なにか」はいかにして「悪声」となったのか――ほとばしるイメージ、疾走する物語。著者入魂の書き下ろし長編。
「ええ声」を持つ「なにか」はいかにして「悪声」となったのか――ほとばしるイメージ、疾走する物語。著者入魂の書き下ろし長編。
- 本の長さ434ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2015/6/20
- ISBN-104163902880
- ISBN-13978-4163902883
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2015/6/20)
- 発売日 : 2015/6/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 434ページ
- ISBN-10 : 4163902880
- ISBN-13 : 978-4163902883
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,116,714位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 299,302位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月11日に日本でレビュー済み
2021年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み通すには根気がいるけど好きな人には突き刺さる内容だと思う。
2015年8月31日に日本でレビュー済み
これは、ことばを読む本というより、うたを聴く本です。
少しだけ深さのある海の中にからだを沈ませ、頭上のひかりと足もとの闇を感じながら、遠いところから響いてくる音楽を身体で受けとめる、そんな心地になります。
一気に読める本ではありません。折々で浮上して、ひと息ついてほしいです。でなければ、あまり密度の高くて美しい直喩の群に、息が詰まってしまうことでしょう。
人と動物。生と死。光と闇。金と銀。ことばとうた。「ええ声」と「悪声」。
その他にも、たくさんたくさん、対比が出てきます。そしてそれらは、どちらがいい、というものではないのです。
星や、みずうみや、アイススケートなど、他のいしいしんじさんの作品のどこかで見たようなモチーフも散見されます。
しばらくいしいしんじさんの作品からは離れていたのですが、この本を読むことができて良かったです。
少しだけ深さのある海の中にからだを沈ませ、頭上のひかりと足もとの闇を感じながら、遠いところから響いてくる音楽を身体で受けとめる、そんな心地になります。
一気に読める本ではありません。折々で浮上して、ひと息ついてほしいです。でなければ、あまり密度の高くて美しい直喩の群に、息が詰まってしまうことでしょう。
人と動物。生と死。光と闇。金と銀。ことばとうた。「ええ声」と「悪声」。
その他にも、たくさんたくさん、対比が出てきます。そしてそれらは、どちらがいい、というものではないのです。
星や、みずうみや、アイススケートなど、他のいしいしんじさんの作品のどこかで見たようなモチーフも散見されます。
しばらくいしいしんじさんの作品からは離れていたのですが、この本を読むことができて良かったです。