日清、日露戦争では、十倍の国力差を、跳ね除けて、勝利しました。
先の大東亜戦争は、無謀な戦争だと、いられてますが、かつては、その国力差でも、辛うじて勝利したわけです。
この本で、勝てるべき戦争に負けた理由がわかった気がします。

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大東亜戦争敗因の検証: 帝国海軍善玉論の虚像 単行本 – 1997/8/1
佐藤 晃
(著)
- 本の長さ277ページ
- 言語日本語
- 出版社芙蓉書房出版
- 発売日1997/8/1
- ISBN-104829501979
- ISBN-13978-4829501979
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
帝国海軍の戦略と実際の行動を検証し、貧困な情報収集能力、戦果誇大報告の悪癖、一貫性のない戦略など海軍の欠陥を明らかにする。元海軍軍人の「回顧録」で作られた誤った認識をくつがえし、日本の大敗の真の理由に迫る。
登録情報
- 出版社 : 芙蓉書房出版 (1997/8/1)
- 発売日 : 1997/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 277ページ
- ISBN-10 : 4829501979
- ISBN-13 : 978-4829501979
- Amazon 売れ筋ランキング: - 587,816位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年6月27日に日本でレビュー済み
まさに快刀乱麻の切り口で海軍側の失策を遡上に載せ、首肯にやぶさかでない点もあるが、陸軍側にもより以上の責任があったと思う。しかし、一市井人が敗因を詳査され、堂々と上梓された勇気を評価したい。
2018年7月15日に日本でレビュー済み
全面的に賛成ではないが、戦後長らく封印されてきた海軍神話の虚像を剥いでくれた著者の勇気に敬意を表します。
海軍神話を作ったのは元海軍参謀たち、その拡声器を務めた第一号が黒潮会(海軍省記者クラブ)出身のジャーナリスト伊藤正徳。
聯合艦隊は敗戦時、文字通り壊滅したはず。ところが、惨敗したはずの海軍を持ち上げ美化する人が何と多いことか。東条英機はクソミソなのに山本五十六の敗戦責任(ミッドウェー)を非難する人がいない不思議。
戦後日本は、何かが狂っていました。この十数年で海軍OBは皆鬼籍に入った。そろそろタブーを排した冷静な戦史検証をせねば。
大東亜戦争における海軍作戦に、「いいところ」を見つけることは極めて難しい。敢えて言えばマレー沖海戦くらいか。第一次ソロモン海戦は確かに敵艦隊に圧勝したが、肝心の輸送船団に一指も染めず逃げ帰ってきたから、著者の指摘する通り到底合格点はつけられないだろう。
あとは惨敗に次ぐ惨敗の連続。海軍の情報感覚のお粗末さに引きずられ、兵站線の切れた南の島々で「斃死」した陸軍部隊。大東亜戦争の戦死者は、その大多数が餓死者である事実を、現代日本人は殆ど知らない。
昭和の海軍は「日露戦争の化石」だったと評した人がいるが、その通りだろう。時代遅れの水上打撃戦に拘泥し、三次元化した戦争に対応できなかった海軍上層部。ハード(兵器の性能)においてアメリカに劣り、ソフト(暗号解読・情報分析)がまるでなっていなかった日本海軍の敗北は、当然だった。
いわゆる軍艦オタク、最近はロリコン趣味の合体した『艦これ』ブームで、相も変わらず不勉強な海軍(軍艦)マニア=ミリオタが後を絶たない。日本人はもっと勉強せねばダメだ。
久々に頭に刺激を貰った本。
海軍神話を作ったのは元海軍参謀たち、その拡声器を務めた第一号が黒潮会(海軍省記者クラブ)出身のジャーナリスト伊藤正徳。
聯合艦隊は敗戦時、文字通り壊滅したはず。ところが、惨敗したはずの海軍を持ち上げ美化する人が何と多いことか。東条英機はクソミソなのに山本五十六の敗戦責任(ミッドウェー)を非難する人がいない不思議。
戦後日本は、何かが狂っていました。この十数年で海軍OBは皆鬼籍に入った。そろそろタブーを排した冷静な戦史検証をせねば。
大東亜戦争における海軍作戦に、「いいところ」を見つけることは極めて難しい。敢えて言えばマレー沖海戦くらいか。第一次ソロモン海戦は確かに敵艦隊に圧勝したが、肝心の輸送船団に一指も染めず逃げ帰ってきたから、著者の指摘する通り到底合格点はつけられないだろう。
あとは惨敗に次ぐ惨敗の連続。海軍の情報感覚のお粗末さに引きずられ、兵站線の切れた南の島々で「斃死」した陸軍部隊。大東亜戦争の戦死者は、その大多数が餓死者である事実を、現代日本人は殆ど知らない。
昭和の海軍は「日露戦争の化石」だったと評した人がいるが、その通りだろう。時代遅れの水上打撃戦に拘泥し、三次元化した戦争に対応できなかった海軍上層部。ハード(兵器の性能)においてアメリカに劣り、ソフト(暗号解読・情報分析)がまるでなっていなかった日本海軍の敗北は、当然だった。
いわゆる軍艦オタク、最近はロリコン趣味の合体した『艦これ』ブームで、相も変わらず不勉強な海軍(軍艦)マニア=ミリオタが後を絶たない。日本人はもっと勉強せねばダメだ。
久々に頭に刺激を貰った本。
2011年12月27日に日本でレビュー済み
帝国海軍は、
-戦略能力なく、
-後方輸送感覚がなく、
-情報感覚がなかった
ということを様々な文献(2次3次資料によるところが多いのは否めないが)からまとめ、主張している。陸軍悪玉海軍善玉論を覆し、公平に見るべしということには賛同する。
「米内光政と山本五十六は愚将だった」に続いて読んだが、こちらの本では、山本は躁鬱病であり重症の脚気としている(千早正隆(終戦時聯合艦隊参謀)の言を引用)。また千早氏からの引用として、海軍の暗号は米軍のみならず英軍からも解読されていたことも紹介しつつ、海軍航空隊の戦果過大報告=「戦果誤認」は、千早氏が批判していないところであるけれども、咎められるべき最大の事象の一つだ、と著者は繰り返し批判している。また、海軍が、絶対国防圏構想を超えて、遥か遠くに陸軍部隊を送るという構想違反行為をしていた等にも触れ、全般的には、海軍に焦点を絞った「一般常識再考論」と言える本だ。
ただ、敗因とされることを是正していれば勝因に転化され、結果的に勝利したのか、という疑問は残し、著者の視点にも、平時の視点から分析しているのか?と思えるものもある。例えば、戦果過大報告だって、ベトナム戦争の米軍に例を取るまでもなく、後々の戦争でも同じようなことは起っているのだから、「戦果報告ってそんなもの。有事には聞く側こそが、報告を差し引いて聞くのが当たり前」ということにはならないか。
近頃山本五十六の映画が上映されると聞いた。映画を観る前に一読しておくと面白いかも。
-戦略能力なく、
-後方輸送感覚がなく、
-情報感覚がなかった
ということを様々な文献(2次3次資料によるところが多いのは否めないが)からまとめ、主張している。陸軍悪玉海軍善玉論を覆し、公平に見るべしということには賛同する。
「米内光政と山本五十六は愚将だった」に続いて読んだが、こちらの本では、山本は躁鬱病であり重症の脚気としている(千早正隆(終戦時聯合艦隊参謀)の言を引用)。また千早氏からの引用として、海軍の暗号は米軍のみならず英軍からも解読されていたことも紹介しつつ、海軍航空隊の戦果過大報告=「戦果誤認」は、千早氏が批判していないところであるけれども、咎められるべき最大の事象の一つだ、と著者は繰り返し批判している。また、海軍が、絶対国防圏構想を超えて、遥か遠くに陸軍部隊を送るという構想違反行為をしていた等にも触れ、全般的には、海軍に焦点を絞った「一般常識再考論」と言える本だ。
ただ、敗因とされることを是正していれば勝因に転化され、結果的に勝利したのか、という疑問は残し、著者の視点にも、平時の視点から分析しているのか?と思えるものもある。例えば、戦果過大報告だって、ベトナム戦争の米軍に例を取るまでもなく、後々の戦争でも同じようなことは起っているのだから、「戦果報告ってそんなもの。有事には聞く側こそが、報告を差し引いて聞くのが当たり前」ということにはならないか。
近頃山本五十六の映画が上映されると聞いた。映画を観る前に一読しておくと面白いかも。
2007年6月29日に日本でレビュー済み
なぜ初期戦略を打ち破って連合艦隊が前に出ていったのか。枢軸国の要請もあった。
(ドイツのレーダー海軍大将、ムッソリーニの再三の日本艦隊派遣要請)
内閣、陸軍参謀本部、海軍軍令部のインド洋作戦も挫折した。
連合艦隊の独断専攻を誰も止められない日本の組織。作戦を自由に想定しておくのは良いが、
ただしあくまでも作戦レベルの話しで、国家戦略が引き釣られてはいけないのである。
チャーチルとローズベルトはドーリットル爆撃隊の東京空襲に慌ててミッドウェイまでやってきた
日本艦隊を見て「釣れた!」と心底思ったであろう。
山本の案を推し進めて行けば、最終的には、日本軍がハバナ諸島あたりを占領して、
そこから、バージニアやニューヨークのアメリカ海軍の工場を爆撃しなければ
戦争に勝てないのではないのか。
(ドイツのレーダー海軍大将、ムッソリーニの再三の日本艦隊派遣要請)
内閣、陸軍参謀本部、海軍軍令部のインド洋作戦も挫折した。
連合艦隊の独断専攻を誰も止められない日本の組織。作戦を自由に想定しておくのは良いが、
ただしあくまでも作戦レベルの話しで、国家戦略が引き釣られてはいけないのである。
チャーチルとローズベルトはドーリットル爆撃隊の東京空襲に慌ててミッドウェイまでやってきた
日本艦隊を見て「釣れた!」と心底思ったであろう。
山本の案を推し進めて行けば、最終的には、日本軍がハバナ諸島あたりを占領して、
そこから、バージニアやニューヨークのアメリカ海軍の工場を爆撃しなければ
戦争に勝てないのではないのか。
2004年8月17日に日本でレビュー済み
戦後60年、大東亜戦争敗北における真の原因は、旧帝国海軍の戦略能力、補給と情報感覚の欠如によるところが大きい。
戦闘の様相が、太平洋全域にかつ長期にわたり、重要戦略拠点の争奪戦が展開されるようになって、海軍のエリート将校は、戦いのやり方を理解していなかった。
私も、旧大戦時の戦史研究家のひとりとして、常々疑問に感じていたことの、核心を衝いた稀少な本です。
戦闘の様相が、太平洋全域にかつ長期にわたり、重要戦略拠点の争奪戦が展開されるようになって、海軍のエリート将校は、戦いのやり方を理解していなかった。
私も、旧大戦時の戦史研究家のひとりとして、常々疑問に感じていたことの、核心を衝いた稀少な本です。
2021年6月3日に日本でレビュー済み
帝国陸軍が気の毒です、現在の日本って、戦略をいうものを考えてた帝国陸軍の思想がGHQにより抹殺されて、戦勝国には都合の良い戦略というのものを持たない帝国海軍の思想で日本国が再建されたと感じてしまい、今後、日本国は滅ぶしかないのかと思ってしまいます。
2019年12月25日に日本でレビュー済み
戦後長らく通説となっていた海軍神話が崩壊しました。