巷の書店のビジネス書の棚には、企業組織における管理技術、人心掌握、マネジメントといったノウハウ本が溢れている。手にとって見ると、多くの本は、高度成長期の日系企業の組織で成功した管理職やセールス、ケーススタディをもとにした学者、そして成功体験をもとにしたコンサルタントなどの書下ろしが多い。そういった中で、筆者のように、日系企業で管理職もやり、外資系企業で役員まで経験したレベルの書くタッチは経験に裏打ちされたものが感じられ説得力がある。
筆者は、“外資系企業のマネジメントはビジネスプランをゲーム感覚で捉えている”と観察している。そして組織運営をチーム・プレーで捉え、マネージャーの役割を、“チームのメンバーが、いかにして自分の力を最大限発揮して、チームの出力を最大限に引き上げるか?”に注視している。この環境づくりには、“マネージャーはコーチングというコミュニケーション・ツールを駆使し、メンバーの個性を巧みに引き出し、成果を最大限に引き上げる”ことが肝要と言い切る。本書で紹介されている、“意思を統一する”、“勇気付ける”、“成長を支援する”、“自律心を養う”、“スピード感を醸成する”、“関係を構築する”、“チーム文化”をつくる、といったスローガンは、まさにチーム・マネジメントを理解する過程で、とてもわかりやすい。
日系企業にありがちな管理思考と外資系企業での逆転思考の対比は、筆者自身の経験をベースに、とてもうまく観察され紹介されている。なかでも、”管理思考は『頑張れ』の一言で思考を停止させる”にはとても共感がもてる。
昨今の”コーポレート・ガバナンス改革”でグローバル思考が、日本企業のマネジメントに大きくグローバル化を求めてゆくなかで、従業員の個性を尊重した、チーム・マネジメントが浸透するのも、意外に時間がかからないのかもしれない。
この本は、日系企業で働き始めて、疑問を感じながらも、今後の働き方をまじめに考えている若い方達に。また“コーチングという言葉は知っているが、なかなか踏み切れない”、といった中間管理職の方々に分かり易くて有用に思う。

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外資系エグゼクティブの逆転思考マネジメント 単行本(ソフトカバー) – 2015/7/3
櫻田 毅
(著)
★成果を出し続けるチームをつくるための
非常識な43のルール
■部下がついてくるのは、どっち!?
「君ならできる!」と、気合いで励ます上司
「君だからできる!」で、根拠を伝える上司
数十兆円規模の資産運用アドバイスで実績を出した
エクセレントマネージャーによる勝ち続ける組織のつくり方
「チームの調和」「一体感」「部下の育成」「モチベーション」……。
これらはすべてニッポン特有の「管理思考」に基づいたマネジメント。
一方、外資系のエクセレントマネージャーたちはじつにシンプル。
ゴールはただひとつ「成果を出し続けるチームをつくる」ことだ。
この「逆転思考」のマネジメントが、「管理思考」の妥協と安易な思い込みを覆す。
【残念な管理思考マネジメント vs 成果を出す逆転思考マネジメント】
▼「責任は俺が取るから」と言う → 責任から目をそらせずに強い人材に育てる
▼失敗覚悟でチャンスを与える → 勝ち癖をつけるための機会を与える
▼部下が帰りやすいように早く帰る → 時間を費やしている残念な努力を矯正する
▼熱弁を振るって説明する → 質問をして部下に考えさせる
Chapter1 意思を統一する
★「正解」ではなく「問い」の共有が一体感をつくる
Chapter2 勇気づける
★根拠のない「気合いのやりとり」から卒業せよ
Chapter3 成長を支援する
★「成果を出すチーム」の人事評価面接は五分で終わる
Chapter4 自律心を養う
★「一方的なフィードバック」が依存社員をつくる
Chapter5 スピード感を醸成する
★必死の工夫は「スピード感」からのみ生まれる
Chapter6 関係を構築する
★部下に勝ち癖をつける上司が信頼を勝ち取る
Chapter7 チーム文化をつくる
★上司はどんな場面でも「我慢の判断」をしてはならない
非常識な43のルール
■部下がついてくるのは、どっち!?
「君ならできる!」と、気合いで励ます上司
「君だからできる!」で、根拠を伝える上司
数十兆円規模の資産運用アドバイスで実績を出した
エクセレントマネージャーによる勝ち続ける組織のつくり方
「チームの調和」「一体感」「部下の育成」「モチベーション」……。
これらはすべてニッポン特有の「管理思考」に基づいたマネジメント。
一方、外資系のエクセレントマネージャーたちはじつにシンプル。
ゴールはただひとつ「成果を出し続けるチームをつくる」ことだ。
この「逆転思考」のマネジメントが、「管理思考」の妥協と安易な思い込みを覆す。
【残念な管理思考マネジメント vs 成果を出す逆転思考マネジメント】
▼「責任は俺が取るから」と言う → 責任から目をそらせずに強い人材に育てる
▼失敗覚悟でチャンスを与える → 勝ち癖をつけるための機会を与える
▼部下が帰りやすいように早く帰る → 時間を費やしている残念な努力を矯正する
▼熱弁を振るって説明する → 質問をして部下に考えさせる
Chapter1 意思を統一する
★「正解」ではなく「問い」の共有が一体感をつくる
Chapter2 勇気づける
★根拠のない「気合いのやりとり」から卒業せよ
Chapter3 成長を支援する
★「成果を出すチーム」の人事評価面接は五分で終わる
Chapter4 自律心を養う
★「一方的なフィードバック」が依存社員をつくる
Chapter5 スピード感を醸成する
★必死の工夫は「スピード感」からのみ生まれる
Chapter6 関係を構築する
★部下に勝ち癖をつける上司が信頼を勝ち取る
Chapter7 チーム文化をつくる
★上司はどんな場面でも「我慢の判断」をしてはならない
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社ぱる出版
- 発売日2015/7/3
- ISBN-104827209448
- ISBN-13978-4827209440
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商品の説明
出版社からのコメント
著者の櫻田さん本書が処女作になりますが、ビジネスコーチとしての実績は超一流といえます。その証拠に、ノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・シャープスタンフォード大名誉教授と大規模資産の合理的運用方法を共同開発した実績を持つ金融工学のプロフェッショナルといった実績も備えているのですから、内容にはお墨付きです。birdtaki
著者について
櫻田 毅(さくらだ・たけし)
人材活性ビジネスコーチ/アークス&コーチング 代表
日系の証券会社に勤務後、米国系資産運用会社のコンサルティング部門長として、数十兆円規模の資産運用アドバイスを行うチームを率いる。自信家の多い外資系金融の世界において、自律的な行動とチームワークを重視した「成果を出し続ける組織」をつくりあげ、チームづくりの手腕を買われて執行役COOとして経営に携わる。COO就任後も派遣社員とも一対一で話し合う姿勢は、メンバーからも高く評価される。現在は、「成果を出すエクセレントマネジメント」をコンセプトに講師、ビジネスコーチとして活躍し、年間約1500人の成長支援に携わる。日本投資顧問業協会、日本証券アナリスト協会などの業界団体の委員を歴任。「全国・講師オーディション2013」にて3位。大正大学講師。九州大学大学院工学研究科修了。
【HP】http://arcscoach.com/
人材活性ビジネスコーチ/アークス&コーチング 代表
日系の証券会社に勤務後、米国系資産運用会社のコンサルティング部門長として、数十兆円規模の資産運用アドバイスを行うチームを率いる。自信家の多い外資系金融の世界において、自律的な行動とチームワークを重視した「成果を出し続ける組織」をつくりあげ、チームづくりの手腕を買われて執行役COOとして経営に携わる。COO就任後も派遣社員とも一対一で話し合う姿勢は、メンバーからも高く評価される。現在は、「成果を出すエクセレントマネジメント」をコンセプトに講師、ビジネスコーチとして活躍し、年間約1500人の成長支援に携わる。日本投資顧問業協会、日本証券アナリスト協会などの業界団体の委員を歴任。「全国・講師オーディション2013」にて3位。大正大学講師。九州大学大学院工学研究科修了。
【HP】http://arcscoach.com/
登録情報
- 出版社 : ぱる出版 (2015/7/3)
- 発売日 : 2015/7/3
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4827209448
- ISBN-13 : 978-4827209440
- Amazon 売れ筋ランキング: - 744,415位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,793位マネジメント・人材管理
- カスタマーレビュー:
著者について
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櫻田 毅(さくらだ・たけし)
人材活性ビジネスコーチ/アークス&コーチング代表
九州大学大学院工学研究科修了後、三井造船(当時)で深海調査船の開発に従事。日興證券(当時)での投資開発課長、投資技術研究室長などを経て、米系資産運用会社ラッセル・インベストメントで資産運用コンサルティング部長。その後、執行役COOとして米国人CEOと共に経営に携わる。
独立後、研修や講演などを通じて、これまで1万人以上のビジネスパーソンの成長支援に関わる。
日本投資顧問業協会、日本証券アナリスト協会などの委員を歴任。「全国・講師オーディション2013」にて3位。東洋経済オンライン、ダイヤモンド・オンラインなどメディアへの寄稿多数。
■ 公式サイト https://arcscoach.com/
■ 無料メルマガ『櫻田毅の輝業力通信』(登録は公式サイトから)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年8月29日に日本でレビュー済み
チーム、組織をリードする立場の方は、
著者の豊富な体験と柔らかな思考に、ぜひ触れてみて欲しい。
「な〜んだ、そんなことだったのか!」と、心と頭が軽くなるかも。
元外資系エグゼクティブマネージャーというと、スーパーエリートで特別な人と感じがちですが、
本書は内容も文体も読んでいてとても面白い。
職場の人間くさい体験談が満載で、著者の顔が見え、声が聞こえてくる。
マネージャー職でなくても、楽しく読み進めながら人間関係のヒントが学べる、
爽快感のある一冊です。
著者の豊富な体験と柔らかな思考に、ぜひ触れてみて欲しい。
「な〜んだ、そんなことだったのか!」と、心と頭が軽くなるかも。
元外資系エグゼクティブマネージャーというと、スーパーエリートで特別な人と感じがちですが、
本書は内容も文体も読んでいてとても面白い。
職場の人間くさい体験談が満載で、著者の顔が見え、声が聞こえてくる。
マネージャー職でなくても、楽しく読み進めながら人間関係のヒントが学べる、
爽快感のある一冊です。