ネットやSNSの影響が大きくなった現在の環境において
音楽というものをどうやってヒットさせればいいかを、
国内外の成功事例を豊富に掲載しながら分かりやすく解説した良書です。
テーマは音楽ですが、
ソーシャルを使った「世の中ゴト」の作り方などは、
いわゆるブランド戦略、マーケティング戦略としても応用できるもので、
音楽を素材に、ソーシャルマーケティングの勉強をする教材としても最適です。
ファッド、ブーム、トレンド、ムーブメントの違い、
社会記号、トライブ、戦略PRなどについて、
言葉は知ってても明確な定義が分からない人は、
これを読むだけで概ね把握できるようになります。
著者の、音楽に多大なる愛情を抱きながらも
「大多数の消費者は音楽に興味がない」といった現実をベースにしているため、
その考えやロジックは、非常に現実的ではないかと思います。
ひとつ、注文を付けるとすれば、
是非、この書籍の続編を執筆してほしいです。
本書では考えや概念の正しい理解は促進できるものの、
おそらく、この考えを実際のオペレーションまで落とすのには
一つの大きなハードルがあるかと思います。
例えば、アーティストやレーベルは、
本書を読んでやらなければならないことが理解できても、
じゃぁどういうIT技術を取り入れ、どう運用して、
どういった会社をどういう基準で選定して付き合わなければいけないか、
というところまでなかなか具体化できないのではないでしょうか。
あるいは、音楽をテーマにしたベンチャーを立ち上げたいIT事業者などは逆に、
音楽業界の基本的な構造やプレイヤー、契約問題などの知識がないため、
やはり、やるべき方向が明確になったとしても、
それを具体化するところまで、なかなかいけない気がします。
フレームワークとまでいかずとも、
一般的なものでもいいので、このあたりの、
具体的なオペレーションまで落ちる一歩手前まで行くと、
本当に音楽で世の中が変えられる人たちが
続々と出てくるような気がします。

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始まりを告げる 《世界標準》 音楽マーケティング 戦略PRとソーシャルメディアでムーヴメントを生み出す新しい方法 単行本(ソフトカバー) – 2014/4/18
高野 修平
(著)
音楽マーケティングのルールを超えていく
激動の音楽市場に世の中を動かす
マーケティングの新しいルールが示された
村山直樹(株式会社A-Sketch副社長/所属アーティスト:ONE OK ROCK、flumpool、NICO Touches the Walls他)
近年、日本の音楽業界でもソーシャルメディアの重要性は認知され、マーケティングとしてどう活かすかといった状況になりつつあります。しかし世界では戦略PRとソーシャルメディアを組み合わせて、世の中を動かす、ムーヴメントを起こす音楽マーケティングが始まっています。
本書ではダフト・パンクを始め、ビヨンセ、ワン・ダイレクションやサカナクション、ONE OK ROCK、きゃりーぱみゅぱみゅといった国内外のアーティストのマーケティングを分析するだけでなく、SpotifyやEDM、新しい音楽の指標やアワードの構築など、音楽を取り巻く壮大なテーマで、これから新時代を迎える音楽マーケティングのフェーズに対して、新しい方法論を説いています。
音楽業界だけでなく、音楽を活用したいと考えるあらゆる業界のマーケティングにも活用できる誰も書けない音楽マーケティングの新しい未来が、そこにあります。
【CONTENTS】
■第一章 「世の中を動かすルール」の変化
◎01 新しい世の中の動かし方
◎02 ブリットポップを検証する
◎03 ムーヴメントの特性と条件
◎04 日本中へ進撃する『進撃の巨人』ムーヴメント
◎05 『水曜どうでしょう』が巻き起こしたうねり
◎06 日本の朝を変えた『あまちゃん』
◎07 ムーヴメントの萌芽を生み出すキーパーソン
■第二章 戦略PRと音楽
◎01 エンターテインメントはニュースになりやすい
◎02 戦略PR概論(特別対談:本田哲也×高野修平)
◎03 音楽で戦略PRを実行する方法
■第三章 ソーシャルメディアと音楽
◎01 ソーシャルメディアを整理する
◎02 音楽とfacebookの関係について考える
◎03 ソーシャルメディアと音楽の融合
◎04 『トライブ』と『クワトログラフ』
◎05 音楽において重要な【共有】【共感】【共鳴】
……続きは「目次を見る」から!
激動の音楽市場に世の中を動かす
マーケティングの新しいルールが示された
村山直樹(株式会社A-Sketch副社長/所属アーティスト:ONE OK ROCK、flumpool、NICO Touches the Walls他)
近年、日本の音楽業界でもソーシャルメディアの重要性は認知され、マーケティングとしてどう活かすかといった状況になりつつあります。しかし世界では戦略PRとソーシャルメディアを組み合わせて、世の中を動かす、ムーヴメントを起こす音楽マーケティングが始まっています。
本書ではダフト・パンクを始め、ビヨンセ、ワン・ダイレクションやサカナクション、ONE OK ROCK、きゃりーぱみゅぱみゅといった国内外のアーティストのマーケティングを分析するだけでなく、SpotifyやEDM、新しい音楽の指標やアワードの構築など、音楽を取り巻く壮大なテーマで、これから新時代を迎える音楽マーケティングのフェーズに対して、新しい方法論を説いています。
音楽業界だけでなく、音楽を活用したいと考えるあらゆる業界のマーケティングにも活用できる誰も書けない音楽マーケティングの新しい未来が、そこにあります。
【CONTENTS】
■第一章 「世の中を動かすルール」の変化
◎01 新しい世の中の動かし方
◎02 ブリットポップを検証する
◎03 ムーヴメントの特性と条件
◎04 日本中へ進撃する『進撃の巨人』ムーヴメント
◎05 『水曜どうでしょう』が巻き起こしたうねり
◎06 日本の朝を変えた『あまちゃん』
◎07 ムーヴメントの萌芽を生み出すキーパーソン
■第二章 戦略PRと音楽
◎01 エンターテインメントはニュースになりやすい
◎02 戦略PR概論(特別対談:本田哲也×高野修平)
◎03 音楽で戦略PRを実行する方法
■第三章 ソーシャルメディアと音楽
◎01 ソーシャルメディアを整理する
◎02 音楽とfacebookの関係について考える
◎03 ソーシャルメディアと音楽の融合
◎04 『トライブ』と『クワトログラフ』
◎05 音楽において重要な【共有】【共感】【共鳴】
……続きは「目次を見る」から!
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社リットーミュージック
- 発売日2014/4/18
- ISBN-104845623803
- ISBN-13978-4845623808
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商品の説明
出版社からのコメント
大規模なムーヴメントとなっているダフト・パンクやビヨンセ、サカナクションなどの事例を取り上げているので、「マーケティングなんて俺達には関係ないよ! 」と思っているミュージシャン/クリエイターの方々もいるかもしれません。
でも実際は、ソーシャルメディアやYouTubeが発達したおかげで、どんな人でも同じ武器を持つようになったのが、今の時代なのです。そうした状況の中で、いかに次の一手を打ち、楽曲をリスナーに届けるのか。本書ではそういった根源的な考え方を、メジャーもインディーズも関係なく使えるものとして、提示しています。フェス大好きな音楽愛に満ちた若きマーケターからの音楽へのラブレター、ぜひ受け取ってください!
(編集担当より)
でも実際は、ソーシャルメディアやYouTubeが発達したおかげで、どんな人でも同じ武器を持つようになったのが、今の時代なのです。そうした状況の中で、いかに次の一手を打ち、楽曲をリスナーに届けるのか。本書ではそういった根源的な考え方を、メジャーもインディーズも関係なく使えるものとして、提示しています。フェス大好きな音楽愛に満ちた若きマーケターからの音楽へのラブレター、ぜひ受け取ってください!
(編集担当より)
著者について
<高野 修平(たかの しゅうへい) プロフィール>
1983年。東京都生まれ。 インターネット広告代理店セプテーニ入社。web制作会社を経て、現在はデジタルマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング支援会社トライバルメディアハウスにてコミュニケーションプランナー/サブマネージャーとして所属。 音楽業界ではレーベル、事務所、放送局、音響メーカーなどを支援。 音楽業界以外にも様々な業種業態のコミュニケーションプランニングを行っている。 音楽においては日本で初のソーシャルメディアと音楽ビジネスを掛けあわせた著書『音楽の明日を鳴らす-ソーシャルメディアが灯す音楽ビジネス新時代-』、『ソーシャル時代に音楽を"売る"7つの戦略-“音楽人"が切り拓く新世紀音楽ビジネス』を執筆。講演、寄稿など多数。 また、THE NOVEMBERSのマーケティング、コミュニケーションプランニングなども手がけている。
1983年。東京都生まれ。 インターネット広告代理店セプテーニ入社。web制作会社を経て、現在はデジタルマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング支援会社トライバルメディアハウスにてコミュニケーションプランナー/サブマネージャーとして所属。 音楽業界ではレーベル、事務所、放送局、音響メーカーなどを支援。 音楽業界以外にも様々な業種業態のコミュニケーションプランニングを行っている。 音楽においては日本で初のソーシャルメディアと音楽ビジネスを掛けあわせた著書『音楽の明日を鳴らす-ソーシャルメディアが灯す音楽ビジネス新時代-』、『ソーシャル時代に音楽を"売る"7つの戦略-“音楽人"が切り拓く新世紀音楽ビジネス』を執筆。講演、寄稿など多数。 また、THE NOVEMBERSのマーケティング、コミュニケーションプランニングなども手がけている。
登録情報
- 出版社 : リットーミュージック (2014/4/18)
- 発売日 : 2014/4/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 272ページ
- ISBN-10 : 4845623803
- ISBN-13 : 978-4845623808
- Amazon 売れ筋ランキング: - 987,824位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,941位音楽学・音楽教育学
- - 18,782位その他楽譜・スコア・音楽書
- - 19,160位音楽一般の本
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在の研究対象にぴったりの内容で、タイムリーに手に入りとても満足しております。
2018年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ムーブメントを起こす」という考え方、方法論が参考になりました。
2016年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的に不満なのは以下の3点。
事例が豊富なのは良いと思うけど、その事例の骨幹を抜き出して、実際に文章で語られているテーマに紐付けてこういう応用ができる、といった発展性がないので、単なる事例紹介に終わってしまっている。
「しかし〜である。とはいえ〜だ」、「しかし〜だ。ただし〜だが」という書き方が多いので、文章全体がまどろっこしい。結局、今語っているテーマの結論や、主張したいことはなんなんだよ?と、文章を読み返す無駄な労力が増えるので、内容が頭に入ってきにくい。
本のテーマの性質上仕方ないとはいえ、あまりにもカタカナ語を多用しすぎ。ひどい時は、ページの半分以上がカタカナだ。
各章の最後に簡潔なまとめを用意している点は評価できる。
事例が豊富なのは良いと思うけど、その事例の骨幹を抜き出して、実際に文章で語られているテーマに紐付けてこういう応用ができる、といった発展性がないので、単なる事例紹介に終わってしまっている。
「しかし〜である。とはいえ〜だ」、「しかし〜だ。ただし〜だが」という書き方が多いので、文章全体がまどろっこしい。結局、今語っているテーマの結論や、主張したいことはなんなんだよ?と、文章を読み返す無駄な労力が増えるので、内容が頭に入ってきにくい。
本のテーマの性質上仕方ないとはいえ、あまりにもカタカナ語を多用しすぎ。ひどい時は、ページの半分以上がカタカナだ。
各章の最後に簡潔なまとめを用意している点は評価できる。
2016年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バンドが中々世の中に広まらないという課題があったので、購入。
とても参考になりました。
特に企画職の会社員をやりながら音楽活動をしている人にお勧めですね。
仕事で使用しているマーケティングを音楽活動に応用できるようになります。
とても参考になりました。
特に企画職の会社員をやりながら音楽活動をしている人にお勧めですね。
仕事で使用しているマーケティングを音楽活動に応用できるようになります。
2014年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序章で戦略PRとソーシャルメディアを活用したマーケティングの基礎を丁寧に解説していること、さらに後半からは馴染みのあるアーティストの事例に落として紹介してくれているので、マーケティングの知識がなくても理解できる内容になっている。
アーティスト、レーベル、マネージメント、音楽ジャーナリスト…この時代に「音楽を広めたい」と思っている人は一度読んでおくべき内容だと思う。
Daft PunkやArcade Fireの事例を読むと、日本の音楽マーケティングは世界からかなり遅れを取っている印象を受ける。
本書に書かれた戦略を実践することは簡単なことではないが、挑戦していかなくてはならない。
日本を音楽が溢れる国にしていくために。
アーティスト、レーベル、マネージメント、音楽ジャーナリスト…この時代に「音楽を広めたい」と思っている人は一度読んでおくべき内容だと思う。
Daft PunkやArcade Fireの事例を読むと、日本の音楽マーケティングは世界からかなり遅れを取っている印象を受ける。
本書に書かれた戦略を実践することは簡単なことではないが、挑戦していかなくてはならない。
日本を音楽が溢れる国にしていくために。
2019年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと内容が薄く、
表面をなぞっただけ。
もう少し掘り下げて欲しかった。
表面をなぞっただけ。
もう少し掘り下げて欲しかった。
2015年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
音楽に生きる力をもらってきて、今ももらい続けているからこそ書けた情熱のこもった文章。
そのため非常にわかりやすく、事例も多数でそちらも大変興味深く、2015年のいまでも古くなく読める内容。
頭の中のアイデアをプレゼンテーションするにあたり絶好の参考書でした。
執筆に感謝します。
そのため非常にわかりやすく、事例も多数でそちらも大変興味深く、2015年のいまでも古くなく読める内容。
頭の中のアイデアをプレゼンテーションするにあたり絶好の参考書でした。
執筆に感謝します。