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亡国の集団的自衛権 (集英社新書) 新書 – 2015/2/17
柳澤 協二
(著)
元防衛官僚が、安保政策を徹底批判!
「一発も弾を撃たず、一人も殺さない。これこそが戦後70年かけて築いてきた日本ブランドなのだ」
安倍政権は、集団的自衛権の行使容認をめざして、着々と足場を固めている。戦後七〇年間続いてきた「憲法九条」体制も、大きく揺らいでいる。著者は、イラク戦争時に、小泉、安倍(第一次)、福田、麻生の四代の総理大臣の下、自衛隊海外派遣のための法整備と現場指揮を主導した、元防衛官僚である。「立憲主義」への挑戦ともいうべき現政権の安全保障政策を、豊富な事例を挙げながら徹底批判。わが国でもっとも戦争を知る人物だからこその、国際紛争の現実に即した説得力のある議論を展開!
青春と読書「本を読む」安全保障の新たなるパラダイムを提示する一冊 伊勢崎賢治
[著者情報]
柳澤協二(やなぎさわ きょうじ)
一九四六年、東京都生まれ。七〇年、東京大学法学部卒業後、防衛庁(当時)に入庁。防衛審議官、運用局長、人事教育局長、防衛庁長官官房長などを歴任し、二〇〇二年、防衛研究所所長。〇四年から〇九年にかけて、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)。著書に『検証 官邸のイラク戦争』『亡国の安保政策』など。
「一発も弾を撃たず、一人も殺さない。これこそが戦後70年かけて築いてきた日本ブランドなのだ」
安倍政権は、集団的自衛権の行使容認をめざして、着々と足場を固めている。戦後七〇年間続いてきた「憲法九条」体制も、大きく揺らいでいる。著者は、イラク戦争時に、小泉、安倍(第一次)、福田、麻生の四代の総理大臣の下、自衛隊海外派遣のための法整備と現場指揮を主導した、元防衛官僚である。「立憲主義」への挑戦ともいうべき現政権の安全保障政策を、豊富な事例を挙げながら徹底批判。わが国でもっとも戦争を知る人物だからこその、国際紛争の現実に即した説得力のある議論を展開!
青春と読書「本を読む」安全保障の新たなるパラダイムを提示する一冊 伊勢崎賢治
[著者情報]
柳澤協二(やなぎさわ きょうじ)
一九四六年、東京都生まれ。七〇年、東京大学法学部卒業後、防衛庁(当時)に入庁。防衛審議官、運用局長、人事教育局長、防衛庁長官官房長などを歴任し、二〇〇二年、防衛研究所所長。〇四年から〇九年にかけて、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)。著書に『検証 官邸のイラク戦争』『亡国の安保政策』など。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2015/2/17
- 寸法10.7 x 1 x 17.3 cm
- ISBN-104087207749
- ISBN-13978-4087207743
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2015/2/17)
- 発売日 : 2015/2/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 192ページ
- ISBN-10 : 4087207749
- ISBN-13 : 978-4087207743
- 寸法 : 10.7 x 1 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 454,363位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月18日に日本でレビュー済み
去る6月4日、衆議院憲法審査会において、参考人として召致された長谷部恭男・早稲田大学法学学術院教授(自民・公明・次世代推薦)、小林節・慶應義塾大学名誉教授(民主推薦)及び笹田栄司・早稲田大学政治経済学術院教授(維新推薦)の3人の憲法学者がそろって、この度の安保(=戦争)法制に係る集団的自衛権行使に関して明快に「憲法違反」と断じた。私は、憲法学者でも外交評論家でも安全保障の専門家でもない一介の市井の民でしかないのだけれど、現行憲法上、あまりにも当たり前といえば当たり前の見解であり、むしろ遅きに失したという感懐を持つ。そして、本来であれば55年前の「安保闘争」のような一大国民運動が起こっていなければならないはずなのだ。
この戦争法制(平和安全法制整備法・国際平和支援法) における集団的自衛権行使の認容(=解釈改憲)については、昨年(2014年)7月1日に閣議決定されたわけだが、それに先立つ5月15日、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」報告後のパネル(=ポンチ絵!?)を使った「総理記者会見」は今も記憶に生々しく残っている方が多いのではなかろうか。当著は、そうした流れの中で、本年(2015年)2月に刊行されたもので、今、国民の多くが疑念を感じ始めている戦争法案まではカバーしていない。しかし、集団的自衛権の行使容認といった事態に対し、日本の安全保障問題の第一人者が安倍晋三らの進める“戦争政策”を真っ向から批判している本書は、今もって有益だ。
著者である柳澤協二さんは、旧防衛庁の運用局長や官房長などを歴任し、2004年から9年まで内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めた、まさに日本の安全保障政策のエキスパートといえる。そういった意味で、柳澤さんが関わった「テロ特措法」による自衛隊のインド洋上無料ガソリンスタンド作戦や、「イラク特措法」による自衛隊イラク派遣などについて、私は今日に至るまで疑義を持ってはいる。今、ここで論じるつもりはないけれど、これらの件に関しては是非とも伊勢崎賢治・東京外国語大学教授の『 自衛隊の国際貢献は憲法九条で 』(かもがわ出版,2008年)をお読み願いたいと思う。それはともかく、「自衛隊」という“非戦ブランド”を硝煙で汚す必要は全くない。
柳澤さんもイラク派遣の関係で書いている。「イラクで現地の人に1発も弾を撃たず、1人も殺さなかった自衛隊という国際ブランド」こそ「日本が戦後70年かけて築いてきた日本ブランド」である、と(pp.176-177)。この「日本が戦後70年かけて築いてきた日本ブランド」が血に塗られようとしているのである。最後に、結論的に述べれば「集団的自衛権は、日本の防衛にとってはむしろ有害無益なもの」(p.32)なのだ。たとえば、上述のポンチ絵にあった前提条件が一切捨象されている「赤ちゃんを抱えた母親(日本人)」が米艦(!)で脱出する(邦人輸送)、といった構図は、為にするマンガでしかないけれども、「日本人を守る」ということであるならば、当然、個別的自衛権で対応可能なのである。
Amazonで購入
去る6月4日、衆議院憲法審査会において、参考人として召致された長谷部恭男・早稲田大学法学学術院教授(自民・公明・次世代推薦)、小林節・慶應義塾大学名誉教授(民主推薦)及び笹田栄司・早稲田大学政治経済学術院教授(維新推薦)の3人の憲法学者がそろって、この度の安保(=戦争)法制に係る集団的自衛権行使に関して明快に「憲法違反」と断じた。私は、憲法学者でも外交評論家でも安全保障の専門家でもない一介の市井の民でしかないのだけれど、現行憲法上、あまりにも当たり前といえば当たり前の見解であり、むしろ遅きに失したという感懐を持つ。そして、本来であれば55年前の「安保闘争」のような一大国民運動が起こっていなければならないはずなのだ。
この戦争法制(平和安全法制整備法・国際平和支援法) における集団的自衛権行使の認容(=解釈改憲)については、昨年(2014年)7月1日に閣議決定されたわけだが、それに先立つ5月15日、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」報告後のパネル(=ポンチ絵!?)を使った「総理記者会見」は今も記憶に生々しく残っている方が多いのではなかろうか。当著は、そうした流れの中で、本年(2015年)2月に刊行されたもので、今、国民の多くが疑念を感じ始めている戦争法案まではカバーしていない。しかし、集団的自衛権の行使容認といった事態に対し、日本の安全保障問題の第一人者が安倍晋三らの進める“戦争政策”を真っ向から批判している本書は、今もって有益だ。
著者である柳澤協二さんは、旧防衛庁の運用局長や官房長などを歴任し、2004年から9年まで内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めた、まさに日本の安全保障政策のエキスパートといえる。そういった意味で、柳澤さんが関わった「テロ特措法」による自衛隊のインド洋上無料ガソリンスタンド作戦や、「イラク特措法」による自衛隊イラク派遣などについて、私は今日に至るまで疑義を持ってはいる。今、ここで論じるつもりはないけれど、これらの件に関しては是非とも伊勢崎賢治・東京外国語大学教授の『 自衛隊の国際貢献は憲法九条で 』(かもがわ出版,2008年)をお読み願いたいと思う。それはともかく、「自衛隊」という“非戦ブランド”を硝煙で汚す必要は全くない。
柳澤さんもイラク派遣の関係で書いている。「イラクで現地の人に1発も弾を撃たず、1人も殺さなかった自衛隊という国際ブランド」こそ「日本が戦後70年かけて築いてきた日本ブランド」である、と(pp.176-177)。この「日本が戦後70年かけて築いてきた日本ブランド」が血に塗られようとしているのである。最後に、結論的に述べれば「集団的自衛権は、日本の防衛にとってはむしろ有害無益なもの」(p.32)なのだ。たとえば、上述のポンチ絵にあった前提条件が一切捨象されている「赤ちゃんを抱えた母親(日本人)」が米艦(!)で脱出する(邦人輸送)、といった構図は、為にするマンガでしかないけれども、「日本人を守る」ということであるならば、当然、個別的自衛権で対応可能なのである。
2022年7月23日に日本でレビュー済み
市民団体で著者をお呼びしたのを機会に読んだ。著者自身はもとの防衛庁官僚でもあり「安保容認」ではあるが、「安保」が根拠とする集団的自衛権が多くの場合に逆効果を生むことを詳細に述べておられる。そして、その中で私に最も訴えたのは、集団的自衛権=軍事同盟は多くの場合弱い国いじめに使われてきた、との説明である。実際、アメリカがそれを活用したのはベトナムやニカラグアの侵略に対してであり、まったく同様にソ連はチェコやハンガリーへの侵攻の際に「活用」した。このことである。
が、ここまで行くと私として言いたいのは、「戦争したい国」にとっては軍事同盟はありがたいものではあっても、「戦争したくない国」にとっては大きな迷惑だということである。「戦争したい国」は軍事同盟で味方を増やして利益を受ける。が、「戦争したくない国」は「戦争したい国」の戦争に巻き込まれてしまう。日本がもし、というより日本人がもし「戦争したくない国」なのなら、「戦争大好き」のアメリカとの同盟は非常なる不利益にしかならない。そんなことを考えた一冊であった。
が、ここまで行くと私として言いたいのは、「戦争したい国」にとっては軍事同盟はありがたいものではあっても、「戦争したくない国」にとっては大きな迷惑だということである。「戦争したい国」は軍事同盟で味方を増やして利益を受ける。が、「戦争したくない国」は「戦争したい国」の戦争に巻き込まれてしまう。日本がもし、というより日本人がもし「戦争したくない国」なのなら、「戦争大好き」のアメリカとの同盟は非常なる不利益にしかならない。そんなことを考えた一冊であった。
2015年9月18日に日本でレビュー済み
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中国の脅威に対して集団自衛権の容認が必要という論議が幅をきかせているが、中国の脅威に対する対応や抑止力と集団自衛権が全く関係ないことを事実に即して説明してくれている。
反面、集団自衛権を容認すればイスラム国などののイスラム過激派は当然、イスラムの国々から直接の敵と指定と認識されるのは自明であり、今後、従来もけして少なくはなかったテロによる犠牲者が増加するのは確実です。
仮想敵国の脅威を声高に宣伝することで、戦争への道筋が作られていく歴史は繰り返されている。日本人もまた、その教訓を学ばないのだろうか…。
反面、集団自衛権を容認すればイスラム国などののイスラム過激派は当然、イスラムの国々から直接の敵と指定と認識されるのは自明であり、今後、従来もけして少なくはなかったテロによる犠牲者が増加するのは確実です。
仮想敵国の脅威を声高に宣伝することで、戦争への道筋が作られていく歴史は繰り返されている。日本人もまた、その教訓を学ばないのだろうか…。
2015年4月22日に日本でレビュー済み
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小生は左翼は嫌いですが、左右の思想に関係なく安倍さん何か変だ、と感じている保守の人も多いと思う。
そういう人は是非、読んで頂きたい。
保守として同意できない部分もあるが、安倍晋三と云う保守を偽装した極めて軽薄な人物像には迫れると思う。
そういう人は是非、読んで頂きたい。
保守として同意できない部分もあるが、安倍晋三と云う保守を偽装した極めて軽薄な人物像には迫れると思う。
2015年9月28日に日本でレビュー済み
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書籍であり、望んで購入した物なので、期待に違いませんでした。
2016年3月29日に日本でレビュー済み
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大変優れた本で、高校生にも読ませたい。ぜひもっと広告してください
2015年3月8日に日本でレビュー済み
この書籍は、他の類似書籍 (例えば、集団的自衛権と安全保障(岩波新書)/豊下楢彦・古関彰一(共著)) に比較して、ポイントを判り易い表現で記述してあるので、短時間で読破できます。 だが、逆に言えば、内容の密度が薄くて読み易いのは良いが、直ぐに読み終わってしまって、出費756円(書籍の税込価格)を損したような気になる点は、少しばかり減点ですね。
最近、上述した類似書も含めて、「(少し広い意味で)集団的自衛権に関連する書籍 (新書とは限らないですが)」 を 数冊くらい読みました。
結局の所、判ったのは、
*TVで、安倍晋三の話を聞いても、論理的でなく・知性を感じないと思っていたが、やはり、3-5流大学(成蹊大学)の卒業生であった。
*そして、彼は、物事を論理的に考える能力に欠けているらしく、単に 「自分の考えが正しい」 と信じる 「一種の宗教」 に洗脳されているように見えます。
*まあ、政治家と云う輩は、どの政党の人を取っても、(例外を除いて)殆どは 「このような特性を持つ人間」 ばかりに思えるのです。
*ところで、叩き台の原稿を作る外務省の役人の能力も(かなり)低下しているのか(?)、或いは、「上目の蛙」のような役人ばかりとなったのか(?)。
*安保法制懇の報告書の内容の(全くの)検討不備は目に余ると言われていて、やはり 「安保法制懇は、単に、お友達懇談会」 らしい。
*いずれにしても、安倍晋三のような首相は、現時点では不要な事が、良く判ります。
最近、上述した類似書も含めて、「(少し広い意味で)集団的自衛権に関連する書籍 (新書とは限らないですが)」 を 数冊くらい読みました。
結局の所、判ったのは、
*TVで、安倍晋三の話を聞いても、論理的でなく・知性を感じないと思っていたが、やはり、3-5流大学(成蹊大学)の卒業生であった。
*そして、彼は、物事を論理的に考える能力に欠けているらしく、単に 「自分の考えが正しい」 と信じる 「一種の宗教」 に洗脳されているように見えます。
*まあ、政治家と云う輩は、どの政党の人を取っても、(例外を除いて)殆どは 「このような特性を持つ人間」 ばかりに思えるのです。
*ところで、叩き台の原稿を作る外務省の役人の能力も(かなり)低下しているのか(?)、或いは、「上目の蛙」のような役人ばかりとなったのか(?)。
*安保法制懇の報告書の内容の(全くの)検討不備は目に余ると言われていて、やはり 「安保法制懇は、単に、お友達懇談会」 らしい。
*いずれにしても、安倍晋三のような首相は、現時点では不要な事が、良く判ります。
2015年5月27日に日本でレビュー済み
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こういう上官がいっぱい必要だ しかし、分かりやすく読みやすい。