数学の問題を解くときに私たちの思いこみや直観がどんなに邪魔をするかを
具体的な例で教えてくれます。全部で20のトピックスから構成されています。
それぞれのトピックスは読みやすいコラム形式で記述されていて、数学エッセイ、
数学こぼれ話、ちょっと知っていると嬉しい話といったような内容です。
ほんとうは数学的にかなり深い内容を含んでいるのですが、それはそれとして
まずは読んだり知ったりして楽しむということに主眼が置かれています。
o 直観を裏切るデータ(5トピックス)
o 直観を裏切る確率 (5トピックス)
o 直観を裏切る図形 (5トピックス)
o 直観を裏切る論理 (5トピックス)
という具合に4個のカテゴリーに分類されていますが、これは体裁を整えるための
数合わせで、実際は
12トピックス→ 確率統計に関するもの
7トピックス→ 集合論、位相、測度に関するもの
1トピックス→ グラフ理論に関するもの
と捉えたほうがわかりやすい。より具体的な言葉を並べれば、
シンプソン・パラドックス、ベイジアン・フィルター、ジップの法則、ベンフォードの法則、
バースデー・パラドックス、アークサイン法則、乱数発生法、モンテカルロ法、
ルーローの三角形、ルパート公の問題、掛谷問題、トリチェリーのトランペット、
ヒルベルト曲線、パロンドのパラドックス、モンティホールの穴、連続体仮説・・・などを
扱っています。これらの言葉を聞いて知らない言葉が2、3個でもあれば、一読の価値ありと
思います。
私が面白かったのは、ベンフォードの法則。これを使って粉飾決算を見分けることが
できるという。素数の一桁目に出てくる数字の頻度が(拡張された)ベンフォードの法則に
従うことも初めて知りました。
またバースデー・パラドックスを用いれば、DNA鑑定や生体認証で間違って本人と
判別される確率が結構高いことがわかって驚きです。パロンドのパラドックスも
ポートフォリオ・マネージメントに利用できるのではと感じました。
Kindle 価格: | ¥990 (税込) |
獲得ポイント: | 10ポイント (1%) |
を購読しました。 続刊の配信が可能になってから24時間以内に予約注文します。最新刊がリリースされると、予約注文期間中に利用可能な最低価格がデフォルトで設定している支払い方法に請求されます。
「メンバーシップおよび購読」で、支払い方法や端末の更新、続刊のスキップやキャンセルができます。
エラーが発生しました。 エラーのため、お客様の定期購読を処理できませんでした。更新してもう一度やり直してください。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
直感を裏切る数学 「思い込み」にだまされない数学的思考法 (ブルーバックス) Kindle版
レジが2つになれば行列は半分になる、は本当? マンホールに落ちないふたは円形だけか? 平均寿命より長生きできる人は全体の半分だけ? その直感、間違っています! センスやひらめき、直感を過信せず、地道な思考の積み重ねを大切にするのが数学。時として専門家でさえ間違いを犯してしまう「思い込みの罠」を紹介しながら、論理的に考え、正しく本質を見抜くための数学的思考法をひもときます。(ブルーバックス・2014年11月刊)
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2014/11/20
- ファイルサイズ52523 KB
この本はファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合があります。Kindle端末では、この本を3G接続でダウンロードすることができませんので、Wi-Fiネットワークをご利用ください。
この本を読んだ購入者はこれも読んでいます
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- ASIN : B00RXCOQDK
- 出版社 : 講談社 (2014/11/20)
- 発売日 : 2014/11/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 52523 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 270ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 125,025位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 590位数学 (Kindleストア)
- - 808位ブルーバックス
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1967年生まれ。東北学院大学教授。京都大学大学院理学研究科(数学専攻)博士後期課程中退。博士(理学)。専門分野は解析学(量子力学の基礎方程式であるシュレーディンガー方程式)および暗号理論(ICカード、ICタグなどの暗号解読、ハッキング防衛技術の開発)。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年12月2日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
41人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2023年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日記方式にしている意味はわからないが、直感とズレがある事例を具体的に解説していて面白く読める。
数学的な説明もそこまで詳しくなく軽く書いてるので雰囲気で楽しめる。
しかし途中コーシー分布でダーツに平均がないという説明がとてもわかりにくい。これは中心から当たった場所へ直線を伸ばし垂直線と接した高さをxとする。ということはタンジェントと同じで完全に直線の真上にきたら無限大になってしまう。でもそこを書かずに平均がないって言うからちょっと説明不足だろう。
というかこれはダーツとは関係ない仮想のゲーム?の話なので、まるでダーツには平均がないというような書き方をするのは良くない。
数学的な説明もそこまで詳しくなく軽く書いてるので雰囲気で楽しめる。
しかし途中コーシー分布でダーツに平均がないという説明がとてもわかりにくい。これは中心から当たった場所へ直線を伸ばし垂直線と接した高さをxとする。ということはタンジェントと同じで完全に直線の真上にきたら無限大になってしまう。でもそこを書かずに平均がないって言うからちょっと説明不足だろう。
というかこれはダーツとは関係ない仮想のゲーム?の話なので、まるでダーツには平均がないというような書き方をするのは良くない。
2020年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
身近な話題から、かなり高度な内容まで、書かれていて、密度が濃いです。
ただ、解説は別途知識がないと十分に理解出来ないかもしれません。
数学苦手な人には読み進められないかもしれない。
また数学は得意な方だけど、確率・統計分野に疎い人には、新鮮に感じられるだろう。
確率の不思議が堪能できる内容です。
ただ、解説は別途知識がないと十分に理解出来ないかもしれません。
数学苦手な人には読み進められないかもしれない。
また数学は得意な方だけど、確率・統計分野に疎い人には、新鮮に感じられるだろう。
確率の不思議が堪能できる内容です。
2015年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の構成ですが, 最初, 直感や思い込みを利用して 読者をうまく説得します。 その後 期待通り その「錯覚」を暴いていきます。 そのあたりがとても読みやすい。
特に, モンティ・ホール問題への つなげ方(読者への案内の仕方)が絶妙で親切, 説明も明解だと思いました。この問題, 友人を相手に実演するとよくわかりますよ! 「なるほど〜」と思います。
久しぶりに購入したブルーバックッスですが, ワクワクする知的体験が 望外にできて 著者に感謝感謝です。
これからもこのような著作を書き続けてください。
特に, モンティ・ホール問題への つなげ方(読者への案内の仕方)が絶妙で親切, 説明も明解だと思いました。この問題, 友人を相手に実演するとよくわかりますよ! 「なるほど〜」と思います。
久しぶりに購入したブルーバックッスですが, ワクワクする知的体験が 望外にできて 著者に感謝感謝です。
これからもこのような著作を書き続けてください。
2019年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
記載してあることの中には認知心理学関係の書籍から学んだ事も含まれていて、知っていることもありましたが、全体的には目からウロコ状態です。この本を読めば、数学的思考能力を伸ばすことの重要性に気づくと思います。
2016年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めの方だけ理解できたけど、撃沈です。数学をかじってないと全く理解できないのではないのかな?見たこともない式がいっぱいでてくるし。、レジのどの列に並んだ方が早いとかが素人向けな数学で書かれていると勘違いしてました。
数学の知識がちゃんとあれば面白かったんだろーな
数学の知識がちゃんとあれば面白かったんだろーな
2015年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良い意味で裏切られましたが、楽しめました。
若干難しい内容もありますが、こういうのを読むのも楽しいですね。
若干難しい内容もありますが、こういうのを読むのも楽しいですね。
2017年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「常識で考えれば、そんなこと分かるでしょ?」とは、よく聞く言葉ですが、その「常識」だと
思っていることのために、かえって間違ってしまうことがあるのが分かります。
「統計で嘘をつく方法」とともに、子どもに読んでほしいブルーバックスの一冊です。
思っていることのために、かえって間違ってしまうことがあるのが分かります。
「統計で嘘をつく方法」とともに、子どもに読んでほしいブルーバックスの一冊です。