計算複雑性理論について勉強する必要があったのですが、教科書は細かすぎてついていけなかったので入門用として購入しました。
他の方のレビューにもある通りかなりのページ数を準備に当てています。専門家にとっては当たり前の概念も丁寧に解説されているので初心者にとってはとても助かりました。これらはP=NP問題の主張をこの分野の初心者が理解するために必要なもので、これらが冗長であると感じる人はそもそもこの本を読む必要はないか、飛ばして自分が読みたいところを読めばいいだけではないでしょうか。
また記述の正確性に関しては初心者なのできちんと評価できませんが、少なくとも『よくある間違い』と『誤解』に対し、『なぜ、どの点においてそれが間違いであるか』と『誤解を与えやすい理由』についての解説が本書にはそれぞれ見られるということから正確であると考えていいと思います。もちろんわかりにくいが正しい解説か、わかりやすいが間違っている解説かどちらがいいと思うかは人それぞれだとは思いますが。
繰り返しますが本書は専門書ではなく入門書のための入門書です。『最新の研究結果に対する記述がない』とか『院生なら〜〜を読むべき』といった批評はおかしいでしょう。「サンマが売ってないのでこの八百屋は⭐︎一つです」みたいなトンチンカンで自分勝手なレビューはいい加減無くなって欲しいなあ。
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「P≠NP」問題 現代数学の超難問 (ブルーバックス) Kindle版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
20世紀、急速に進化・発展したコンピュータの世界。コンピュータに計算させるためのプログラム、その基になるアルゴリズムの理論が誕生した。アルゴリズム、そして計算量の理論から生まれた「多項式時間(P)で解ける」とは。そして、「非決定性多項式時間(NP)で解ける」とはどういうことか。ミレニアム問題の1つ、現在でも未解決の数学の難問を、コンピュータの歴史からさかのぼって説明します。(ブルーバックス・2015年9月刊)
20世紀、急速に進化・発展したコンピュータの世界。コンピュータに計算させるためのプログラム、その基になるアルゴリズムの理論が誕生した。アルゴリズム、そして計算量の理論から生まれた「多項式時間(P)で解ける」とは。そして、「非決定性多項式時間(NP)で解ける」とはどういうことか。ミレニアム問題の1つ、現在でも未解決の数学の難問を、コンピュータの歴史からさかのぼって説明します。(ブルーバックス・2015年9月刊)
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/9/20
- ファイルサイズ127110 KB
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登録情報
- ASIN : B015J527QA
- 出版社 : 講談社 (2015/9/20)
- 発売日 : 2015/9/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 127110 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
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- 付箋メモ : 有効になっていません
- Amazon 売れ筋ランキング: - 134,247位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 613位数学 (Kindleストア)
- - 724位ブルーバックス
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月4日に日本でレビュー済み
高岡詠子さんの『チューリングの計算理論入門』を読んでいたら、最後の方にP対NPの話が出てきたので、少し前にたまたま買っていた本書を読んでみました.縦書き・右開きの本書、数学の解説書としては読みにくいのでは?と思っていたら、さすがは数学本の大御所、野﨑昭弘先生、親しみやすく余裕を感じさせる筆致で(昔の森毅先生みたいな雰囲気もする)、必要最小限のトピックを端的に説明して最短距離で核心のP≠NP問題まで到達し、本来は難しいこの話を「三つのインチキ」を用いてシンプルに説明されてます.もっともその後の「クックの論理式L」のコラムは、私程度の素人ではちょっとついていけませんでした.私は特に根拠なくP≠NPと思っている者ですが(本書で知りましたが野﨑先生も同意見)、「NPの中にあるが、Pの中にない問題は、実は一つも見つかっていない」というのは、私は本書で初めて知りました.面白いですね.未来の数学でどんな人がどのように決着をつけるのだろう?と想像するとワクワクします.
2015年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブルーバックスが想定する読者には、中学生や高校生、文系の大学生、数学や物理を得意としない一般人も含まれていると私は思います。 そのような入門書に対して、最新の知見を求めたり、導入部分が無駄な解説だと非難するのは、著者にとってあまりに酷なのではないでしょうか。 恥ずかしながら、私のような門外漢には、本書の解説でも難しく感じられます。
専門家の方からみると、完成度が低いのはきっと事実なのでしょう。でも、P≠NP問題を真面目に勉強しようとする学生は、おそらくブルーバックスを手にとろうとはしないでしょう。
入門書だからいい加減な解説でよい、と言いたいのではありません。詳しく解説するには、P≠NP問題自体が難しすぎるのではないか、奥が深すぎるのではないかと、素人の私は想像するのです。もっと深く知りたい人のためには、より詳しい専門書も紹介しているのですから、入門書としての役割は充分に果たしていると私は思います。
専門家の方からみると、完成度が低いのはきっと事実なのでしょう。でも、P≠NP問題を真面目に勉強しようとする学生は、おそらくブルーバックスを手にとろうとはしないでしょう。
入門書だからいい加減な解説でよい、と言いたいのではありません。詳しく解説するには、P≠NP問題自体が難しすぎるのではないか、奥が深すぎるのではないかと、素人の私は想像するのです。もっと深く知りたい人のためには、より詳しい専門書も紹介しているのですから、入門書としての役割は充分に果たしていると私は思います。
2015年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは野崎氏本人が認める所であるが、本書はP対NP問題を含む計算複雑性理論の分野で研究をしたことがない、そして引退して20年以上ものブランクになる(ある意味)ビギナーによって書かれた解説書である。
そういった背景もあってか、本書の 3/5 はP対NP問題とは無関係の内容となっている。 また、各章にコラムが多々散りばめられているが、0-3章までに見られるそれらは単に尺稼ぎと解釈されても仕方のないもののように思われる (e.g., ネーピアの棒、パスカルの加算器、電磁石によるスイッチング素子、二進法・十六進法について、指数記法と指数法則、etc.)。
昨今の研究成果は勿論、NP-hard、co-NP、co-NPC、PH など初歩的な問題クラスすら触れられていないのはどういったことだろうか? もし上辺だけではなく、きちんと P-NP問題 を学びたいのであれば、本書ではなく、初心者にも非常に分かりやすい Michael Sipser の「計算理論の基礎」、英語が読めるのであれば John Hopcroft の「Introduction To Automata Theory Languages, and Computation」、院生であれば Dexter Kozen の「Theory of Computation」を一読することをお勧めする。
そういった背景もあってか、本書の 3/5 はP対NP問題とは無関係の内容となっている。 また、各章にコラムが多々散りばめられているが、0-3章までに見られるそれらは単に尺稼ぎと解釈されても仕方のないもののように思われる (e.g., ネーピアの棒、パスカルの加算器、電磁石によるスイッチング素子、二進法・十六進法について、指数記法と指数法則、etc.)。
昨今の研究成果は勿論、NP-hard、co-NP、co-NPC、PH など初歩的な問題クラスすら触れられていないのはどういったことだろうか? もし上辺だけではなく、きちんと P-NP問題 を学びたいのであれば、本書ではなく、初心者にも非常に分かりやすい Michael Sipser の「計算理論の基礎」、英語が読めるのであれば John Hopcroft の「Introduction To Automata Theory Languages, and Computation」、院生であれば Dexter Kozen の「Theory of Computation」を一読することをお勧めする。
2015年10月14日に日本でレビュー済み
この本を読もうと思ったきっかけは、クレイ数学研究所が2000
年に発表したミレニアム問題にこの P = NP?問題が出題されており
まして、どういった問題なのかを理解するためだけに(解こうなど
とは一切考えずに!)教養として読もうと考えた次第です。
感想を書かせていただきますと、第3章「アルゴリズムの理論」から
個人的にはわくわくしてきたような気がします。
「P=NP?問題をとりあえず理解でき、目的達成!」ということで
星4つです。
以上、一般人が読んだ本書の感想でございました。
全ミレニアム問題について、こういった本がでればいいなあとも
思います。
年に発表したミレニアム問題にこの P = NP?問題が出題されており
まして、どういった問題なのかを理解するためだけに(解こうなど
とは一切考えずに!)教養として読もうと考えた次第です。
感想を書かせていただきますと、第3章「アルゴリズムの理論」から
個人的にはわくわくしてきたような気がします。
「P=NP?問題をとりあえず理解でき、目的達成!」ということで
星4つです。
以上、一般人が読んだ本書の感想でございました。
全ミレニアム問題について、こういった本がでればいいなあとも
思います。
2015年11月3日に日本でレビュー済み
書店で買う前に,ここのレビューを読んでおけばよかったと激しく後悔(T_T)
この問題には興味があったので買ってみたが,
まえがきから「昨年,『一般向けの,実にひどい解説本』が出たので,急に元気が出てきて書き始め…」などと書いてあり,
不安に襲われる。(こういった他の著者をけなすような記述がある本に,ろくなものがあった試しがない)。
さて読み進めてみると,やはり不安は的中。
他の方のレビューにも書かれている通りだが,とにかく,いつになっても本題の「P≠NP」問題の話が出てこない。
コンピューターの話やら何やら,余計な情報が書き連ねられた挙句,
肝心の本題は残り4分の1くらいのところにこちゃこちゃっと書かれただけで終了。
しかも,そこに至るまでに,かなりの頻度で「コラム」やら「参考」やら,余計な情報が挟まれている。
本文とコラム等の量は,半々ぐらいと言ってもいいほどである。
とにかく,非常に読みづらい。その上,内容はきわめて薄い。
この本こそ,『実にひどい解説本』と言わざるを得ない。
P≠NP問題については,同じブルーバックスの名著「新装版 数学・まだこんなことがわからない」に
簡潔明瞭に書かれているので,こちらを読まれることをお勧めする。
ブルーバックス新書はしばしば購入しているが,いずれも理路整然として読みやすいものばかりであった。
それが今回このような本に出会ってしまい,はたして講談社はよくこのままで出版しようと思ったものである。
講談社には大変失望させられた。
この問題には興味があったので買ってみたが,
まえがきから「昨年,『一般向けの,実にひどい解説本』が出たので,急に元気が出てきて書き始め…」などと書いてあり,
不安に襲われる。(こういった他の著者をけなすような記述がある本に,ろくなものがあった試しがない)。
さて読み進めてみると,やはり不安は的中。
他の方のレビューにも書かれている通りだが,とにかく,いつになっても本題の「P≠NP」問題の話が出てこない。
コンピューターの話やら何やら,余計な情報が書き連ねられた挙句,
肝心の本題は残り4分の1くらいのところにこちゃこちゃっと書かれただけで終了。
しかも,そこに至るまでに,かなりの頻度で「コラム」やら「参考」やら,余計な情報が挟まれている。
本文とコラム等の量は,半々ぐらいと言ってもいいほどである。
とにかく,非常に読みづらい。その上,内容はきわめて薄い。
この本こそ,『実にひどい解説本』と言わざるを得ない。
P≠NP問題については,同じブルーバックスの名著「新装版 数学・まだこんなことがわからない」に
簡潔明瞭に書かれているので,こちらを読まれることをお勧めする。
ブルーバックス新書はしばしば購入しているが,いずれも理路整然として読みやすいものばかりであった。
それが今回このような本に出会ってしまい,はたして講談社はよくこのままで出版しようと思ったものである。
講談社には大変失望させられた。