「素粒子」に続いて読みました。
好みもあると思うけど私は「プラットフォーム」の方がやや好きです。
以下ネタバレあり。
物語は時系列的に大きく3つ。
南国タイの観光での、ダラダラした享楽的な日々。そこで、主人公は大切な女性と出会い人生の伴侶となる。
この出会い方はとても好き。
いきなりエロで始まったふたりが、第2章から日常に戻る。ふたりは馬が合いエロばかりの日々だが、ビジネスの新規プロジェクトもスタートする。とても上手く行きそうで、ふたりは公私ともにいい状態で、タイでリタイヤしようと決意。
そしてラストの第3章。こんな風になるかもと、ある程度は予想して読んでいたけど、それでもこの終わり方は、印象深い。
(自分が死んだら)「みんな僕を忘れるだろう。すぐに僕を忘れるだろう」という主人公の言葉で終わる小説。リアルさ、正直さ、を感じます。寂しい気もするけど、いや、それでいいんじゃないかな、とも思う。もしかしたらちょっと原始仏教的なのかもしれない。
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プラットフォーム (河出文庫 ウ 6-1) 文庫 – 2015/10/6
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圧倒的な虚無を抱えた「僕」は父の死をきっかけに参加したツアー旅行でヴァレリーに出会う。高度資本主義下の愛と絶望を描く名作。
- 本の長さ414ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2015/10/6
- 寸法10.6 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-104309464149
- ISBN-13978-4309464145
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商品の説明
著者について
1958年フランス生まれ。ヨーロッパを代表する作家。98年『素粒子』がベストセラー。2010年『地図と領土』でゴンクール賞受賞。15年には『服従』が世界中で大きな話題を呼んだ。『ある島の可能性』など。
1967年広島生まれ。翻訳家。訳書に、F・ベグベデ『99フラン』、M・ウエルベック『ある島の可能性』『プラットフォーム』、B・サンサル『2084 世界の終わり』、バルザック『ゴリオ爺さん』など。
1967年広島生まれ。翻訳家。訳書に、F・ベグベデ『99フラン』、M・ウエルベック『ある島の可能性』『プラットフォーム』、B・サンサル『2084 世界の終わり』、バルザック『ゴリオ爺さん』など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2015/10/6)
- 発売日 : 2015/10/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 414ページ
- ISBN-10 : 4309464149
- ISBN-13 : 978-4309464145
- 寸法 : 10.6 x 1.6 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 243,239位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月7日に日本でレビュー済み
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シンプルなストーリーだが、ディテールがすごい。文章は読みやすい。いろいろとフランスとフランス料理の勉強にもなった。情報を出すタイミングも素晴らしい出来。この作家が書いたものは全部読みたいと思った。
2016年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランス料理ってものは、少し前まで料理の王様的イメージがあった。
というよりもそういう風に私は幻想を抱いていたから、パリ旅行してがっかりしたものであった。
日本料理のほうがずっと美味しいよ、と思うがタイ料理だって癖になるほどうまい。
甘いと思うとじわっと舌に不思議な感覚が惹起し、
しばらくすると脳天に突き抜けるような強烈な辛さが襲ってくる。
この作品の主人公もきっとそんなタイの魅力に惹かれたのではないだろうか。
そりゃあ、綺麗だと散々刷り込まれてきたパリジェンヌだけれど、
実際行ってみると生活に疲れ切った煙草くさい、
ヤニだらけの歯をした冴えないお姉さんばかり、早く日本に帰りたいと思ってしまった。
人それぞれだけれどタイの女の子を選択する、そんな普通の男が多いんじゃないだろうか。
ウエルベックは、自由平等博愛、サイコー!とするフランス人である。
主人公「僕」の恋人も同じ価値観を共有する、
文化の先進国フランス人、ほどほど美人、高収入、知的女性、としちゃったけれど、結局死なせちゃった。
懲りずに主人公の憧れの地、三度目のタイ旅行で小説の幕はしずしずと下りる。
きっとパリのインテリさん、中流と称される名もなき人々は口には出せないが
自分たちの生活世界のつまらなさにとことん嫌気、飽きが来てしまってスタコラ逃げ出したい、
そう思っているに違いない。
しかし素直にそういえないし、フランス人としての意地もある。
思い切って本心を曝け出してしまうとスキャンダラスといわれちまうんだろう。
そんな悲しい人々を素直に描いた作品だから、ベストセラーになったのかな・・・
全編にそんな気怠さが哀感とともに漂う、でも分厚い不細工な自我の殻は脱ぎ捨てられない、
そんな不器用さは日本人の私も同じであるが。
貧困や性差別に目が向かない、あくまで自己中心的な本性もウエルベック、そして私も同類なんだ・・・
でもタイに行ってみたいな・・・
というよりもそういう風に私は幻想を抱いていたから、パリ旅行してがっかりしたものであった。
日本料理のほうがずっと美味しいよ、と思うがタイ料理だって癖になるほどうまい。
甘いと思うとじわっと舌に不思議な感覚が惹起し、
しばらくすると脳天に突き抜けるような強烈な辛さが襲ってくる。
この作品の主人公もきっとそんなタイの魅力に惹かれたのではないだろうか。
そりゃあ、綺麗だと散々刷り込まれてきたパリジェンヌだけれど、
実際行ってみると生活に疲れ切った煙草くさい、
ヤニだらけの歯をした冴えないお姉さんばかり、早く日本に帰りたいと思ってしまった。
人それぞれだけれどタイの女の子を選択する、そんな普通の男が多いんじゃないだろうか。
ウエルベックは、自由平等博愛、サイコー!とするフランス人である。
主人公「僕」の恋人も同じ価値観を共有する、
文化の先進国フランス人、ほどほど美人、高収入、知的女性、としちゃったけれど、結局死なせちゃった。
懲りずに主人公の憧れの地、三度目のタイ旅行で小説の幕はしずしずと下りる。
きっとパリのインテリさん、中流と称される名もなき人々は口には出せないが
自分たちの生活世界のつまらなさにとことん嫌気、飽きが来てしまってスタコラ逃げ出したい、
そう思っているに違いない。
しかし素直にそういえないし、フランス人としての意地もある。
思い切って本心を曝け出してしまうとスキャンダラスといわれちまうんだろう。
そんな悲しい人々を素直に描いた作品だから、ベストセラーになったのかな・・・
全編にそんな気怠さが哀感とともに漂う、でも分厚い不細工な自我の殻は脱ぎ捨てられない、
そんな不器用さは日本人の私も同じであるが。
貧困や性差別に目が向かない、あくまで自己中心的な本性もウエルベック、そして私も同類なんだ・・・
でもタイに行ってみたいな・・・
2018年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんでも手にはいる「西側諸国」の一国に住むことのその虚無感を感じたければ是非おすすめします。
所謂「先進国」に住む人々の倦怠を表現してくれてるようにおもいます。
我々はさらにその倦怠を強めさすような社会に邁進していますが、きっとそのような、皆が望むような優しく便利で文化的な社会など実現したところでさらに虚しい生を送らなければならないのだと思うと、仕事する氣も起こらなくなっていまいます。
人類は無駄なものを作りすぎ、無駄な価値観を追っているに過ぎないのでは?と考えさせられました。
所謂「先進国」に住む人々の倦怠を表現してくれてるようにおもいます。
我々はさらにその倦怠を強めさすような社会に邁進していますが、きっとそのような、皆が望むような優しく便利で文化的な社会など実現したところでさらに虚しい生を送らなければならないのだと思うと、仕事する氣も起こらなくなっていまいます。
人類は無駄なものを作りすぎ、無駄な価値観を追っているに過ぎないのでは?と考えさせられました。
2019年5月6日に日本でレビュー済み
7時間ほどで読めた。実にミシェル・ウエルベックらしい、なんだか救いのない虚しくなる話。
イスラームのテロリズムも作品に出してくるのもミシェル・ウエルベックならでは描ける内容だと思います。
売春ツアーのプラットフォームを作って、アーリリタイアをしようとした主人公カップルがテロにあって、主人公の愛する女性を失い、その喪失を描く。
その最後の急展開のために、最後まで作品一杯に主人公の価値観や出会いによるその変化、情景の変化まで肉肉しいまで描写しているので、その世界観が最後暴力で崩れ去る描写は読者も呆然とさせられます。
イスラームのテロリズムも作品に出してくるのもミシェル・ウエルベックならでは描ける内容だと思います。
売春ツアーのプラットフォームを作って、アーリリタイアをしようとした主人公カップルがテロにあって、主人公の愛する女性を失い、その喪失を描く。
その最後の急展開のために、最後まで作品一杯に主人公の価値観や出会いによるその変化、情景の変化まで肉肉しいまで描写しているので、その世界観が最後暴力で崩れ去る描写は読者も呆然とさせられます。
2010年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランスでは話題の人です。知っていないと会話ができないほど。彼の小説は読者を好きか嫌いかに分けてしまうような文ですが、私は好きです。
2017年3月9日に日本でレビュー済み
『服従』がシャルリー・エブド襲撃事件と同日に出たことで、一時期話題になったフランスの作家ミシェル・ウエルベック。僕はこれが初ウエルベックだったのだが、いや面白かった。いきなり冒頭からここでは書けないことばが出てくるけれど、まさに文学的ポルノといった趣の小説。人生に熱くなれない虚無的な主人公ミシェル・ルノーがヴァレリーという美しい女性と出会い、『ベティ・ブルー』みたいな日々を過ごし、タイで売春ツアーを計画する話。しかし、この性のユートピアはラストで無残にも打ち砕かれる。これが単なる荒唐無稽なプロットでないことは明らかだが、個人的には性への執着というテーマがこの作品の中心にあると思う。たぶん、ウエルベックは性の問題に本当に関心があって、それが作品執筆の動機になっているのではないか。この人の作風はアメリカの作家でたとえれば、フィリップ・ロスとドン・デリーロを足して2で割ったような感じだが、こんなカルト作家の本が相次いで文庫化されたのはけっこうすごいことではないか。『闘争領域の拡大』もなんとか復活させてくれないかなあ。
2013年11月20日に日本でレビュー済み
搾取する側ならば。風俗で端的に分かるはずだ。搾取される対象を常に見つけられれば機能する、これからの世界のあるべき姿。