子どもはとても可愛いですが、子育てはときに不条理なものです。
子どものため思って
「お菓子ばかりではなくちゃんとご飯も食べようね」
「兄弟で喧嘩しちゃダメだよ~」
「ちゃんと歯を磨かないと虫歯になっちゃうよ」
などと言っても全く聞いてもらえません。
疲れ果てたその時に、目に留まったのがこの1冊でした。
そこで家庭とは癒しの場などではない、バルカン半島なのだと思うに至りました。
今では、癇癪持ちで反抗期真っ盛りの長男(4歳)をモンテネグロ、
長男よりややマイルドですがまだまだ手のかかる次男(2歳)をセルビア
のようなものと思っています。
モンテネグロ(長男)がセルビア(次男)の玩具※100円を奪おうとしても
「ああ、また資源も出ない土地奪い合ってるよ、だってバルカンだもんな」
その玩具はセルビア(次男)のものだと説得しても全く聞かないモンテネグロ(長男)、セルビア(次男)に噛み付く
「ああ、皆不幸じゃないと納得しないの法則だな、だってバルカンだもんな」
泣き喚くセルビア(次男)、怒れるモンテネグロ(長男)、癇癪を起こして失禁する
「あ~あ、焦土化作戦きちゃったよ、そりゃカ●ロットとは違うもんな」
驚くほど余裕と諦めを持って子育てに臨めるようになりました。
もちろん私とて母親の責任があります。
息子たちにはここがバルカン半島ではなく秩序重んじる日本国であること
自分達は戦闘民族ではなく規律愛する日本人であることをわかってもらわねばなりません。
そのために私は、2児の母親 ⇒ チトー大統領 へとジョブチェンジできるよう、
彼の書いた素敵なユーゴスラビア憲法を繰り返し読んでいます。
チトー大統領よりもバルカンに振り回され亡国となった帝政ロシアにこそ我が身を重ねたくなりますが、
まずは案山子でも買って背負ってみるかと思案する今日この頃です。

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真・戦争論 世界大戦と危険な半島 単行本(ソフトカバー) – 2015/3/26
倉山 満
(著)
◆アメリカ、中国を中視するだけでは決して見えてこない世界情勢!
◆大日本帝国の勝利のカギはバルカン半島にあった!!!
◆インターネット番組「チャンネルくらら」(毎日18時からYouTubeで公開)で絶賛配信中の『みんなで学ぼう! バルカン半島』連動企画
◆戦後初の「日本×バルカン半島」の近現代史!!
●よく「日本は外交音痴だ」という人がいます。その人に、「日本のバルカン外交についてどれくらい知っていますか」と聞くと、一度として答えられた経験がありません。バルカン半島が日本にとってどれくらい重要かわかっていないので、そういう回答になるのは当然です。
・しかし、日清日露の大戦争に勝ち条約改正を成し遂げた明治の外交が成功したのはバルカンのことをわかっていたからであり、昭和の愚かな敗戦はバルカンのことをわかっていなかったからだ、と言っても過言ではないのです。
・明治時代の日本は、強大な西洋列強に取り囲まれる中で真剣勝負の対外政策を行っていました。榎本武揚、陸奥宗光、小村寿太郎、石井菊次郎と、キラ星のような名外交官を輩出した時代です。日本の独立と国益を守るため、彼らが常に警戒を怠らず、目を注ぎ続けてやまなかった地域があります。それがバルカン半島です。(文中より)
●第一次世界大戦の原因!マヌケ菌が世界を滅ぼした
●日露戦争はなぜ、第0次世界大戦と言われるのか?
●世界大戦は全てここから始まった、“サイヤ人”並の戦闘民族モンテネグロ!
●日本に宣戦布告、100年間も忘れている国があった!
●ナチスのSSが泣いて逃げ出した、クロアチアの恐怖!!
●日露戦争大勝利の影にバルカン半島の情報戦がある!
●世界に不幸を撒き散らした、アメリカ大統領ウィルソンの罪
●独英ソ全てに勝った!チトー大統領一代記
●ドイツが黒幕?三国干渉が世界史をつくった!
【かかわる相手を全て不幸にするバルカン半島の法則】
1、全員が大真面目にバカなことをする。
2、「バルカン外交」・「バルカン政治家」の起源は、一瞬で敵味方が入れ替わること。
3、敵の敵はやっぱり敵。
4、小国が大国を引きずり回す。
5、自分が不幸でも、他人がもっと不幸なら満足する。
6、そして不幸は世界中に拡散され、嘆く。
●戦争の世紀といわれる20世紀はサラエボで始まってコソボで終わった!
●この世には、「戦争」より悲惨なことなどいくらでもある
◆大日本帝国の勝利のカギはバルカン半島にあった!!!
◆インターネット番組「チャンネルくらら」(毎日18時からYouTubeで公開)で絶賛配信中の『みんなで学ぼう! バルカン半島』連動企画
◆戦後初の「日本×バルカン半島」の近現代史!!
●よく「日本は外交音痴だ」という人がいます。その人に、「日本のバルカン外交についてどれくらい知っていますか」と聞くと、一度として答えられた経験がありません。バルカン半島が日本にとってどれくらい重要かわかっていないので、そういう回答になるのは当然です。
・しかし、日清日露の大戦争に勝ち条約改正を成し遂げた明治の外交が成功したのはバルカンのことをわかっていたからであり、昭和の愚かな敗戦はバルカンのことをわかっていなかったからだ、と言っても過言ではないのです。
・明治時代の日本は、強大な西洋列強に取り囲まれる中で真剣勝負の対外政策を行っていました。榎本武揚、陸奥宗光、小村寿太郎、石井菊次郎と、キラ星のような名外交官を輩出した時代です。日本の独立と国益を守るため、彼らが常に警戒を怠らず、目を注ぎ続けてやまなかった地域があります。それがバルカン半島です。(文中より)
●第一次世界大戦の原因!マヌケ菌が世界を滅ぼした
●日露戦争はなぜ、第0次世界大戦と言われるのか?
●世界大戦は全てここから始まった、“サイヤ人”並の戦闘民族モンテネグロ!
●日本に宣戦布告、100年間も忘れている国があった!
●ナチスのSSが泣いて逃げ出した、クロアチアの恐怖!!
●日露戦争大勝利の影にバルカン半島の情報戦がある!
●世界に不幸を撒き散らした、アメリカ大統領ウィルソンの罪
●独英ソ全てに勝った!チトー大統領一代記
●ドイツが黒幕?三国干渉が世界史をつくった!
【かかわる相手を全て不幸にするバルカン半島の法則】
1、全員が大真面目にバカなことをする。
2、「バルカン外交」・「バルカン政治家」の起源は、一瞬で敵味方が入れ替わること。
3、敵の敵はやっぱり敵。
4、小国が大国を引きずり回す。
5、自分が不幸でも、他人がもっと不幸なら満足する。
6、そして不幸は世界中に拡散され、嘆く。
●戦争の世紀といわれる20世紀はサラエボで始まってコソボで終わった!
●この世には、「戦争」より悲惨なことなどいくらでもある
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2015/3/26
- ISBN-10458413636X
- ISBN-13978-4584136362
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商品の説明
著者について
1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。 1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、希望日本研究所所長を務める。著書に、『誰が殺した? 日本国憲法!』(講談社)『検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む』(光文社)『歴史問題は解決しない 日本がこれからも敗戦国でありつづける理由』(PHP研究所)『嘘だらけの日米近現代史』『嘘だらけの日中近現代史』『嘘だらけの日韓近現代史』『保守の心得』『帝国憲法の真実』『嘘だらけの日露近現代史』(いずれも扶桑社)『反日プロパガンダの近現代史』『負けるはずがなかった! 大東亜戦争』(いずれもアスペクト)『常識から疑え!山川日本史〈近現代史編〉』(上・下いずれもヒカルランド)『逆にしたらよくわかる教育勅語 -ほんとうは危険思想なんかじゃなかった』(ハート出版)『大間違いの太平洋戦争』(小社刊)など多数。現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」(https://kurayama.cd-pf.net/)やインターネット番組「チャンネルくらら」毎日18時からYouTubeで公開(https://www.youtube.com/channel/UCDrXxofz1CIOo9vqwHqfIyg)などで積極的に言論活動を行っている。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (2015/3/26)
- 発売日 : 2015/3/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 458413636X
- ISBN-13 : 978-4584136362
- Amazon 売れ筋ランキング: - 358,555位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,290位ヨーロッパ史
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回は世界の火薬庫と言われるバルカン半島が舞台ですから、本を読むまではレビュータイトルを
「炸裂!終の秘剣『火産霊神(カグツチ)』!!!」←by 志々雄真実
にするつもりでしたが、流石はクララ先生。まさか本書であのネタを絡めてくるとは。
読み始めてわずか18ページで笑いが止まらなくなりました。これではこちらも乗らざるを得ません。
因みに「うなり続けるバルカン砲」は男のロマンです。 (^Д^)
本書はなんと先生の「切り札」だそうです。 (°д°)
「こんな本を出し続けていたら(中略)作家生命が三年で終わるかもしれない。」 なんて仰っていますが、
大丈夫ですよ先生。志々雄様は、15分しか戦えなくとも鬼神の如き強さを誇ったのですから、三年もあれば
天下を睥睨できます。 (^▽^) 存分に戦ってください。「切り札」だってあとからボコボコ出てきます。
さて先述したように、今回はバルカン半島が舞台なのですが、読んでいて困ってしまいました。
登場する人間が一部を除いて、アレな人やソレな人たちばかりで、「平和と人権の尊さを、心の底から実感」して
しまうからです。
本書を読めばバルカン半島が、平和や人権が、それを声高に叫ばずとも空気がそこにある如く存在している
我が国とは全く違う世界であることがイヤという程わかります。文章の合間に入る先生のいつものネタが、
笑うどころか一服の清涼剤になってしまうのですから、彼の地の狂いっぷりは推して知るべしです。大陸に
くっ付いている全ての「半島」は、気まぐれな邪神が退屈しのぎに創ったに違いありません。 ((((;゚Д゚))))
というワケで、いつもならば本の中からとくに面白かった部分を一部抜粋していますが、今回は出てくる連中が
アレすぎるので、書いているうちに「大義名分?なんですか、それは?」とラリって仕舞いかねません。 (゜∀。)
よって今回は、本文の中からとくに気になった「おもしろキーワード」を抜粋して、自分なりの解説と感想を
付属しておきます。
はじめに
「(前略)読者各位もこの危険な半島を学び(後略)」←スイマセン先生。初めてココを読んだとき、
「学び」が「遊び」に見えました。先生ならば書きかねないところが凄すぎますが。
第一章 日本人の知らないバルカン半島!?
17ページ「サラエボ大学での日本語例文」 日本語の例文に「殴り返す」なんて文言がでるのがいかにもバルカン的
20ページ「古谷経衡」 先生によるとバルカン的なゲームのやり方がわかってないそうです
28ページ「アルバニア人」 自称四千年前からバルカンに先住。・・・あれ?こうゆうのってどこかで・・・
28ページ「クロアチア人」 自称二万年前からバルカンに先住。・・・あれ?こうゆうのって(以下略)
41ページ「冷戦後のアルバニア」 政府主宰のネズミ講で経済破綻。・・・ギャグ?
49ページ「人間ハンバーグ」 ナチスもブルったクロアチアのウスタシャの必殺技。〇〇〇〇の振る舞い
58ページ「ヨシップ・ブロズ・チトー」 ユーゴの大英雄。「友好の証」は敵国のスパイの死体。カッコ良すぎる
62ページ「エンヴェル・ホッジャ」 アルバニアの独裁者。自称スターリンのマブダチ。自称・・・
69ページ「バルカンの法則」 全ての元凶のひとつ。爆笑してやがて悲しくなる
第二章 幕末明治の日本とバルカン半島
74ページ「オスマン・トルコ帝国」 バルカン諸国中、最もマトモな国。ロシアから見れば「ヨーロッパの病人」。ひどい
79ページ「古舘伊知郎」 この人にもこんな時期があったことに仰天。本書最大の収穫のひとつ
81ページ「ケマル・パシャ」 トルコの大英雄。この人の名文句は、のちに帝国海軍の野中五郎大佐が引き継いだとしか思えない
83ページ「ギリシャ」 バルカン諸国で二番目にマトモな国。ただし、一番と二番の間には、A・Тフィールド並みの壁がある
103ページ「モンテネグロ」 2006年まで日本と交戦中だった国。元凶の2。戦闘民族サイヤ人。狂ったサイヤ人
129ページ「内田康哉」 朝日新聞に煽られて国際連盟を脱退した究極バカの一匹。割を食ったのが松岡洋右。 ('・ω・)カワイソス
第三章 日露戦争とバルカン半島
135ページ「スイス」 オーストリアを二回もフルボッコにした健全な超軍国主義国家
144ページ「フランツ・ヨーゼフ」 ハプスブルク・オーストリア帝国の三代目皇帝。働き者。日本の感覚なら普通のマジメ君
158ページ「いつの間にか、勝手に」 バルカン半島を理解するために必須のキーワード。そしてわかった途端に再び理解不能に
165ページ「原敬」 報告書に二度も「スラブはトルコ」と書いたバカ。おまけにハンコ付き。 ('・д・`)バーカ
178ページ「アレクセーエフ」 NHKドラマ「坂の上の雲」で悪人ぶりを余すところなく再現。拍手喝采
第四章 人類の不幸!バルカン戦争と第一次世界大戦
196ページ「内田康哉(その2)」 雇ったスパイを事務的に解雇しようとしたバカ。朝日新聞に煽られて(以下略)
207ページ「畑良太郎」 駐独大使。モルトケですら予想できなかったバルカン戦争の勝者を的中させた人。ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ
208ページ「内田康哉(その3)」 「観戦武官の派遣要請」について全く返事をしなかったバカ。朝日(以下略)
210ページ「モンテネグロの国力・戦力」 「・・・兵力35600人、大砲106門、機関銃12挺」・・・機関銃12挺。サイヤ人ですから
216ページ「モンテネグロ(その2)」 バルカン戦争停戦終了後のモンテネグロ→満月を見たサイヤ人
226ページ「レフ・トロツキー」 トロツキーが魔次元の住人たちに突撃インタビュー→トロツキーが聖人に見えた
242ページ「ウッドロー・ウィルソン」 クララ先生の著作ではお馴染みの裏ボス。究極の大狂人。ニャルラトホテプの化身。
・・・以上です。先生が「切り札」と呼ぶに相応しい大変濃ゆい内容でした。出てくる連中が
アレすぎて気分が悪くなってしまうほどに。あと、帯の写真のメガネがキラリと光って、フッと
笑っていれば言うことなしでしたね。そこだけが残念でなりません。
それにしても今回は、本書を読んでいると先生に対して「俺に残された時間は長くねぇ・・・ゴホッゴホッ」
みたいな印象を持ってしまいます。わたしたち読者は先生の本を死ぬほど楽しみにしているのですから、
先生におかれては、これからも憤怒の化身として戦い続けてください。我ら一同、熱い思いは同じなのですから。
ほら、昔の歌にあるでしょ?
「イーグル・シャーク・パーンサァ、イーグル・シャーク・パーンサァ、オーレたちの魂も、もーえーてぇいーるぅー♪」
アラ不思議、本書と繋がっちゃった。 (゚∀゚ )
おまけにもう一冊の鼎談本とも繋がっちゃったようです。三人だけに。 (*≧∀≦*)
このレビューが参考になれば幸いです。 (ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-
「炸裂!終の秘剣『火産霊神(カグツチ)』!!!」←by 志々雄真実
にするつもりでしたが、流石はクララ先生。まさか本書であのネタを絡めてくるとは。
読み始めてわずか18ページで笑いが止まらなくなりました。これではこちらも乗らざるを得ません。
因みに「うなり続けるバルカン砲」は男のロマンです。 (^Д^)
本書はなんと先生の「切り札」だそうです。 (°д°)
「こんな本を出し続けていたら(中略)作家生命が三年で終わるかもしれない。」 なんて仰っていますが、
大丈夫ですよ先生。志々雄様は、15分しか戦えなくとも鬼神の如き強さを誇ったのですから、三年もあれば
天下を睥睨できます。 (^▽^) 存分に戦ってください。「切り札」だってあとからボコボコ出てきます。
さて先述したように、今回はバルカン半島が舞台なのですが、読んでいて困ってしまいました。
登場する人間が一部を除いて、アレな人やソレな人たちばかりで、「平和と人権の尊さを、心の底から実感」して
しまうからです。
本書を読めばバルカン半島が、平和や人権が、それを声高に叫ばずとも空気がそこにある如く存在している
我が国とは全く違う世界であることがイヤという程わかります。文章の合間に入る先生のいつものネタが、
笑うどころか一服の清涼剤になってしまうのですから、彼の地の狂いっぷりは推して知るべしです。大陸に
くっ付いている全ての「半島」は、気まぐれな邪神が退屈しのぎに創ったに違いありません。 ((((;゚Д゚))))
というワケで、いつもならば本の中からとくに面白かった部分を一部抜粋していますが、今回は出てくる連中が
アレすぎるので、書いているうちに「大義名分?なんですか、それは?」とラリって仕舞いかねません。 (゜∀。)
よって今回は、本文の中からとくに気になった「おもしろキーワード」を抜粋して、自分なりの解説と感想を
付属しておきます。
はじめに
「(前略)読者各位もこの危険な半島を学び(後略)」←スイマセン先生。初めてココを読んだとき、
「学び」が「遊び」に見えました。先生ならば書きかねないところが凄すぎますが。
第一章 日本人の知らないバルカン半島!?
17ページ「サラエボ大学での日本語例文」 日本語の例文に「殴り返す」なんて文言がでるのがいかにもバルカン的
20ページ「古谷経衡」 先生によるとバルカン的なゲームのやり方がわかってないそうです
28ページ「アルバニア人」 自称四千年前からバルカンに先住。・・・あれ?こうゆうのってどこかで・・・
28ページ「クロアチア人」 自称二万年前からバルカンに先住。・・・あれ?こうゆうのって(以下略)
41ページ「冷戦後のアルバニア」 政府主宰のネズミ講で経済破綻。・・・ギャグ?
49ページ「人間ハンバーグ」 ナチスもブルったクロアチアのウスタシャの必殺技。〇〇〇〇の振る舞い
58ページ「ヨシップ・ブロズ・チトー」 ユーゴの大英雄。「友好の証」は敵国のスパイの死体。カッコ良すぎる
62ページ「エンヴェル・ホッジャ」 アルバニアの独裁者。自称スターリンのマブダチ。自称・・・
69ページ「バルカンの法則」 全ての元凶のひとつ。爆笑してやがて悲しくなる
第二章 幕末明治の日本とバルカン半島
74ページ「オスマン・トルコ帝国」 バルカン諸国中、最もマトモな国。ロシアから見れば「ヨーロッパの病人」。ひどい
79ページ「古舘伊知郎」 この人にもこんな時期があったことに仰天。本書最大の収穫のひとつ
81ページ「ケマル・パシャ」 トルコの大英雄。この人の名文句は、のちに帝国海軍の野中五郎大佐が引き継いだとしか思えない
83ページ「ギリシャ」 バルカン諸国で二番目にマトモな国。ただし、一番と二番の間には、A・Тフィールド並みの壁がある
103ページ「モンテネグロ」 2006年まで日本と交戦中だった国。元凶の2。戦闘民族サイヤ人。狂ったサイヤ人
129ページ「内田康哉」 朝日新聞に煽られて国際連盟を脱退した究極バカの一匹。割を食ったのが松岡洋右。 ('・ω・)カワイソス
第三章 日露戦争とバルカン半島
135ページ「スイス」 オーストリアを二回もフルボッコにした健全な超軍国主義国家
144ページ「フランツ・ヨーゼフ」 ハプスブルク・オーストリア帝国の三代目皇帝。働き者。日本の感覚なら普通のマジメ君
158ページ「いつの間にか、勝手に」 バルカン半島を理解するために必須のキーワード。そしてわかった途端に再び理解不能に
165ページ「原敬」 報告書に二度も「スラブはトルコ」と書いたバカ。おまけにハンコ付き。 ('・д・`)バーカ
178ページ「アレクセーエフ」 NHKドラマ「坂の上の雲」で悪人ぶりを余すところなく再現。拍手喝采
第四章 人類の不幸!バルカン戦争と第一次世界大戦
196ページ「内田康哉(その2)」 雇ったスパイを事務的に解雇しようとしたバカ。朝日新聞に煽られて(以下略)
207ページ「畑良太郎」 駐独大使。モルトケですら予想できなかったバルカン戦争の勝者を的中させた人。ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ
208ページ「内田康哉(その3)」 「観戦武官の派遣要請」について全く返事をしなかったバカ。朝日(以下略)
210ページ「モンテネグロの国力・戦力」 「・・・兵力35600人、大砲106門、機関銃12挺」・・・機関銃12挺。サイヤ人ですから
216ページ「モンテネグロ(その2)」 バルカン戦争停戦終了後のモンテネグロ→満月を見たサイヤ人
226ページ「レフ・トロツキー」 トロツキーが魔次元の住人たちに突撃インタビュー→トロツキーが聖人に見えた
242ページ「ウッドロー・ウィルソン」 クララ先生の著作ではお馴染みの裏ボス。究極の大狂人。ニャルラトホテプの化身。
・・・以上です。先生が「切り札」と呼ぶに相応しい大変濃ゆい内容でした。出てくる連中が
アレすぎて気分が悪くなってしまうほどに。あと、帯の写真のメガネがキラリと光って、フッと
笑っていれば言うことなしでしたね。そこだけが残念でなりません。
それにしても今回は、本書を読んでいると先生に対して「俺に残された時間は長くねぇ・・・ゴホッゴホッ」
みたいな印象を持ってしまいます。わたしたち読者は先生の本を死ぬほど楽しみにしているのですから、
先生におかれては、これからも憤怒の化身として戦い続けてください。我ら一同、熱い思いは同じなのですから。
ほら、昔の歌にあるでしょ?
「イーグル・シャーク・パーンサァ、イーグル・シャーク・パーンサァ、オーレたちの魂も、もーえーてぇいーるぅー♪」
アラ不思議、本書と繋がっちゃった。 (゚∀゚ )
おまけにもう一冊の鼎談本とも繋がっちゃったようです。三人だけに。 (*≧∀≦*)
このレビューが参考になれば幸いです。 (ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-
2018年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大国のエゴに振り回される哀れな小国。
嘘です。
2018年現在でも北朝鮮は周辺の大国を振り回しています。
バルカン半島には戦争の大切なことが詰まっているんだよ。
嘘です。
2018年現在でも北朝鮮は周辺の大国を振り回しています。
バルカン半島には戦争の大切なことが詰まっているんだよ。
2015年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バルカン半島ほどわかりにくい地域はありません。平和な島国の日本にいて、その有り難さに感謝することもなく、紛争の絶えない地域に対する無理解からくるお花畑的な道徳観からの正論を主張し得意気になるバカな人たちにはぜひとも読んでいただきたい一冊です。勉強したくても、あまりに複雑過ぎて敬遠していたバルカン半島の歴史から紛争のハチャメチャさまで非常にわかりやすかったです。倉山氏の歴史観が絶対とまでは言いませんが、今まで歴史に携わって来た諸先生方には、倉山氏のように広い視点と繋がりのある歴史をわかりやすく伝えるというひとつの責務を軽んじ、自己満足な研究に精を出すことでかえって、一般人の歴史離れと無知・無理解を蔓延させた罪を謙虚に反省して頂きたい。世界史に少しでも興味のある人は、タイトルだけを見て敬遠せず気軽に手に取って読んでみて下さい。バルカン半島のみならず世界史の醍醐味を味わえる作品です。
2016年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
セルビア人の青年がオーストリア皇太子夫妻を暗殺した「サラエボ事件」がきっかけで第一次世界大戦勃発と学校で教わったことはかすかに記憶しているが、そこまでの経緯がどうもあれだったので、『第一次世界大戦はなぜ始まったのか?』(別宮暖朗著)をちょっと前に読んだ。実にわかりにくい本で、200ページあまりの新書というのに読み終えるのに何日もかかってしまいフラストレーションだけが残った。が、いまにして思えば、それは「バルカンを理解していない」自分側の問題でもあったのだ。
本書の著者が『嘘だらけの日英近代史』に「バルカン問題はぶっとびすぎて普通の日本人にはついていけない」が、あえて知りたい人はこの本を読むように、と書いていたので読んでみた。たしかにぶっとびすぎている。一度読んだ感想は「うわあああすごいなあ」「なんでこうなるのかなああ」。二度読んでほぼ同じ感想をもった。
資源も何もないのに戦争になる。敵の敵はやっぱり敵。同盟を組んでも協調性ゼロ。一瞬にして敵味方が入れ替わる。名君は二代と続かない。周囲の大国がバルカンの内輪揉めいちいち巻き込まれて人類の悲劇が続発……。もう、これが組織だったらメンタル続出必至。たとえば第一次バルカン戦争。「バルカン戦争を戦いもしなかったルーマニアがブルガリアに領土を要求し、どうみても横暴なこのルーマニアをハプスブルク帝国が支持しました」。このあとルーマニア国王がブルガリアと戦うべく総動員令を出すと街には「打倒、ハプスブルグ帝国」などという支持者をディスるプラカードが掲げられたとか……こんなのは序の口で、全編そのような意味不明の歴史的な経緯が延々綴られており、読んでいて辟易とするのだが、著者も言っているように不思議に元気づけられるところがある。そう、嫌なことがあっても「頑張って生きて行こう」と思えるのだ。なぜか心がざわつく夜にこの本をぬるい風呂のなかで読んでいる自分がいる。
ちょっと前に読んだ『中国4.0』の著者、エドワード・ルトワックはルーマニア生まれ。彼の戦略論の核心であるところの「逆説的論理(パラドキシカルロジック)」は、なるほどバルカン出身の彼にしてみれば肌感覚でわかるものなのだろう。理屈から生まれた理屈ではなく、感覚から生まれた理屈だから説得力が違う。本書にある「小国が大国を引きずり回す」という「バルカンの法則」(その4)は、「大国は小国に勝てない」というルトワックの大国論そのままだ。
備忘録的に書いておくと第一次バルカン戦争は「桃太郎(ブルガリア)が三匹のお供(セルビア、モンテネグロ、ギリシャ)を連れて鬼(オスマン・トルコ)を退治しに行ったが、宝はほんの少ししかなかった」。そして第二次バルカン戦争は「宝を十分貰えなかった三匹と宝を取り戻そうとする鬼(トルコ)が一緒になって桃太郎(ブルガリア)をリンチにかける」という話で、ここで一人負けになった桃太郎(ブルガリア)がドイツ、オーストリアに接近していく。一方、ちょっとだけアルバニアに領土を広げたセルビアにハプスブルグが「認められない」と不満を示すと、それに逆切れしたセルビアが例のフランツ・フェルディナント皇太子夫妻(正確には皇儲殿下夫妻、だそうだが)を暗殺するという事件が起きてオーストリアがセルビアに宣戦布告……といいう流れになっていくわけだけれども、本書によればハプスブルグ宮廷の貴族たちは民族弾圧に反対するフランツ・フェルディナンドを嫌っていたので、暗殺自体は歓迎だったそうである(わけがわからない)。オーストリアを思いとどまらせることのできる唯一の国は同盟国のドイツだったが「ドイツ皇帝ウィルヘルム二世は、最後通牒に白紙委任してしまい」、ドイツも戦争に突入(このときドイツはベルギー経由でフランスを電撃攻撃し、その後ロシアに攻め込むという無謀な「シュリーフェンプラン」をあたためていた)。当然、セルビアの同盟国、ロシアも介入。そして露仏同盟によってフランスも参戦。三国協商(露仏英)によってイギリスも参戦、日英同盟によって日本も……という「マヌケ菌」の連鎖で、バルカンの小競り合いが、戦闘員860万人、非戦闘員1000万人の命を奪った第一次世界大戦につながっていく。
本書のメッセージは「日本の運命はバルカン半島で決まる」というものだ。たとえば露土戦争(1877年)直前の1885年、バルカン情勢をつぶさに観察していた榎本武揚は「ロシアは二正面作戦をとらない」とふんで千島樺太交換条約に強気の姿勢で臨み、当時の国力でいえばありえないような有利な条件(対等条約)を引き出した、と著者は指摘する。また、日英を露仏を衝突させてドイツだけ安全地帯で高みの見物を決めこもうとしたウィルヘルムに二世の目論見を砕き、三国協商(英仏露)と三国同盟(独墺伊)が対立するなか日本だけが安全地帯にいるという状況までもっていけたのは日露戦争という犠牲はあったものの、バルカン半島の情勢から目を離さず、俯瞰して世界を見ることができたからだ、とも。「小国」だった日本は世界に目配りするしかなかったわけで、いまは「大国(アメリカ)」の一部という与えられた安全地帯にいる状態に甘んじて、なんかボケボケになってませんかという話だ。
ほんの150年ほど前にはオーストリア・ハンガリー、オスマン・トルコという、いまや地球上に存在しない帝国を中心に世界が動いていて、そこにブルガリアのような現在の国際政治においてはきわめて出番の少ないプレーヤーが大暴れしていた。しかもオスマン・トルコはいまでいえば40ヵ国くらいを含有する超大国でアメリカは新興国だった。そしてバルカンは相変わらずバルカンである。
本書の著者が『嘘だらけの日英近代史』に「バルカン問題はぶっとびすぎて普通の日本人にはついていけない」が、あえて知りたい人はこの本を読むように、と書いていたので読んでみた。たしかにぶっとびすぎている。一度読んだ感想は「うわあああすごいなあ」「なんでこうなるのかなああ」。二度読んでほぼ同じ感想をもった。
資源も何もないのに戦争になる。敵の敵はやっぱり敵。同盟を組んでも協調性ゼロ。一瞬にして敵味方が入れ替わる。名君は二代と続かない。周囲の大国がバルカンの内輪揉めいちいち巻き込まれて人類の悲劇が続発……。もう、これが組織だったらメンタル続出必至。たとえば第一次バルカン戦争。「バルカン戦争を戦いもしなかったルーマニアがブルガリアに領土を要求し、どうみても横暴なこのルーマニアをハプスブルク帝国が支持しました」。このあとルーマニア国王がブルガリアと戦うべく総動員令を出すと街には「打倒、ハプスブルグ帝国」などという支持者をディスるプラカードが掲げられたとか……こんなのは序の口で、全編そのような意味不明の歴史的な経緯が延々綴られており、読んでいて辟易とするのだが、著者も言っているように不思議に元気づけられるところがある。そう、嫌なことがあっても「頑張って生きて行こう」と思えるのだ。なぜか心がざわつく夜にこの本をぬるい風呂のなかで読んでいる自分がいる。
ちょっと前に読んだ『中国4.0』の著者、エドワード・ルトワックはルーマニア生まれ。彼の戦略論の核心であるところの「逆説的論理(パラドキシカルロジック)」は、なるほどバルカン出身の彼にしてみれば肌感覚でわかるものなのだろう。理屈から生まれた理屈ではなく、感覚から生まれた理屈だから説得力が違う。本書にある「小国が大国を引きずり回す」という「バルカンの法則」(その4)は、「大国は小国に勝てない」というルトワックの大国論そのままだ。
備忘録的に書いておくと第一次バルカン戦争は「桃太郎(ブルガリア)が三匹のお供(セルビア、モンテネグロ、ギリシャ)を連れて鬼(オスマン・トルコ)を退治しに行ったが、宝はほんの少ししかなかった」。そして第二次バルカン戦争は「宝を十分貰えなかった三匹と宝を取り戻そうとする鬼(トルコ)が一緒になって桃太郎(ブルガリア)をリンチにかける」という話で、ここで一人負けになった桃太郎(ブルガリア)がドイツ、オーストリアに接近していく。一方、ちょっとだけアルバニアに領土を広げたセルビアにハプスブルグが「認められない」と不満を示すと、それに逆切れしたセルビアが例のフランツ・フェルディナント皇太子夫妻(正確には皇儲殿下夫妻、だそうだが)を暗殺するという事件が起きてオーストリアがセルビアに宣戦布告……といいう流れになっていくわけだけれども、本書によればハプスブルグ宮廷の貴族たちは民族弾圧に反対するフランツ・フェルディナンドを嫌っていたので、暗殺自体は歓迎だったそうである(わけがわからない)。オーストリアを思いとどまらせることのできる唯一の国は同盟国のドイツだったが「ドイツ皇帝ウィルヘルム二世は、最後通牒に白紙委任してしまい」、ドイツも戦争に突入(このときドイツはベルギー経由でフランスを電撃攻撃し、その後ロシアに攻め込むという無謀な「シュリーフェンプラン」をあたためていた)。当然、セルビアの同盟国、ロシアも介入。そして露仏同盟によってフランスも参戦。三国協商(露仏英)によってイギリスも参戦、日英同盟によって日本も……という「マヌケ菌」の連鎖で、バルカンの小競り合いが、戦闘員860万人、非戦闘員1000万人の命を奪った第一次世界大戦につながっていく。
本書のメッセージは「日本の運命はバルカン半島で決まる」というものだ。たとえば露土戦争(1877年)直前の1885年、バルカン情勢をつぶさに観察していた榎本武揚は「ロシアは二正面作戦をとらない」とふんで千島樺太交換条約に強気の姿勢で臨み、当時の国力でいえばありえないような有利な条件(対等条約)を引き出した、と著者は指摘する。また、日英を露仏を衝突させてドイツだけ安全地帯で高みの見物を決めこもうとしたウィルヘルムに二世の目論見を砕き、三国協商(英仏露)と三国同盟(独墺伊)が対立するなか日本だけが安全地帯にいるという状況までもっていけたのは日露戦争という犠牲はあったものの、バルカン半島の情勢から目を離さず、俯瞰して世界を見ることができたからだ、とも。「小国」だった日本は世界に目配りするしかなかったわけで、いまは「大国(アメリカ)」の一部という与えられた安全地帯にいる状態に甘んじて、なんかボケボケになってませんかという話だ。
ほんの150年ほど前にはオーストリア・ハンガリー、オスマン・トルコという、いまや地球上に存在しない帝国を中心に世界が動いていて、そこにブルガリアのような現在の国際政治においてはきわめて出番の少ないプレーヤーが大暴れしていた。しかもオスマン・トルコはいまでいえば40ヵ国くらいを含有する超大国でアメリカは新興国だった。そしてバルカンは相変わらずバルカンである。